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SORACOM Lagoon で最新のダッシュボードを共有する新しい方法

皆さまこんにちは、ソラコムの伊佐です。本日は SORACOM Lagoon(ソラコム ラグーン)の新機能についてお知らせがあります。

スナップショット機能の自動更新オプションを提供開始

2021 年 10 月 27 日(水)より、IoT ダッシュボード「SORACOM Lagoon」でダッシュボードを第三者に共有するスナップショット機能の自動更新オプションを提供開始します。

SORACOM Lagoon のスナップショットは、スナップショット作成時点のダッシュボードのレイアウトとデータを丸ごと写し取ったものです。ダッシュボードが直近 1 時間のデータを表示するように設定されていた場合、ダッシュボードは画面を更新するたびに最新のデータを表示します。一方、そのスナップショットのデータは作成時点のまま変わりません。

今回のアップデートで追加された自動更新オプションを利用することで、スナップショットであるにも関わらず、最新のデータを表示できるようになります。ただ、ダッシュボードを共有するときと比べて、機能面でいくつかの違いがあります。詳しくみていきましょう。

Lagoon ダッシュボードの共有方法

SORACOM Lagoon 上で作成したダッシュボードを共有する方法は 2 つあります。

  • 閲覧ユーザーを作成して、ダッシュボードを共有する
  • ダッシュボードのスナップショットを共有する

閲覧ユーザーを作成して、ダッシュボードを共有する

閲覧ユーザーは Maker/Pro プランで作成できる SORACOM Lagoon のユーザーアカウントです。発行された ID とパスワードを使って SORACOM Lagoon にログインすることで、ダッシュボードにアクセスできます。ダッシュボードそのものを編集することはできませんが、以下のような操作ができます。

  • その時点における最新のデータを表示する
  • データの時間範囲を変更する
  • データを CSV でダウンロードする など
SORACOM Lagoon 閲覧ユーザー

Makerプラン(月額 1,078円 税込), Proプラン(月額 5,478円 税込)にて利用可能。Pro プランであれば、ライセンスパックを購入することで閲覧ユーザー数を増やすことができます。

ダッシュボードのスナップショットを共有する

スナップショット機能は Pro プランで利用できる機能です。冒頭で、スナップショットはスナップショット作成時点のダッシュボードのレイアウトとデータを丸ごと写し取ったもの、と説明しました。スナップショットにアクセスするために閲覧ユーザーは必要ありません。スナップショットは作成時に固有の URL が発行されます。この URL を知っている人であれば誰でも認証なしでアクセスできます。URL を知らせるだけでよいため、非常に手軽な共有方法です。一方、 URL を意図しない相手に漏洩してしまうとその人もアクセスできてしまいます。

共有するダッシュボードは公開可能な情報のみで構成してください

URL が漏洩した場合のリスクを考慮し、スナップショット機能で共有するダッシュボードは公開可能な情報のみで構成するようご注意ください。

スナップショット機能の自動更新オプションを有効にすると、どうなるのでしょうか。

自動更新オプションを有効にしたスナップショットをブラウザで表示します。そうすると、約 1 分おきに自動的にスナップショットを再読み込みして、新しいスナップショットを表示します。自動更新オプション が ON/OFF それぞれで表示データがどう変わるのか、下の画像でイメージを掴んでいただければと思います。

スナップショット機能 自動更新オプションの ON/OFF時に見えるデータの範囲

閲覧ユーザーとは異なり、任意のタイミングでデータを更新したり、時間範囲を変更したり、データをダウンロードしたりすることはできません。この特徴を理解していただき、閲覧ユーザーを使うか、スナップショットを使うかをケースバイケースで使い分けていきましょう。

実際に体験していただけるよう、自動更新オプションを有効にしたスナップショットを用意しました。
ダッシュボードは直近 15 分間のデータを表示する設定にしてあります。ぜひ一度アクセスしてみてください。実際にスナップショットが表示しているデータの時間範囲は右上に表示されています。多少のタイムラグがあるものの、データが更新されていく様子がご覧いただけます。

ソラコムが管理するサンプルダッシュボードのスナップショット画面

スナップショットが最新データを表示できるようになったことで、新しいユースケースへの活用が期待できます。例えば、ログイン操作が難しいサイネージ端末。URL を非表示にし、画面操作を禁止することで比較的安全に運用することができます。また、河川の水位などのオープンデータを活用した地域住民向けの情報提供。公開情報なので、 URL を不特定多数に公開するリスクが限定できます。他にも、みなさまのアイデア次第でいろいろな使いかたができるのではないでしょうか。みなさまの問題解決を推し進めるきっかけになれれば嬉しいです。

スナップショット機能の自動更新オプションはベータでの提供です。

お客様のフィードバックなどを踏まえ、今後予告なく仕様が変更される可能性があります。

本機能以外にも、 SORACOM Lagoon にはたくさんの機能があります。詳しくはサービスサイトユーザードキュメントをご覧ください。

事例から学べる
「可視化やデータ活用の取り組み」勉強会イベントのご案内

2021 年 11 月 9 日(火)に、有志の勉強会コミュニティ ソラコムユーザーグループ主催「SORACOM UG Online #8 ~SORACOM Lagoon 特集~ダッシュボード作成/共有サービス SORACOM Lagoon についてみんなで知ろう」が開催されます。本ブログでご紹介している「スナップショット機能の自動更新オプション」に加え、様々な IoT 活用事例をご紹介します。ぜひご参加ください。

同じく11月には「未来を創る技術に出会える2日間のオンラインカンファレンス」 SORACOM Tech Days 2021が開催されます。IoTのみならず、幅広い最新技術を学べるイベントです。こちらも併せて参加ください。オンライン視聴/参加無料です。

SORACOM で取り組む IoT において、最もシンプルで素早くデータ可視化ができるサービス SORACOM Lagoon、今後も継続的に機能強化していきます。今後のお知らせを楽しみにしていてください。


― ソラコム プロダクトマーケティングマネージャー 伊佐(ニックネーム:martin)