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ソラコムクラウドカメラサービスが3つのアップデートを Discovery 2022 で発表!API、ATOM Cam Swing対応、専用セルラーパック

こんにちは。ソラカメのプロダクトマネージャ(PdM)の五十嵐(ニックネーム:ash)です。

11/8 更新:
2022年8月の価格改定に合わせた表記に変更しています。

5月にリリースした、1台3,480円・月額990円〜 (それぞれ税込)から使えるクラウドカメラサービス「ソラカメ」ですが、すでに多くの反響をいただいており、ありがとうございます!

本日(2022年7月6日)から開催の「SORACOM Discovery 2022」において、ソラカメから3つのアップデートを発表いたしました。

  • アップデート1: ソラカメ API の Limited Preview 提供開始
  • アップデート2: ATOM Cam Swing のソラカメ対応
  • アップデート3: ソラカメ専用セルラーパックの発表 

以下でそれぞれのアップデートについて紹介させていただきます。

アップデート1: ソラカメ API の Limited Preview提供開始

リリース後に皆様からご要望の多かったAPIについて、Limited Preview (お申し込みが必要な限定公開)で本日より提供を開始いたします。

これまでスマートフォンのアプリケーションからのみ利用いただけていたソラカメの機能の一部が Web API 経由でご利用いただけるようになりました。現在4種類のAPIを提供しています。

  • カメラ情報取得 API
  • 常時録画ストリーミング再生 API
  • ライブ映像ストリーミング再生 API
  • 常時録画データダウンロード API

これらのAPIをコマンドラインから簡単に呼び出せるように、soracom-cliのサブコマンドとしても提供いたします。これらのAPIを活用することで、例えば映像を手元にダウンロードしたり、自社のサービスにソラカメを組み込んだりできます。また、動作検証用に簡易なWeb UI がユーザーコンソールから利用できるようになります。

AI アルゴリズムとの組み合わせ例

早速AI Dynamics Japan様が常時録画データダウンロード APIを用いて、同社のアナログメータ読み取り機能との連携を実現しています。アナログメーターの動きに連動して、左上のmeter_01 や meter_02 の値が変化していることが確認できると思います。

Limited Preview はお申し込みが必要です

ソラカメ API は、Limited Preview期間中は無料でご利用いただけます。ソラカメのクラウド常時録画ライセンスが有効になっているカメラでご利用いただけます。

11/8 更新:
「ソラカメ」APIは、2022年10月に一般公開となりました。詳しくはクラウドカメラの映像を自由にコントロール 〜ソラカメ API・Webコンソールの一般公開〜をご覧ください。

ソラカメのクラウド録画の視聴はカメラ1台あたり毎月72時間までという制限がありますが、録画データのダウンロード、API 経由でのリアルタイム動画の視聴はこの視聴時間にカウントされます。

API をご利用になりたい方は、こちらよりお申し込みください。

アップデート2: ATOM Cam Swing のソラカメ対応

ソラカメは、IoTカメラの映像を常時録画し、いつでもどこでも再生できるSaaSですが、利用には対応IoTカメラが必要です。

これまでの対応カメラはアトムテック社の「ATOM Cam 2」のみでしたが、第二弾として、チルト・パンが可能な「ATOM Cam Swing」がソラカメに対応しました。

ATOM Cam Swingは、遠隔からカメラの向きを操作することが可能です。首振りの角度は水平が360°、垂直180°となっていて、カメラの周囲をほぼ撮影することができます。

ATOM Cam Swingには、パン・チルトを活かした「クルーズモード」という、撮影地点の巡回機能があります。

一般的には、映像を確認しながら上下左右の操作で撮影地点を指定しますが、クルーズモードは、事前に指定した撮影地点を定期的に自動巡回する機能です。この機能により、1つのカメラで複数の撮影地点をカバーできます。撮影地点の指定は最大4点、巡回間隔は10秒おきとなります。

もう1つの機能が、撮影対象の追尾機能です。指定した撮影地点(始点)に入った人間等の動く物体を自動追尾します。使用例としては、部屋の入口付近を始点としておき、入室してきた人がどこに移動したのかを追尾できます。

ATOM Cam Swingは、ATOM Cam 2と同様に完全防水・防塵(IP65)、そしてナイトビジョン機能を備えているため、屋外でもご利用いただけます。

ATOM Cam Swing の初期費用は一台 4,980円、「ソラカメ」による常時録画ライセンスは月額990円です(それぞれ税込)。本日(2022年7月6日)11時より、SORACOM IoT ストアならびにSORACOM ユーザーコンソールで購入予約を受け付けます。

11/8 更新:
「ソラカメ」のライセンスは、2022年8月に単独でお求めいただけるようになりました。お手持ちの ATOM Cam 2 や ATOM Cam Swing に「ソラカメ」ライセンスを付けることができます。詳しくはクラウドカメラサービス「ソラカメ」ライセンス単独販売開始のお知らせをご覧ください。

アップデート3: ソラカメ専用セルラーパック

ソラカメのリリース後に多かったご要望の1つに「通信にセルラー(LTE)を利用したい」というものがありました。というのも、ソラカメ対応のIoTカメラ2機種 (ATOM Cam 2、ATOM Cam Swing)は、クラウドとの通信にWi-Fiを利用するため、Wi-Fiの通信環境が整っている場所での利用に限定されていました。

今回、Wi-Fiがない環境でもソラカメが利用可能となるパッケージ「ソラカメ専用セルラーパック」を発表しました。

このパッケージは、ソラカメの常時録画に必要な帯域をカバーできる定額 SIM と、ソラカメ専用Wi-Fiホームルーターで構成されています。Wi-Fiの届かない屋外環境や、セキュリティーポリシーで既設Wi-Fiが利用できない状況でもソラカメがご利用いただけます。

料金は4,950円 (税込) / 月 (SIM/端末の初期費用は別)の予定です。詳細が決まり次第、皆様にご案内いたします。

まとめ

今回発表した3つのアップデートの詳細は、SORACOM Discovery 2022のDay1(7/6) 16:45〜『あらゆるビジネス現場を身近につなぐ「IoTカメラ活用」』にて紹介します。

また、2022年7月20日12:00~のソラカメ解説セミナー「今日からはじめるクラウドカメラ-Soracom Cloud Camera Services(ソラカメ)導入編」でも解説いたします。

皆様の参加をお待ちしております。奮ってご参加ください。

― ソラコム 五十嵐 (ash)