ソリューションアーキテクトの小梁川/koyaです。
9月に入って猛烈な暑さから開放されてやっと涼しくなってきましたね。体感でもわかりますが、気象データなどをみると体感を数値/グラフで見れて納得感も高くなりますよね。可視化はこういった体感をリアルに理解するという点で大事なんだなと改めて考えています。
さて、ソラコムでは月1回のペースで「先月公開された IoT 関連のブログや記事の紹介」を通じて、IoT や SORACOM の活用ノウハウをお届けしています。今回は 2020年8月に公開されたブログ記事をご紹介します。
IoTデバイスからクラウドへの柔軟なデータ変換 SORACOM Orbit
SORACOM Orbitは先のSORACOM Discovery ONLINE 2020で発表された新サービスになります。従来のバイナリパーサーが 1つの上り固定フォーマットデータ変換に対応していたのに対して、少しの開発で複数種類のフォーマット、上り/下りの変換ができるサービスです。
2つのOrbitの記事は、SIMに紐付けられたメタデータを活用するときに、従来のやり方であるSORACOM Funkで解決するパターンとSORACOM Orbitを使ったパターンでの差分で整理して頂きました。また実際にC言語でのSORACOM Orbitの実装例も記載いただけておりますので、実装例としても参考になります。
IoT向けデバイスを1個からすぐ買える、すぐに試せるIoTストア取り扱いデバイス
ソラコムのIoTストアで購入可能なデバイスを元にblogを記載頂いています。
GPSマルチユニットSORACOM Edition
ご購入後すぐに使える通信、バッテリー機能付きのGPSマルチユニットは使い勝手もよく、位置情報を活用した、位置管理/見守りは4つの投稿を頂きました。
SORACOM FunkとAWS LambdaやLINE Notifyへ連携させて、可視化はGoogle mapで行うなど多くのサービスを利用するための参考になります。
上記の方と似た構成、コンセプトですが、位置情報を点ではなくエリアを四角のエリアにくくることで、簡易的なジオロケーションのような機能を作られている点は参考になります。
GPSマルチユニット内の加速度センサーで「デバイスの向き」を取得できることに着目いただき、作業中や完了といった「状態」をGPSマルチユニットの表向き、裏向きに紐づけて、モノの状態管理向けのサービス「AWS IoT Events」で記録する仕組みです。
KSMNさんには、2つのブログを投稿頂きました。GPSマルチユニットからのデータをクラウドアダプタサービス「SORACOM Funnel」を経由してストレージサービス「Amazon S3」に保存している例です。中間ではデータ処理と中継を行うサービス「Amazon Kinesis Data Firehose」を使用しているため、同システムを利用した例として参考になります。
また、ダッシュボード作成・共有サービス「SORACOM Lagoon」の利用についても紹介いただいています。記事内ではダッシュボードについてユーザ数などにも言及を頂いていおりますが、可視化の要件はお客様や、案件に応じて幅広く存在しております。まずは可視化をするため素早くダッシュボードが必要などの際には是非ご利用してみてください。
Wio LTE JP Version
WioLTEモジュールはGroveコネクターを備えたLTEモジュール搭載のマイコンです。Groveコネクター経由で利用できるご希望のセンサーをつなぐことでご自身で簡単に開発が可能となります。
無通信状態というのは、途中経路のネットワーク機器にも切断される可能性があります。そういった切断を防ぐために常時接続を検討される場合はKeep Aliveパケットの実装をご検討ください。ご利用したいプロトコルに依存しますが例えばMQTTなどの常時接続が前提なプロトコルにはKeep Alive機能が標準で実装されていたりします。
エッジAIの活用として、全てのデータをクラウド連携するのではなく、AIが検出できたものをというのはよくあるユースケースですが、マイコンのような小さいシステムでも機械学習の推論が実行できるTensorFlow Lite Microを利用してWioLTEで実現されています。Arduinoのライブラリとしても使えるとのことで私も勉強になりました。
SORACOM LTE-M Button
省電力で通信可能な “LTE-M” を利用したボタン型 IoT デバイス SORACOM LTE-M Buttonに関連する記事をご紹介します。
IoTボタンで位置情報を連携させることにトライ頂いております。引っかかりどころも情報にしていただけているのでありがたいですね。簡易位置測定については簡易位置測位機能の設定ガイドにも言及がありますが、セッション確立のおおよその位置情報となります。GPSマルチユニットについてでもお試しいただけた際にはまた記事化されるのを楽しみにしております。
本番環境に影響を与えずSORACOM API をテストできるsandbox
APIとは異なるアプリケーション間をつなげることができる仕組みのことで、処理の自動化や省力化に便利です。SORACOMでも様々な情報をAPIとして公開しており、ウェブブラウザからでも実行することが可能ですが、SIMの解約なども取り消しが不可能な操作も実際に行えてしまいます。
SORACOMでは「Sandbox」と呼ばれるAPIのテスト環境を提供しており、本番環境に影響なく様々なAPIをお試しいただくことが可能となっています。
IoTの最先端が学べる日本最大級のIoTカンファレンス SORACOM Discovery
お申し込み3,700名以上、視聴回数8,600回以上となったオンラインのIoTカンファレス「SORACOM Discovery 2020 ONLINE」の参加レポートをご紹介します。
SORACOM UG前々夜祭からご参加頂きSORACOM Discovery 2020 ONLINEの振り返り、まとめを頂きました。(オンライン開催のイベントでアーカイブされたものを後で見ようと思ってなかなか見れないのはすごくわかります。私もです。)
低価格・低消費電力・長距離伝送を特長とした、グローバルIoTネットワーク Sigfox
IoT向けの省電力データ通信として注目を浴びているLPWAの1つ「Sigfox」に関する記事をご紹介します。
弊社堀尾による、KCCS様運営のSigfoxブログへの寄稿となります。Sigfoxでのプロジェクトをご検討している方はご一読ください!
最後に
【9/30まで】これから始めるIoTを応援キャンペーン開催中です。
これから始めるIoTを応援キャンペーンでは期間限定で、記事でも何度か登場した GPSマルチユニットSORACOM EditionやWio LTE JP Versionが特別価格で入手できるチャンスとなっています!
それ以外にも、アカウント作成でSIMカードのプレゼントや、対象商品にもれなく「IoTツールボックス」が付いてきます。
これからIoTやSORACOMを始める方にお得なキャンペーンです。これを機会にお試しいただき、ぜひブログにしてみてください!詳細は これから始めるIoTを応援キャンペーンをご覧ください。
それでは、来月のまとめもお楽しみに!
― ソラコム 小梁川/koya