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リテール現場のDXに効く!クラウド型カメラ活用セミナーレポート

みなさん、こんにちはソラコムマーケティングチームの北川(ニックネーム:martha)です。

2023年3月16日に、リテール現場の業務改善に効くクラウド型カメラ活用セミナーを開催いたしました。多くのご参加をいただきまして誠にありがとうございます。こちらのブログでは開催したイベントのまとめについてご紹介します。

IoTカメラの活用がリテール現場を助ける

小売・流通などのリテール現場は、IoTの必要性や可能性にあふれています。

陳列の様子や集客状況を把握したり、在庫が十分に補充されているか、店舗スタッフがどのような行動を取っているのかを確認したりと、店舗内外のモノ・ヒトのリアルタイムな状況把握は欠かせません。

一方、それぞれをつぶさに確認するには、かなりの人的・時間的コストがかかってしまいますよね。

人員不足から少人数での店舗・倉庫運営を余儀なくされる昨今のリテール現場には、遠隔での見守りを可能にしてくれるIoTが欠かせません。

とはいえ、IoTセンサーは取り付けに際してITの専門家が必要になる、品数が多くなるほどセンサーも増やす必要があり費用対効果が算出しにくい、といった点が障壁になる場合があります。

クラウド型カメラがおすすめな2つの理由

これらの問題を解消してリテール現場のDXに一役買ってくれるのが、「クラウド型カメラ」です。

セミナーでは、ソラコム アライアンスマネジャーの高見が、リテール現場でクラウド型カメラを導入するメリットとして、以下の2点を説明しました。

1つ目は、映像データをクラウドにアップロードして保管するので、現場に行かなくても欲しい映像がいつでもどこでも見られて、店舗での保守運用の手間が大幅に削減できるということ。2つ目は、クラウド側で映像とAI分析を掛け合わせれば、来客分析や効果的な商品陳列などマーケティング戦略にも生かせるという点です。

クラウド型カメラの店舗での利用シーン

ソラカメは月額990円〜!工事不要で24時間常時録画

セミナーでは、クラウド型カメラの具体例として、SORACOMが提供するクラウド型カメラ「ソラカメ」のサービスが紹介されました。

カメラを設置する、と聞くと真っ先に防犯監視目的が想起されがちですが、ソラカメは現場での業務改善を目的としてリリース。高見によると、「防犯というよりも、IoTの目」としてのイメージが近いとのこと。

もちろん防犯用途にもお使いいただけますが、店舗の混雑度やバックヤードの入退室管理、在荷監視などリテール現場ならではのニーズにも柔軟に応えてくれるのが、ソラカメなのです。

「IoTの目」たる最大のゆえんは、人やモノの動きや音を検知して対象が映っている間を”イベント”として短い動画を保存してくれる「モーション検知機能」。24時間動きを記録し続けイベント動画のサムネイルを一覧表示してくれるので、万が一のトラブル時にもすぐに状況が把握できます。

イベント発生時のサムネイル一覧表示

ソラカメの大きな魅力のひとつが、フルHDの高画質映像が撮影できる小型のWi-Fiカメラが1台3480〜4980円(税込)、カメラで撮ったフルHD映像を常時保管できるクラウドサービスが月額990〜2160円(税込)という低価格設定です。

価格情報はブログ記事執筆時点の記載となります。クラウド型カメラサービス「ソラカメ」の最新価格情報はこちらのページよりご確認頂ますようお願い致します。

さらに、設置工事が不要でポンと置くだけの手軽さも取り入れやすいですね。屋内であれば両面テープや内蔵の磁石で壁面にも取り付け可能なので、面積の広い店舗や倉庫、多店舗経営の飲食店に複数台設置するのにも手間がかかりません!

高見がソラカメのサービスメリットを説明

AI活用でデータ管理やマーケ分析もカンタンに

クラウド保管に加え、「カメラ情報取得」「常時録画ストリーミング再生」「常時録画データダウンロード」「静止画取得」などの機能をソラカメ用のAPI(Application Programming Interface)で提供中なので、これらの作業を自動化、自社システムに連携させるなど、データ管理の手間も軽減できるのも、忙しいリテール現場にはうれしいですね。

しかも、これまで1台あたり月72時間の制限があったソラカメAPIでの動画エクスポートが、1時間あたり66円の追加料金で自由に取得できるようになったこともアナウンスされました。

定期的にイベント発生時の映像データをダウンロードしたり、顧客分析や流動分析など店舗運営の改善につながる戦略づくりにも生かすためにAI連携をしたりしたいユーザー様からのお声が反映され、満を持してのアップデートとなりました。

セミナーには、20種類の汎用的なAIモデルがパッケージとなった「Package20」をソラカメと連携させたプロトタイプ「Package20 for ソラカメ(仮)」を発表したAIDの石川信能社長も登壇し、ソラカメのAI連携についてご説明いただきました!

AID石川社長が登壇し、AI連携について説明

360度カメラで死角なく

カメラは2種類あり、「ATOM Cam2」は100グラムの超軽量でIP67規格の防水・防じん機能、「ATOM Cam Swing」は、IP65規格の防水・防じん機能で水平360度・上下180度の首振りで撮りたい画角で撮影でき、既存の防犯カメラの死角を補う用途にもおすすめです。

いずれも、月明かり程度の光源があれば、カラー映像でみられる高感度カラーナイトビジョンに対応しています。

2種類のカメラ画像

クラウドへの常時録画ライセンスは、7・14・30日間の3つの保存期間から選べます。PCならWebブラウザから利用でき、スマホからは専用アプリで操作可能です。

ライセンス料の支払いは月額払いですが、2023年3月より別途お申し込みをいただいた方限定で一括年払いも選択できるようになりました。

マルチスクリーン機能で1つのスクリーンで4台のカメラ映像が見られる
1つのスクリーンで4台分のカメラ映像が見られるマルチスクリーン表示は、多店舗管理にも便利ですね。

データ無制限セルラーパックでWi-Fiがなくても使える

従来のソラカメはWi-Fi接続でのみご使用が可能でした。カメラをお使いのWi-Fiに接続するだけなので導入が簡単な反面、設置環境によりWi-Fiが届きにくかったり、社内でのWi-Fi接続が禁じられたり、使用が制限されるケースもありました。

そこで、2022年11月に全国の携帯基地局の電波を使ってつながる「ソラカメ専用セルラーパック」が販売されました。

ますます使いやすくなったソラカメ
リテール現場のDX化にぜひお役立てください。

― ソラコム北川 (martha)