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IoTデバイスの不正利用リスクに対応する SORACOM Air の IMEI ロック機能がエラーログに対応しました!

みなさん、こんにちは。
SORACOM AirのIMEI ロック機能がエラーログに対応しました。
IMEI ロック機能を使用したSIMが設定とは別のIMEIから接続している際にエラーログを出力します。

IMEI ロックとは

「IMEI」とはSIMを使用する3G/LTEモジュールに付与される一意なIDです。端末識別番号(International Mobile Equipment Identifier)とよばれ、3G/LTE の通信モジュールを持つすべてのデバイスに付与されているユニークな識別番号です。

SORACOM Air for セルラーでIMEIロック機能を設定すると、指定したIMEI以外のモジュールでSIMを使用しても通信できないようにロックをかけることができます。

IoTデバイスは様々な場所に設置されることがあります。SIMの盗難によるなりすましや不正利用のリスクが少なからずあります。IMEIロック機能によって、よりセキュアなSIMの運用を可能になります。ソラコムではIMEIロック機能は無償でご利用いただけるのも嬉しい点です!

IMEI ロック機能の設定手順

SORACOMユーザーコンソールから、設定するSIMのオプションとして設定できます。SIM管理メニューから対象のSIMを選択して、[操作] – [IMEIロック]をクリックします。

[IMEI]の項目に、ロックしたいIMEIを入力し、[ロックする]をクリックすれば完了です。簡単ですね。

なお、IMEIの調べ方ですが、SIMがオンラインでIMEIが取得できた場合はそのIMEIが表示されます。これ以外では、スマートフォン設定のデバイス情報、通信モジュールならATコマンドで確認できます。また、SORACOMユーザーコンソールでは、SIMの通信状況からセッションの履歴が確認できます。こちらでもIMEIが記録されますので、一度通信をしたことがあればオフラインの状態でもIMEIを確認いただけます。


IMEI ロック機能のエラーログ

IMEI ロック機能をONにしたデバイスが指定したIMEIとは別のIMEIから接続している際にエラーログが出力されます。エラーログはユーザーコンソールの「エラーログ」メニューから確認できます。

対象のIMSI、IMEIロック機能で指定したIMEI、接続しようとしているIMEI(接続拒否された通信で使用されたIMEI)がログに表示されます。

注意点

plan01s, planP1, planX1 などのSORACOM IoT SIMでは、利用されるローミングキャリア(MNO)によって、3G/LTEセッションが作成された際に IMEI 情報がSORACOMプラットフォームに通知される場合とそうでない場合があります。通知されない場合には IMEI が0で表示されます。IMEI ロックが有効化されている状況で MNO から IMEI の通知がなかった場合、ソラコムでは3G/LTEセッションを許可しない動作となります。

最後に

先に述べたようにIMEIロック機能はIoTデバイスで使用するSIMの運用をよりセキュアにします。ソラコムでは初めてオンラインとなったイベントをトリガーに自動的にIMEIロック機能を有効化する仕組みもあります。

ぜひご利用ください!