こんにちは、プリンシパルエンジニアの moto です。
本日発表されました新機能の、SORACOM Harvest Data Intelligebce をご紹介します。
皆さんは、SORACOM Harvest Data を使っていただいたことがありますでしょうか。IoT プロジェクトのはじめの一歩として、センサーデータなどを蓄積しつつ簡単に可視化できる、お手軽クラウドサービスです。自分も何か IoT プロジェクトを進めるときには、必ず使うサービスです。
蓄積されたデータをリアルタイムに確認したり、SORACOM Lagoon でダッシュボードにしたり、SORACOM だけで出来ることはたくさんあります。そこに、本日発表された SORACOM Harvest Data Intteligence による AI 分析が加わりました!
こちらは温湿度のデータです。このデータを使って、AI分析する様子を動画にしてみました。
わずか数クリックでデータを簡単に AI に分析させる事が出来ます。Public Beta 期間中は無料でご利用できます(*)ので、ぜひご自分のデータでも試して頂きたいと思います。
(*) SORACOM Harvest Data のご利用料金は別途かかります。料金はこちらでご確認ください。
AI を IoT に取り込む ~ 開発秘話を少しご紹介
このサービスが生まれた背景を少しだけお話ししたいと思います。
OpenAI の ChatGPT が盛り上がりを見せていて、API が解放されたのが今年の3月の頭くらいだったと思います。自分も早速 API を使って Slack bot を開発したりして遊んでいました。
そんな矢先…ある金曜の夜にkenta が思いついたアイデアを slack に投稿。
週末ソロハッカソンを経て、週明けには、最低限の機能を実装したバージョンが動きました。
この時点では、ブラウザの user script を使ったいわゆる Quick and Dirty Hack で動かしていました。ソラコムではこのような、最低限の機能を備えたモノ(Minimum Viable Product = MVP) をまず動かして技術検証し、徐々にブラッシュアップしていく方法をよく取ります。
さて、ここまで動いたら、あとは既存システムへの繋ぎ込みや、プロンプトのチューニング、そして大事な UI/UX の作り込みを経て、ようやく Discovery でお届けすることが出来ました。
このサービスも、LLM(ChatGPT)もまだまだ荒削りですが、これから急速に発展していく過程にあります。SORACOM プラットフォームにおける AI 活用を今後も進めて行きますので、ご期待ください。
なお、ご利用にあたってはSORACOM Harvest Data Intelligence で AI (ChatGPT API) に質問する をご確認ください。
ソラコム 松井(moto)