ソリューションアーキテクトの小梁川(ニックネーム: koya)、事業開発の佐野(ニックネーム: daisaku)です。
本日は、IoT向けデータ通信サービス “SORACOM Air for セルラー” を用いたIoTデバイスの開発や選定にあたり、指針や遵守いただきたい事をまとめた「デバイス実装ガイドライン」を公開したことをお伝えします。IoTデバイスを開発される方、もしくはIoTデバイスを選ばれる方は是非ご覧ください。
デバイス実装ガイドラインの目的
ソラコムは日々の皆様のご利用状況に応じたリソースの管理や設備計画を行い、有限であるネットワークリソースを提供するため日々の運用を行っております。その中で、このガイドラインは、通信プラットフォームであるSORACOMをフェアかつ健全に、すべてのお客さまに安心してご利用いただくためのIoTデバイスの開発や選定、そしてご利用時の注意として、皆さまにお願いしたい事を整理したものです。
記載内容
全13ページ(PDF)に及ぶ内容は以下の通りです。
- IoTデバイスの一般的な構成例と名称の定義
- 避けるべき挙動(例: 過度な接続や切断を避ける)
- 実施することで良くなること(例: 接続時間の短縮による省電力化)
- 通信失敗時の対処(例: 再接続実装の考え方)
- IoTデバイス実装チェックリスト
これらはGSMA TS.34 IoT デバイス接続効率ガイドラインを基に、ソラコムの知見をベストプラクティスとして盛り込んでいます。
このガイドラインによる、皆さんのメリット
このデバイス実装ガイドラインを確認・遵守いただくことで、お客様にとっても法令や標準仕様への準拠、ネットワークパフォーマンスの最適化、省電力性への配慮、セキュリティの強化、トータルコストの削減、そして運用にあたっての信頼性の向上といった多くのメリットがあります。お客様のデバイスの開発、選定や実装後の運用に関しても有益な情報が詰まっております。皆様のIoTシステム開発の一助となれば幸いです。
おわりに ~ イベントのご案内
デバイス実装ガイドラインは、以下のページから登録不要でダウンロードいただけます。デバイスの選定の確認、デバイス開発時の指針としてご利用ください。
また、SORACOM Discovery2024のセッションで本デバイスガイドに基づくデバイス実装で検討いただきたい内容についてのセッションを持たせて頂く予定です。
ご興味を持たれた方やガイドを読んで理解できない部分があったお客様はぜひご参加いただければと思います。
― ソラコム 小梁川(koya)・佐野(daisaku)