本日(4月6日)、以下の3つの新機能を発表しました。
いずれも本日より使用可能です。
- SORACOM Canal の API を公開し、Public Beta として提供します。
- soracom-cli を公開しました。
- セッションイベントのログを確認できるようになりました。
SORACOM Canal
SORACOM Canal を利用するための API(VPG 作成、設定変更、削除) を公開しました。
今まで、SORACOM Canal をご利用いただくには、以下のように当社まで申請が必要でした。
- SORACOM Canal Limited Previewへのお申込
- ソラコム側で Canal の設定を行い、お客様に接続情報をご連絡
- お客様で、 接続設定を実施
時間と手間がかかっていましたが、今後はAPIを使用することで、ソラコムに申請することなく、お客様自身で Canal の利用を始めることができます。
これに合わせて、SORACOM Canal は、Limited Preview から SORACOM ユーザーであればどなたでもご利用いただける Public Bata サービスとして提供いたします。
SORACOM Canal の API は開発者向けサイト SORACOM API リファレンスをご確認ください。
soracom-cli
soracom-cli を新たに公開いたしました。soracom-cli の特徴は以下のとおりです。
- Go 言語で実装しています。
- このため、Windows, Mac, Linux (x86_64, x86, ARM) 複数環境向けにバイナリをビルドしています。
- 実行形式ファイルをコピーするのみで使用することができます。
- API 定義ファイルからの自動生成
- OpenAPI Initiative(旧 Swagger)フォーマットの定義ファイルを読み込み、全ての API に対応するサブコマンドを自動生成
→ これにより、今後、新しい API が公開された際にも、これに合わせて、迅速にCLIをご提供できることが見込まれます。
- OpenAPI Initiative(旧 Swagger)フォーマットの定義ファイルを読み込み、全ての API に対応するサブコマンドを自動生成
これまでも、SORACOM SDK for Ruby としてコマンドライン・インターフェース(CLI、soraomコマンド)をご利用いただくことは可能でしたが、新たに別のツールとして提供いたします。
当 CLI は、API に対して 1:1 でサブコマンドが定義されています。また、POST する API の場合、Body 部分はいくつかの方法で指定することができます。
例えば、以下の API を CLI から呼び出します。
API: POST /v1/subscribers/44010xxxxxxxx/update_speed_class
Body 部分は以下のように指定することができます。
# JSON のフィールドを直接指定
$ soracom subscribers update_speed_class --imsi 44010xxxxxxxxxx \
--speed-class=“s1.fast”
# JSON 文字列で指定
$ soracom subscribers update_speed_class --imsi 44010xxxxxxxxxx \
--body=“$(jo speedClass=s1.fast)”
# ファイルで指定
$ soracom subscribers update_speed_class --imsi 44010xxxxxxxxxx \
--body=@newspeedclass.json
# 標準入力から読み込み
$ jo speedClass=s1.fast | soracom subscribers update_speed_class \
--imsi 44010xxxxxxxx --body -
soracom-cli は本日よりお使いいただけます!
Githubページ
セッションイベントのログ
SORACOM Air の SIM のセッションイベントのログ(オンライン、オフラインなど)を API、SORACOM ユーザーコンソールから確認できるようになりました。
以下を確認することができます。
- ご使用の SIM のオンライン/オフラインとなった時間
- ご使用の SIM のセッションが更新された時間
- 場所の移動等でセッションは更新されます
- ご使用の SIM が利用している端末(IMEI)
これまでも、API もしくはコンソールから現時点でのオンライン、オフラインの状態を確認することはできましたが、多くのお客様から、ログ(履歴)を確認したいというご要望をいただいていました。
今回、このご要望にお応えすることができました。
セッションイベントのログはユーザーコンソールの「SIM 詳細」から「セッション履歴」で確認することができます。
今回の新機能は、いずれも SORACOM をお使いのお客様からいただいたご要望をもとにしております。
お客様からいただいたご要望を提供することができ、とてもうれしく思っています。
今後ともお客様のご要望をもとに、機能、サービスを拡張しますので、フィードバックをいただければ幸いです!
ソラコム 江木典之 (Twitter: @NoriyukiEgi)