投稿日

開発者サイトと API を公開しました

ソラコム開発チームの小熊です。

本日、私たちは IoT プラットフォーム SORACOM および SORACOM Air, SORACOM Beam という 2 つのサービスを公開しました。

参考
SORACOM とは
SORACOM Air とは
SORACOM Beam とは

SORACOM のプラットフォームおよびサービスは、 シンプルな API で多様な制御ができる ことが大きな特徴の一つです。

今回の記事ではその API についてご紹介したいと思います。

SORACOM API

SORACOM プラットフォームの API(以下、SORACOM API)はとてもシンプルな REST API です。

とてもシンプルなので、curl コマンドとちょっとしたシェルスクリプトだけでも API を使いこなしていただくことが可能です。

開発者の皆様に SORACOM API を使っていただくと、SORACOM Air の通信をコントロールしたり、SORACOM Beam のデータ転送先設定を変更したり、といったことをするためのアプリケーションを簡単に書いていただくことができます。

たとえば SORACOM Air を搭載したデバイスを業務で使用している日中の時間帯は通信速度クラスを高速なタイプのものに設定してご利用いただき、夜間のデバイスが使われていない間は通信を停止することで不用意な課金が行われるのを防ぐ、といったような時間制御を行っていただくようなことができます。

SORACOM ユーザーコンソールも SORACOM API を元に構築されています。
すなわち、ユーザーコンソールでお使いいただける機能は、ほとんどすべて API で呼び出し可能ということです。

極端な例ですが API を呼び出すだけで SIM の解約もできますので、大量の SIM をワンライナーのプログラムで一瞬にして解約するという、いわば「滅びの呪文」(バ○ス)を唱えることさえもできてしまいます。
(そしてそのようなことが不慮の事故として起こってしまわないように、解約プロテクション機能もあります。念のため)

むしろ API でできることの中には、パラメータが多くてユーザーコンソールの GUI で表現しようとすると複雑になりすぎてしまうために泣く泣く簡略化して単純なメニューとして提供している機能などもありますので、そのような機能は API を使っていただくことでその力を解放していただくことができます。

詳しいことは API リファレンス をご確認いただければと思います。

API リファレンス 画面イメージ

また、API の基本的な使い方については SORACOM API 利用ガイド をご確認ください。

これらのドキュメントのような、開発者のみなさまに役立てていただくための情報を集約する「開発者サイト」も本日より公開いたしましたので、次はそちらをご紹介したいと思います。

開発者サイト

開発者サイト画面イメージ

開発者サイト には、現時点(2015年9月30日時点)では以下のようなコンテンツが用意されています。

Beam を用いて AWS および Bluemix という2つのクラウドサービスに接続する手順を示したドキュメントは、身内が書いたものながらどちらも力作ですので、ぜひご一読いただければと思います。

クラウド側の設定は多少複雑ですが、デバイス側の設定は最小限で、Web の画面から設定を行っていくだけで IoT デバイスをクラウドにセキュアに接続できるという Beam の特徴をとてもうまく利用した例ではないでしょうか。

最後に

開発者サイトはまだスタートしたばかりで、コンテンツの質・量ともにまだまだとお感じになられるかもしれません。

しかし、わたしたちはこの開発者サイトのコンテンツを今後とも継続的に充実させていきたいと考えています。

そして開発者の皆様が SORACOM プラットフォームを活用したシステムやアプリケーションをどんどん構築してくださるようにサポートさせていただきたいと思っています。

そのためにも皆様からの開発者サイトへのフィードバックをぜひお聞かせ願えればと思います。

私たちにフィードバックしていただくには、以下のような方法が使えると思います。

  • 公式サポートサイトからフィードバック

    ユーザーコンソールにログインしていただくと、私たちのサポートチーム経由でフィードバックしていただくことができます。

  • スタックオーバーフロー日本語版に質問を投稿

    SORACOM のサービスに関する技術的なご質問に関しては、スタックオーバーフローをご利用いただいても構いません。
    私たちソラコム開発チームも日々チェックします。(soracom タグ付きの質問が投稿されると、弊社の Slack に通知が来るように設定する予定です)

  • Twitter でハッシュタグ (#soracom) を付けてつぶやく

  • 開発者向けイベントなどでソラコム開発チームメンバーを捕まえて直接フィードバック

その他どんな手段でもよろしいのでぜひとも開発者のみなさまの声をお聞かせください。

それでは、みなさまからたくさんのフィードバックをいただけることを心より楽しみにしてお待ち申し上げております。