こんにちは、広報のkyonです。2月に急遽オンライン開催した「SORACOM Technology Camp 2020」について、配信パートナーのアクセリア様にライブ配信サービス活用事例としてご紹介いただきました。
【導入事例】開催できなくなったイベントをオンラインによるライブ配信で発信 | アクセリア株式会社
2月18日に開催された「SORACOM Technology Camp 2020」は、急遽、新コロナウィルスの影響を考慮し、オンラインでの開催に切り替える事となりました。
YouTube Liveと、OBSという配信ソフトを使うことで、スライドとスピーカーの両方をひとつの画面に集約してお伝えすることで、カンファレンス会場と同じような雰囲気で配信しました。
しかし、いざオンラインセミナー配信をしようとすると、心配になるのが「ネットワーク」です。ソラコムの配信チームでは、メインとバックアップの2回線のネットワークを用意しました。
実はこの配信では、バックアップ回線として、SORACOM Air for セルラーの大容量データ通信向けプラン plan-DU使っています。
自社開催のオンラインセミナーでは、既設の有線ネットワークで配信準備することが多いと思います。オンライン配信にとって、ネットワークは命綱です。
しかし、ネットワーク回線を複数設置されていないようなケースでは、バックアップ回線を用意できないこともあります。そこで、有線ではなくセルラー回線をバックアップ回線として使うことで、少ない初期コストでネットワークトラブルに備えようと言うわけです。
SORACOMと聞くと、IoT向けと言うイメージをお持ちの方もいらしゃるかと思いますが、plan-DUはネットワークカメラのような大容量のデータをクラウドに送るようなケースで使える、アップロード用途に適したプランです。
IoT用途のプランでは通信速度の上限がありますが、このプランでは上りの通信速度に上限はなく、10GBのアップロード通信量を含んだプランが1,200円/月、50GBのアップロード通信料を含んだプランが2,900円/月です。(※2020年3月現在。別途、契約事務手数料として3,335 円がかかります。詳細はコチラ)
すでに、ソラコム主催のパートナー向け勉強会のオンライン配信のメイン回線として利用した実績もあり、オンライン配信以外の用途ではタクシーで使われるドライブレコーダーでも採用されています。
近頃増えてきた、自宅からのオンライン配信においても、セルラー回線であれば少ない初期コストでバックアップ回線を備えることができます。
plan-DUを使ったバックアップ回線の準備
- LTEルーター(モバイルルーターのようなものでも可)と、SORACOM Air のplan-DUのSIMを手元に準備します。
- LTEルーターにSIMを指して、SORACOMユーザーコンソールから設定することで、すぐに通信開始することができます。
- LTEルーターと配信用パソコンを有線で接続し、事前に通信速度などをチェックしておきます。
- スタンバイOK、万が一のときはネットワークを切り替えます。
バックアップ回線にSORACOM Air/ plan-DUを使うメリット
- 個人でも企業でもオンラインから注文可能
- アップロードのデータ通信に最適化されたプラン
- 月ごとの契約で、必要なときだけ使える
実際にオンラインセミナー配信をやってみた結果
幸いネットワークトラブルは起きず、合計4時間のテクニカルカンファレンスのオンライン配信は無事に終了しました。今回のオンラインセミナー配信を担当したふたりの担当者に気をつけたことを聞いてみました。
配信ディレクターの当社ソリューションアーキテクト yskのコメント
インターネットでの動画配信ではトラブルを想定した次善の策が必要になってきます。今回の配信では配信PCのLANポート際までメイン系とバックアップ系の2系統のLANケーブルを引き回しておき、いつでも抜き差しによる系統切替が出来るように準備していました。(自動切り替えはテストが必要でシステムの複雑さが上がるのでこのような構成になっています)
今回屋内からの動画配信でしたが、屋外での動画配信の場合でもセルラー回線があると便利ですね。LTEの回線速度や遅延は昨今のライブ配信に求められる基準に対しても充分な性能になっていますので、ぜひ皆さんにもplan-DUをお試しいただいてフィードバックをいただければうれしいです。
セミナー運営担当の当社コミュニティマネージャー naoのコメント
オンラインセミナー配信にあたっては、「インタラクティブ」であること大事にしました。例えば、TwitterやYouTube Liveのコメント欄をリアルタイムでチェックして、コメントをまとめて、スピーカーの対面に用意したディスプレイを使って伝えるなどの工夫をしていました。
それから、セッションとセッションの間に音楽をかけると良いです。休憩やスピーカーの交代時は画面には静止画のスライドを映していたのですが、音がないと、視聴者が少し不安に感じるそうなんですね。なので、音楽をかけたり、司会が何か話ししたりすると良いと思いました。
バックアップ回線などの事前準備をしっかりすることで、当日は視聴者とのコミュニケーションに集中できれば、よりよいオンラインセミナーが開催できそうです。
広報 田渕/ kyon