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IoTテクノロジーカンファレンス If-up 2017 / 見どころ紹介 3

こんにちは!いよいよ今週に迫ってきたif-up2017から、いくつかのセッションの見どころをご紹介します。

B1:エッジヘビーコンピューティングと機械学習

こちらはPreferred Networksの田中様による、エッジヘビーコンピューティングについてのセッションです。IoTには様々なユースケースがありますが、車の自動運転に代表されるようなデバイスサイドでの高いリアルタイム性を持った判断が必要なもの、高解像度のカメラ画像/映像の分析のような非常に大容量のデータ転送を必要としセルラーネットワークではタイムリーな転送が難しかったり、クラウド側の処理量が大きくなりすぎてしまうものなど、デバイスサイドでの処理や工夫が必要なケースも多くあります。Preferred Networksでは、デバイス、ネットワーク、クラウドがそれぞれ協調して動作することによりボトルネックを排除し、レイテンシを下げていくためにエッジヘビーコンピューティングというコンセプトのもとにアプリケーションやシステムの開発を進めています。このセッションでは、ディープラーニングにおけるエッジヘビーコンピューティングについての話をして頂く予定で、ディープラーニングのおさらい、エッジヘビーコンピューティングについての紹介、デモ、そして今後の展望やネットワークへの要望という流れになる予定です。

A2:コネクティビティのビジネス実装

訪日旅行者向けの通信プラットフォームを提供されているWAmazingの舘野様、Ninja Lockやスマート内覧などスマートロックデバイスやサービスを提供されているライナフの滝沢様、日月様によるセッションです。SORACOM Airでは様々なAPIや付加機能が提供されています。例えばAPIではSIMの購入から利用開始のようなフェーズも自動化が可能です。SIM単位でのトラフィックのモニタリングも提供されており、APIで数値を取れるようになっているので通信利用量/料の分析や制御を柔軟に実施することも可能です。更にイベントハンドラという機能を使うことにより「1日に1GB以上通信をしたら速度128Kbpsに速度制限をかける」といったような、イベントベースの通信制御も簡単に実装できるようになっています。このセッションに登壇頂く両社はこれらの機能を非常にうまく活用して、ビジネスの効率化をされています。現場でSORACOM Airを使っている生の声が聞ける、とても楽しみなセッションです。

A3:業務システムとの連携〜閉域網とクラウド〜

消費者向けのポイント付与システムなどにSORACOM Canalをご利用頂いているハンズラボの平井様、建設現場効率化のためのIoTソリューションであるスマートコンストラクションでSORACOM Doorをご利用頂いているコマツの根本様に登壇いただきます。SORACOMでは3種類の閉域網構築サービスを提供しており、接続先や接続方法によって、AWS VPCならSORACOM Canal、インターネットVPNを使った接続ならSORACOM Door、専用線を使った接続ならSORACOM Directという基準で選ぶことになります。今回のセッションでは実際のこれらのサービスを利用している2社の方に、解決したかった課題、SORACOMを選択に至った検討の経緯、今後の課題や要望などをお話しいただきます。