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IoTがより身近に!kintone × SORACOM コミュニティ合同イベント参加レポート

こんにちは、ソラコムの伊佐 ( ニックネーム : martin ) です。
2022年6月11日に、kintone Café 高知 Vol.16 / SORACOM UG四国+初心者 という勉強会が開催されました。私も現地で参加させてもらったので、イベントレポートとして皆さまに共有します。

イベントタイトルにある通り、今回は kintone と SORACOM それぞれのユーザーグループによる共同開催の形式です。クラウドサービス活用の枠を超えてテクノロジー活用の可能性を探っていこうという企画でした。

新しいことを学ぶ意欲をヒシヒシと感じる現地開催

数年前は勉強会といえば現地開催が当たり前でしたが、この2年間はオンラインでの活動が続いていた為、久しぶりの現地開催でした。感染症予防対策として会場定員の半分である35名に限定して開催しましたが、当日の参加率は90%を超え、参加されている方々からは、新しいことを学びたいという意欲をヒシヒシと感じました。

Twitter のタイムライン でもイベント内容や参加者の学びが共有されています。

kintone の基本、事例と最新アップデート情報

今回の共催勉強会の企画者でもあるkintone Café 高知主催の片岡 淳さん ( ニックネーム:じゅんちゃん ) からの開催挨拶でなごやかにスタートした勉強会、まずは kintone についての基本と事例紹介をサイボウズの毛海  直樹さんが担当。毛海さんはご自身で支援したお客様の事例を具体的に共有してくれたので、参加されている方から具体的な質問も来ていました。

続いて「ここ最近のkintoneアップデートを振り返る」というテーマで、斎藤 栄さん ( ニックネーム:クラウドおじさん ) が kintone エバンジェリスト ならではの鋭いコメントと共に最新アップデートを共有。ここで参加者は一気に kintone の最新情報から事例まで幅広い知識と情報が得られました。

SORACOM連携の豊富な活用アイデア

ここから、勉強会のテーマになっている kintone と SORACOM を連携させた取り組みの共有が続きます。

まずは「SORACOMボタンをポチっとkintoneにつないでみた」というテーマで長井 祥和さんの発表。LTE-M通信搭載のボタンは、ボタンが押された信号をSORACOM経由で手軽に希望するクラウドサービスへの連携ができます。この特徴を活かして長井さんは kintone へのデータ連携を実装。デモと活用アイデアを共有してくれました。特に活用アイデアは豊富で「工場など遠隔地の状況調査」「メンタルヘルスなどカウンセリング」「観光関連・観光客からの呼び出し」「国内のアンケート収集」「山奥のがけ崩れ・地割れ・落石情報収集」「オンデマンドバス・タクシー」「郵便・宅急便の集配送」「外回り勤怠管理」と多くの具体的な活用アイデアを披露してくれました。

さらに続く 四宮 靖隆さん ( ニックネーム:Mr.kintone ) からは、「kintoneとソラコム連携の事例」をテーマに星野リゾートさんによる活用事例、そしてCO2センサーが得た数値を kintone にデータ連携、事前に設定した閾値を超えたら現場での対策を促し、さらに行動記録をしっかりと記録するという一連の業務フローをデモで共有してくれました。なお、こちらは手軽に利用開始ができるよう SORACOM連携プラグイン ( CO2センサー対応 ) としても展開されています。参加者からはIoT活用と自身の業務の関連をグッと身近に感じた、という声がありました。

IoT は社会のインフラへ、参加者みんなでIoT連携を体験するハンズオン

途中に参加者同士が学びを交換できるようネットワーキングタイムをはさみながら、後半戦は IoT/SORACOM のセッションが用意されていました。ソラコムのテクノロジー・エバンジェリスト 松下 ​​享平 ( ニックネーム:max ) と SORACOM UG 藤田 なつみさんから「SORACOM と SORACOM UGのご紹介」、そして SORACOM UG 四国 とkintone Café 高知 の両方で活躍されている 片岡 幸人さんが「IoT初心者 SORACOM LTE-M Button ハンズオン(ボタンを押してkintoneに記録しよう!)」をガイドしてくれました。

SORACOM の紹介で特に参加者の注目を集めた事例が、羽田空港内で搭乗口までの自動案内モビリティとしても活躍している パーソナルモビリティ WHILLそして、高齢者の見守りサービスとして普及してきた IoT電球 ハローライト でした。

すべてのモノにインターネットがつながる技術 IoT が産業界だけでなく、身近な所で広がっている事例を聞く参加者のみなさんのワクワクした表情が印象的でした。

その上で、IoTを体験するハンズオンがはじまりました。参加者がひとりひとり手順書に従ってモクモクと作業するのが一般的なハンズオンですが、今回は非常に面白い仕掛けが用意されていました。誰かがIoTでデータ送付を体験する ( ボタンを押したデータがクラウドに連携される ) と、会場前方に用意された積層信号灯が光と音で教えてくれるという仕掛けでした。

はじめてIoT技術に触れたという方も多かったのですが、皆さん新しい技術を楽しんでいる様子で楽しいハンズオンとなりました。

ライトニングトーク

ITの勉強会イベントに参加されたことがある方にはおなじみ、発表内容を短時間に集約して簡潔にプレゼンするライトニングトークも3名の方が登壇されました。

高知県出身の岸田 晋一良さん、香川県の野口 英司さん、愛媛県の沖 安隆さん。それぞれ笑いを取りながらノウハウの共有をされていたのですが、私が特に気になったのが野口さんが共有されていた養豚における豚の体調管理という仕組みでした。

地域課題の解決をベースにした研究開発を担当されている野口さんは、離れた現場の状況を把握するIoTの技術とチームでの業務プロセスを支えるkintoneを上手く連携させる仕組みを先行して取り組んでいたということで、私は「おおー」と歓声をあげて聞いていました。

学びの場は全国に

今回は久しぶりのオフライン開催での参加となりましたので、参加されている方の表情や声を直接聞けて非常に楽しかったです。コミュニティグループの SORACOM User Group そして、kintone Café は日本各地で活動しています。

SORACOM User Group の最新の情報やイベントは、SORACOM User Group公式ページや、Facebookconnpass で情報発信されています。互いに学び合い、交流しあう場というコンセプトなので、IoT や SORACOM にご興味を持った方や既に利用されている方は気軽に参加してみてください。

IoTをよりよく学ぶ!ソラコム主催のオンラインイベント SORACOM Discovery 2022 もまもなく開催

 7/6 (水) – 7/7 (木) の2日間で、IoTに取り組む多数の企業による事例発表を含む日本最大級のIoTカンファレンス「SORACOM Discovery 2022」が開催されます。社会インフラへと活用の広がる IoT を体験する良い機会。申し込みは無料です。お待ちしております。

― ソラコム 伊佐 ( martin )