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IoTでコネクティッドカーや田んぼの水管理、ハンググライダー/ドローン向けリモート風速計まで! SORACOM Device Meetup #1 開催レポート

皆さんこんにちは、ソラコムnao(熊崎)です。

IoTデバイスに焦点を当てたカジュアルな勉強会 SORACOM Device Meetup #1を2/9に開催し、多数のお客様にご参加いただきました。このブログでは当日の様子を資料と共にご紹介いたします。
IoTデバイスの活用方法や、実際のユースケースを学びたい方に役立つ情報としてお届けしております。ぜひ最後までお読みください。なお、イベント当日の様子はYouTube動画や、Twitterのまとめでもご覧いただけます。

SORACOM Device Meetup とは?

IoTデバイスの概要や技術情報、活用事例を通じて、IoTで何ができるのか?どんなことに使えそうか?を皆さんと考えていく勉強会です。IoTデバイスの利活用や開発方法を学んだり、購入前の情報収集として参加いただけるイベントです。

SORACOMマークで集合写真📷

はじめに:ArduinoでLTE-M通信ができるシールドと、BLE対応のGPSトラッカーデバイスの概要と技術情報のご紹介

本イベントでは、昨年12月と今年1月に新発売となったIoTデバイス2種をご紹介しました。

1つ目は、IoT開発でよく利用される小型マイコン「Arduino」で省電力セルラー通信が可能になるLTE-M Shield for Arduinoと、10種類のセンサーをセットにしたIoTスターターキット for Arduino
2つ目は、防水防塵でBLEセンサーのゲートウェイにもなるGPSトラッカーです。

これらのデバイスの概要は、SORACOM テクノロジー・エバンジェリストの松下(max)より紹介いたしました。それぞれのデバイスに関する資料を公開しています。消費電力やBLEの通信距離といった技術情報もありますのでご覧ください。

IoTのデバイス開発で知っておきたいハードウェアとソフトウェアの関係性

IoT スターターキット for Arduinoの中に含まれているマイコンボード “Seeeduino Lotus” のメーカーであるSeeed社 松岡さんからは、IoTのデバイス開発で知っておきたいハードウェアとソフトウェアの関係性を紹介いただきました。

IoTシステムの完成には「Step1: まず1つでも動く物を作る “0から1へ”」、「Step2: 実証実験としての “1〜100個”」、「Step3: 量産へ」という3つのプロセスを経るとのこと。中でもStep1では最小限の作業で次のStepに向かう見積をすることと、そのために活用できる考え方を解説いただきました。

Arduino × IoTの活用事例:コネクティッドカー、田んぼの水管理、ハンググライダー/ドローン向けリモート風速計、多チャンネル温度センサーの管理

12月に販売開始した本製品を早速利用されたユーザーの皆さんにご登壇いただきました。

「米農家がチャレンジ!稲作IoT」

コメ農家を営んでいる竹内さんからは、稲の苗を育てる “育苗ハウス” の環境管理と田んぼの水管理を行う水門の制御についてご紹介いただきました。
育苗ハウスでは、種もみから芽が出るタイミング知るための温湿度の管理をIoT スターターキット for Arduinoをで実現しています。キット内の各種センサー(温湿度、気圧、音、照度)でデジタル化したデータをダッシュボード作成・共有サービスのSORACOM Lagoonを上で表示し、異常時にはLagoonの通知機能でLINEに通知するようにもなっています。
また、水門の制御は遠隔から操作できるように作られています。AWS LambdaSORACOM Beamの双方向通信を用いて、水門に取り付けられたモーターの開閉を実現しています。同様の制御ができる市販品もある中で、まずは自分自身で取り組む事で、この仕組みの有用性を確認できたという内容でした。

「LTE-Mを使用した多チャンネル温度センサのデータ監視」

冷蔵・冷凍荷台の物流トラックや、地中温度の監視など、温度ムラが発生しては困るところで使われている多チャンネル温度センサー。今回は、既にお客様にも提供を始めている40チャンネルの温度データをクラウド上で表示する仕組みをご紹介いただきました。

「SORACOMで作るなんちゃってコネクティッドカー! V2」

コネクティッドカーというと最先端の自動車のみで使うことができる技術のように感じますが、ここではIoT スターターキット for Arduinoを活用して既存の自動車をコネクティッドカーにした内容となります。例えば、冬場の寒い地域における自動車の凍りつきが溶けたかどうかを確認する温度データの監視、加速度センサーを利用した運転状況の可視化、音センサーから騒音確認にチャレンジされています。
自動車のデータはOBD IIと呼ばれる専用のインターフェイスから得られる情報を利用しています。OBD IIについての解説はこちらからご視聴いただけます。

「IoT風速計を作る」

ご自身の趣味でもあるハンググライダーやドローンを利用する時に、離れた場所の風向や風速を知りたいというニーズからIoT風速計を作られました。ソーラーパネルで365日利用できる物を作りたいと考え、LTE-M Shield for Arduinoを選択されています。山間部で利用することから、つながりやすいドコモ回線が使えることが決め手となったとのこと。ダッシュボード可視化・共有サービス SORACOM Lagoonを使い、データ受信の頻度や稼働の安定性を確認していただきました。

ビーコン対応GPSトラッカーGW 活用事例:位置情報を地図に連動する方法

中前さんからは、本製品のGPSトラッカー部分を使ったお話をしていただきました。位置情報をSORACOM Funnelを経由し、ESRI社のArcGIS Online上にデータを表示するまでをご紹介してくださいました!

おわりに:SORACOM IoT ストアとキャンペーンのご案内

ソラコムは「IoTのデバイスが1個から注文できる、すぐ届く」IoTデバイス通販サイト “SORACOM IoTストア” をご用意しており、今回ご紹介したデバイスもこちらからご購入いただけます。今回ご紹介したデバイスもご購入いただくことができます。また、そのほかのデバイスもご用意しておりますので、これを機会にご覧ください!

紹介したデバイスで記事を書いた方にプレゼント🎁
Try! SORACOM キャンペーン

2月28日(日)までの期間限定で、LTE-M Shield for Arduino、IoT スターターキット for Arduino、ビーコン対応GPSトラッカーGWスターターキットを使ってみた記事を書いた方に、IoTデバイスやセンサーを収納できるソラコム色の「IoTツールボックス」をプレゼントします。IoTスターターキット for Arduinoに関する記事を書いた方には、合わせてSeeed社のトートバックもお届けします。

IoTツールボックス(※ボックス以外は付属しません)

詳細・お申込はこちら

是非この機会に新たにIoTにチャレンジして見ませんか?皆さんのご応募お待ちしています!

― ソラコム nao (熊崎)