こんにちは、ソラコムのソリューションアーキテクト(お客様への技術支援担当)の服部です。
ついに明日 7/16(水)に開催が迫ってきた国内最大級のIoTカンファレンス SORACOM Discovery 2025。東京ミッドタウン(六本木)にて午前10時から開演です!今年で 10 回目の節目を迎える本イベントは、IoTとAI、そしてビジネスが交差する『Crossroad』をテーマに、最新テクノロジーのビジネスインパクトや最新動向、実践事例を、セッションと展示会でご紹介します。
SORACOM Discovery 2025 では、皆さまが AI を活用した IoT を “やってみたい!” 気持ちを後押しする「SORACOM Flux」ショーステージを開催します。(Bトラック 16:50~17:40)
このセッションでは、実際にFluxを使って現場の課題を解決する3社のリアルな体験談や、これまでの機能アップデートのポイントもご紹介。参加者からのコメントや投票も交えてインタラクティブなセッションとなっております。
本ブログではその前段として、そもそも SORACOM Flux とは?というところをカンタンにご紹介します!
IoT オートメーター SORACOM Flux とは?
SORACOM Flux は、IoTの主な要素である [デバイス] [通信] [クラウド] のうち、[クラウド]の部分に取り組む際の課題となりやすい、「人手不足や技術不足でやりたいことが実現できない、時間やコストがかかる」ことを解決できる、ローコード で使える IoT オートメーターです。IoT における AI 活用や運用自動化をカンタンに実現することで、IoT に取り組む誰もが素早くアイデアを形にして課題を解決するツールです。
様々な IoTセ ンサーやカメラ等のデバイスから、センシングデータや画像データを入力データとして受取り、生成 AI を活用して解析し、その結果に応じて様々なアクション(Slack、Teams、Email、Webhookによる外部デバイス制御やシステム連携、Soracom Harvest Dataなどでの解析や結果の蓄積)を自動的に実施し、業務を自動化することができます。

こんな方に SORACOM Flux はオススメ!
- 素早くアイデアを実現したいが 技術や人手不足でお悩みの IoT 事業企画の方
- クラウド/ サーバー開発人員がいないが IoT を推進したい 事業部門リーダーの方
- もっとソラカメを活用したい、確認作業を自動化したい ソラカメユーザーの方
- 現場や営業担当が主導するカイゼンを IoT で進めたい 事業部門 DX 担当 の
SORACOM Flux で何ができる?機能アップデートを振り返る
SORACOM Flux では、[イベントソース] がアプリのトリガーとなって IoT のデータやカメラ画像を取り込み、[アクション] によって AI を始めとした様々な処理を連携させることができるようになっています。例えば [Email アクション] は処理したデータをメール通知するための要素になっています。つまり、[アクション] が追加されると、Flux の出来ることが増える!といった具合になっています。
SORACOM Flux は昨年の SORACOM Discovery 2024 で発表され、今年 2025年3月から商用利用が開始されました。[イベントソース]や[アクション]を始めとした主な機能アップデートを振り返ってみましょう!
- 2024年7月 SORACOM Flux 提供開始
- 2024年7月 [AI モデル対応] AI アクションに GPT-4o mini を追加
- 2024年10月 [新アクション] SORACOM API アクションを追加
- 2024年10月 [AI モデル対応] AI アクションの Amazon Bedrock – Anthropic Claude 3.5 Sonnet を Claude 3.5 Sonnet v2 にアップグレード、対応 AI モデルに Anthropic Claude 3 Haiku を追加
- 2024年12月 AI アクションの 対応 AI モデル Google Gemini 1.5 Flash の価格改訂にともない、SORACOM Flux の消費クレジット数も改訂 (値下げ相当の改訂)
- 2024年12月 [AI モデル対応] AI アクションに Amazon Bedrock – Amazon Nova を追加
- 2025年1月 Webhook アクションで認証情報ストアに登録した認証情報 (AWS Signature Version 4 や Basic 認証など) を利用可能に
- 2025年2月 [新アクション] Weather Forecast アクションを追加
- 2025年3月 新料金プラン発表、商用利用開始
- 2025年3月 Downlink API の発表 (SORACOM API アクションにも自動的に追加)
- 2025年3月 [新イベントソース] スケジュールタイマーイベントソースを追加
- 2025年4月 数学関数の追加
- 2025年5月 利用状況を確認できる [Flux 利用状況] ページをユーザーコンソールに追加
- 2025年5月 [AI モデル対応] AI アクションに Google Gemini 2.0 Flash-Lite、Google Gemini 2.0 Flash を追加
- 2025年5月 [新イベントソース] ソラカメ モーション検知/サウンド検出イベントソースを追加
- 2025年5月 アクションの出力に 高度な設定 (データ変換・遅延挿入・配列データ分割) を追加
- 2025年5月 [AI モデル対応] AI アクションに Azure GPT‑4.1、GPT‑4.1-mini、GPT‑4.1-nano、OpenAI GPT‑4.1、GPT‑4.1-mini、GPT‑4.1-nano、Amazon Bedrock – Anthropic Claude 3.7 Sonnet を追加
- 2025年6月 [新アクション] ソラカメ画像取得アクションを追加
- 2025年6月 [AI モデル対応] AI アクションに Amazon Bedrock – Anthropic Claude Sonnet 4、Amazon Bedrock – Anthropic Claude Opus 4、Google Gemini 2.5 Flash、Google Gemini 2.5 Pro を追加
- 2025年7月 SORACOM Flux の AI アクションが動画の処理に対応
ユーザーの方の目に見えるアップデートだけでもこれくらいありました笑 [AI モデル対応]もたくさんありました。
このように、積極的な機能拡張を継続しています。これがあれば私の課題が解決する!といった要望もぜひお聞かせ下さい!
SORACOM API アクションの登場によって、SORACOMユーザーコンソール (管理画面) で出来る様々な回線やデバイスの管理が自動化できるようになり、さらに、ソラカメとの連携が進むことで、ソラカメで取得したカメラ映像を活用した画像分析や異常検知による作業の効率化や省人化が出来るようになっています。
生成 AI は日々進化し続けているので、IoT で AI 活用が進められるようなアップデートも繰り返し行ってきました。ご興味があれば、以下↓↓↓の DIY IoT レシピもぜひご参照ください。
実際はどうなの?現場で活用するユーザーの声を聞きに、 SORACOM Discovery 2025 にお越し下さい!
「なんか面白そうだけど、本当に自分に出来るかな..?」「AI って本当に IoT で使えるの?」と気になってきたのではないでしょうか。SORACOM Discovery 2025 では、SORACOM Flux の開発チームが展示ブースでお待ちしていますし、「SORACOM Flux ショーステージ」セッションでは、実際に課題解決に挑戦している 3社様の取り組みをお聞き頂けます!
IoT が AI、そしてビジネスと交差している最前線にぜひ飛び込んでみてください!
お会いできるのをお待ちしています!
― ソラコム服部 (masa)