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IoTデバイスの不正利用リスクの検知を容易に!SORACOM Air の IMEI ロック機能がイベントハンドラーに対応しました!

みなさん、こんにちは。

先月のSORACOM AirのIMEI ロック機能がエラーログに対応 に続き、SORACOM AirのIMEI ロック機能に関するお知らせです!

このたび、IMEI ロック機能がイベントハンドラーにも対応しました。
お客様はIMEI ロック機能を設定したSIMが設定とは別の通信モジュールから接続を試みて通信エラーとなった際にイベントハンドラーを実行することができます。例えば、IoTデバイスからSIMが抜き取られ、別のデバイスで不正な使用を試み、通信エラーが検知された場合にメールで通知を受けとる、といったことができます。

そもそもIMEI ロックとは

「IMEI」とはSIMを使用する3G/LTEモジュールに付与される一意なIDです。端末識別番号(International Mobile Equipment Identity)とよばれ、3G/LTE の通信モジュールを持つすべてのデバイスに付与されています。

SORACOM Air for セルラーでIMEIロック機能を設定すると、指定したIMEI以外のモジュールでSIMを使用しても通信できないようにロックをかけることができます。たとえば、SIMの盗難によるなりすましや不正利用などのリスクが少なからずあります。IoTデバイスは様々な場所に設置されることがありますが、IMEIロック機能によって、よりセキュアなSIMの運用を可能になります。

そして、イベントハンドラーとは

イベントハンドラーとはSORACOM IoT SIMを使用した通信のデータ通信量、SIM のステータス変更などを条件に設定し、この条件を満たした場合にアクションを実行できる機能です。アクションには、メール通知、速度クラスの変更、ステータスの変更のほか、WebhookやAWS Lambdaファンクションなどを実行できます。
お客様はイベントハンドラーを使用することで、通信を管理したり通知を受けることができます。

<使用の例>

  • データ通信量が月に 1GB を超えたら、SIMを休止状態(通信できない状態)にする
  • データ通信量が 1日10MB を超えたらメールで通知する
  • SIM が通信を開始して Active になったら AWS Lambda を呼び出す

設定方法

IMEI ロック機能のイベントハンドラーはコンソールの「イベントハンドラー」メニューから行うことができます。

次に監視対象、ルール、アクションの設定を行います。

イベントハンドラーでは以下の3つを設定します。

  • 監視対象 – イベントハンドラーを実行する対象となるサブスクライバ(IMSI)、SIM、グループ、Operatorのいずれかを指定します。
  • ルール – アクションを実行するかどうかを判定するルールを設定する項目です。ここでは、「IMEIロックにより接続失敗したら実行」を指定します。
  • アクション – 指定されたルールが適用された場合に実行されるアクションを指定します。例えば、ルールが適用されたタイミングで指定のアドレスにメールを送ったり、SIMの速度クラスを変更したりできます。
    詳細はイベントハンドラーユーザーガイドをご確認ください。

料金

イベントハンドラーのご利用にあたって料金は発生いたしません。無料でご利用いただけます。

ただし、セルラー通信をご利用の場合は、SORACOM Air for セルラーの基本料金、データ通信料が発生します。料金についてはこちらからご確認ください。

ぜひご利用ください!!

ソラコム江木(nori)