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IoTデバイスをLINEで遠隔操作!LINE DC と SORACOM UGの合同ハンズオンイベント

みなさんこんにちは、ソラコムの伊藤(ニックネーム: Masaki)です。
先日1/28に行われたイベント「【ハンズオン】LINE Bot×SORACOM Beamで画面の彼方のデバイスを遠隔操作してみよう!」の様子をお届けします。

本イベントは、実際に手を動かしてLINE Botを使ってIoTデバイスを操作する仕組みを作る「ハンズオン」でした。LINE Botを扱うのは初めてでしたが、以下のようにLINE Bot経由でIoTデバイスを動かすことに成功したので、その様子も一緒にお送りいたします。

IoTデバイスをLINEで遠隔操作している様子

LINE Botとは?

LINE自体は多くの方が利用されているとは思いますが、LINE Botはご存じでしょうか?
LINE Botは、ユーザーからのメッセージに自動で応答してくれるプログラムのことです。例えばヤマト運輸LINE公式アカウントには、「いつ届く?」というユーザーのメッセージに応じて、お届け日を回答してくれる仕組みがあります。これはプログラムによって実現されており、まるでロボットが働いている様子から「Bot(ボット)」と呼ばれます。

LINE Botは個人でも扱うことができます。そこで今回は、参加者それぞれが実際にLINE Botを作り、イベント運営側で準備済みのIoTデバイスをプログラムでつなげていきました。

両コミュニティーの紹介

ここからは、イベントの内容に沿ってレポートを紹介します。まずはイベントをご案内する講師の皆さんの紹介です。

まずはSORACOM UG の九州支部の木村さんと東京支部の和田さんより、SORACOM UGの紹介をいただきました。
SORACOM UG(User Group の略)とは、IoTプラットフォーム「SORACOM」の最新情報や技術を学んだり、IoTの仲間を探しができるユーザーコミュニティーです。北は北海道、南は九州と日本各地、そして農業活用コミュニティといったテーマに特化した支部を含めて合計12支部があり、全てSORACOMユーザーの有志の面々によって運営されています。

SORACOM UG 木村さん / SORACOM MVC(Most Valuable Contributor) 受賞
SORACOM UG 和田さん / SORACOM 認定資格を保有

続いてはLINE Developer Community (略称 LINE DC) をLINE DCの三浦さんより紹介いただきました。
LINEは今回のLINE Botのような、メッセージングを使ったシステム開発によって便利なサービスを作ることができ、これを「LINE Platform」と呼んでいます。LINE DCは、LINE Platformを活用するエンジニアやクリエイターが集まるコミュニティーです。

LINEを活用したアプリケーション開発など、様々な情報が集まっています。YouTubeでの情報発信もしているとのこと。過去イベントやプログラミングの情報がとてもよくまとまっています。

ハンズオンのシステム構成

LINE Botは大きく2つの仕組みで構成されています。1つ目はスマホ上のLINEアプリとのメッセージをやり取りする部分、2つ目がメッセージを実際に処理する部分です。

そこでハンズオンも、初級は1つ目の「メッセージをやり取りする部分」を、中級で2つ目の「Botの実際の処理」を体験する内容になっています。初級でLINE Botの全体像を知ることができ、中級までできるとLINE Botを自在に作れるというわけです。

今回の制作物イメージ

参加者がLINEへ「IoTデバイス回転の角度と速度」を入力すると、LINE BotとAWSを通じて、遠隔地のIoTデバイスが指示通り回転します。このIoTデバイスは、ソラコムの松下(ニックネーム: Max)の自宅に設置されており、参加者はカメラ越しに回転の状況を確認できるようにしています。
参加者がLINEで指示を出すたびにIoTデバイスがグルグル回るのですが、その様子をMaxが興奮気味にレポートしていたのが印象深かったです!

参加者の中で誰よりも楽しむMax (音声あり、音量注意)

IoTデバイスを動かす部分は、初級・中級ともにイベント運営側で用意済みの仕組みを利用しています。内容はAWS(Amazon Web Services)のIoT向けサービス「AWS IoT Core」(以下、IoT Core)と、SORACOMのデータ転送サービス「SORACOM Beam」(以下、Beam)を連携して作ったものです。

IoT Core と Beam の連携方法や、Beamを利用する理由、また回転している IoT デバイスについての詳しい情報は、ハンズオンテキストの「Appendix」をご覧ください。

私のチャレンジ結果は…動きました!

まず全員で初級に取り掛かりましたが、無事IoTデバイスを動かすことに成功しました。そこでAWSサービスを使う中級にも挑戦しました。AWS のアカウント作成から開始し、テキストに沿って作業を進めたところ……

IoTデバイスをLINEで遠隔操作している様子

ご覧の通り、LINE Bot と AWS を連携してIoT デバイスを無事動かすことができました!私をはじめ、参加者はMax宅のIoTデバイスを操作し合っていて大盛り上がりでした。

このように、普段使い慣れたLINEを利用して、打ち込んだ指令でデバイスを遠隔操作ができるというのはとても楽しい上、普段IoTに触れていない人も操作しやすく応用幅が広い技術のように感じました。

終わりに ~ 資料や動画の公開と、最新情報の入手方法

最後に参加者全員で集合写真を撮りました!とても楽しいイベントでした。

最後は全員でSORACOM のSマーク。しかしシャッターの掛け声は「LINE DC〜」。

資料はハンズオンキスト動画が公開されています。加えて、当日に投稿されたツイートもまとめていただきました。当日の盛り上がりを感じていただければと思います。

各コミュニティーの最新情報の入手先

それぞれのコミュニティーの最新情報は、以下で入手できます。今回のようなハンズオンは不定期ではありますが開催しているそうなので、チェックしてみください。

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― ソラコム 伊藤 (Masaki)