• 投稿日
  • 4 つのセンサーと省電力通信 LTE-M 内蔵「GPS マルチユニット SORACOM Edition」発売開始!

    三度のご飯と同じくらい IoT デバイスの話が好きな、ソラコム “Max” 松下です。

    ソラコムは「IoT のつなぐを簡単に」するために、無線通信を中心に様々なサービスを提供していますが、その通信を活用するためのデバイスも手掛けています。

    今日から販売しますのは 4 つのセンサーと省電力通信 “LTE-M” 内蔵 の「GPS マルチユニット SORACOM Edition」 です。

    GPS マルチユニット SORACOM Edition

    4 つのセンサー/LTE-M/充電式バッテリーを内蔵

    GPS マルチユニット SORACOM Edition は、これ 1 台で「温度」「湿度」「加速度」「位置情報(GPS/GLONASS/みちびき)」と 4 種類のセンシングが可能です。

    サイズは約 49mm x 83mm 、厚さは 13.8mm で重さは約 63g です。手のひらよりも一回り小さいです。(写真は私の手です、ご参考までに。そんなに大きい方ではありません。)

    GPS マルチユニット SORACOM Edition サイズ

    内蔵バッテリーは充電式で 1500mAh と比較的小型ではあるものの、通信は省電力の LPWA セルラー通信 “LTE-M” を採用しているため、長時間のセンシングとデータ送信を実現しています。

    APN(アクセスポイント名)が設定済み

    GPS マルチユニット SORACOM Edition には SORACOM の APN 設定※がされた状態でお手元に届きます。SORACOM 特定地域向け IoT SIM の plan-D もしくは plan-KM1 といった「LTE-M 対応サブスクリプション」の SIM カードを用意すれば「SIM カードを入れて電源 ON で、即センシング開始」が可能です。

    APN 設定; 3G や LTE といったセルラー通信において「利用する通信事業者」を指定するための設定です。APN は Access Point Name の略になります。スマートフォン等のコンシューマー向け製品では機器出荷時に複数の事業者が登録されているため、利用者はあまり意識をする必要がありませんが、 IoT デバイスのような機器においては設定の必要があるのが一般的ですが、GPS マルチユニット SORACOM Edition では設定が不要です。

    バッテリーにおける稼働時間は?

    (3/3 更新: 10分に1回の場合とバッテリーについて追記)

    気になるのが内蔵バッテリーを用いた稼働時間です。「温度・湿度・加速度・位置情報 4 つのセンサーデータ」をすべて ON にした状態で、定点(=移動無し)で送信間隔と稼働時間を実際に調べてみました。

    • 10 分に 1 回の送信: 6.5 ~ 7.0 日間
    • 1 分に 1 回の送信: 1.5 ~ 2.0 日間

    10 分に 1 回の検証時の様子です。
    ※ 地図は試験場所の関係で非表示としています。中心点から半径 150m 以内に収まる精度です。

    10分に1回の送信の様子

    稼働時間は送信間隔とほぼ比例するため、センシングしたい対象の変化量とサンプリング数を検討すれば、有効に活用できるでしょう。

    「バッテリー残量 (bat)」もデータとして得ることができます。
    bat の利用上の注意としては、充電池の特性上、バッテリー残量がごく少量になってから推移します。

    10 分に 1 回の送信時は約 7 日 = 168 時間稼働しましたが、 bat が 3(満充電) から 2 や 1(残量少) になってからは約 8 時間の稼働実績が確認できています。(図は bat の降下している部分の拡大です。)

    bat データ、後半部分の降下の拡大図

    充電の目安としてご利用いただく場合は、この辺りの特性も加味したうえで運用ください。
    また、電源供給をしながらでも動作可能なデバイスです。

    デバイス設定は SORACOM ユーザーコンソールで行えます

    デバイスの設定というと、デバイスにケーブルを挿して・・・といった作業を想像しますが、 GPS マルチユニット SORACOM Edition の設定は全て「SORACOM ユーザーコンソール」で行います。

    そのため、現場に設置した後からでも現地のデバイスを触ることなく設定の変更が可能です。

    設定できる項目は「センシング内容」「データの送信モード」そして「データ連携先 SORACOM サービス」の 3 つです。

    設定画面(開発中)

    上記は開発中の画面です。

    SORACOM サービスでデータ活用を迅速に

    GPS マルチユニット SORACOM Edition から送信されたデータは SORACOM のアプリケーションサービスと連携できます。

    アーキテクチャー例

    最も手軽なのは「SORACOM Harvest Data でデータを蓄積して SORACOM Lagoon で可視化や通知といったデータ活用」でしょう。登録済みの SIM が手元にあれば「GPS マルチユニット SORACOM Edition に SIM を入れ、 デバイスとSORACOM Harvest Data の設定を SORACOM ユーザーコンソールで行い、電源を ON にする」だけで、データ蓄積を開始できます。

    既に AWS を始めとしたクラウドサービスを活用されている方であれば SORACOM Beam / SORACOM Funnel / SORACOM Funk への送信を ON にするだけで、クラウド連携を開始できます。

    これらサービスは併用することができますので、「最初は SORACOM Harvest Data を利用しつつ、クラウドの準備ができたら SORACOM Funnel でクラウドへデータ送信を開始」といったステップアップも可能です。

    購入方法と内容物

    GPS マルチユニット SORACOM Edition は SORACOM ユーザーコンソール で、1 個からお求めいただけます。詳細な仕様や内容物、金額、出荷時期については GPS マルチユニット SORACOM Edition の商品ページをご覧ください。

    対応 SORACOM 特定地域向け IoT SIM サブスクリプション

    GPS マルチユニット SORACOM Edition の SIM サイズは nanoSIM となります。また、対応している SORACOM 特定地域向け IoT SIM のサブスクリプションは以下の通りです。

    2020 年 2 月より特定地域向け IoT SIM / plan-D (NTTドコモネットワーク利用) において LTE-M 回線をご利用いただけるようになりました。すでにお持ちの plan-D でも利用可能です。詳しくは LTE-M 回線が SORACOM 特定地域向け IoT SIM / plan-D でも利用可能に をご覧ください。

    あとがき

    今回の GPS マルチユニット SORACOM Edition は「完成品によるサービス開発の集中」を実現するデバイスとして幅広く活用いただきたいと思っています。

    SORACOM デバイスと利用シーン

    オンライン講座で GPS マルチユニット SORACOM Edition の利用方法を解説します!

    3/10 に予定されているオンライン講座「Let’s try IoT プロトタイピング」で、今回紹介しました GPS マルチユニット SORACOM Edition の利用開始から活用方法までを解説します。

    PC やスマートフォンから無料でご覧いただけます。ご期待ください!
    詳細は Let’s try IoT プロトタイピング ~健康管理や肌の乾燥を防ぐデバイスを作ろう~ をご確認ください。

    皆さんの IoT のアイデアをいち早く形にするための部品として、是非ともご活用ください!

    ― ソラコム “Max” 松下