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AWS Summit Tokyo Keynoteセッション

ソラコムの安川です。

今週はAWS Summit Tokyoの週ですね!今年は全部で4日間となり、一週間まるまるAWS Summitな人も多いのではないでしょうか。

そのAWS Summit Tokyo 2017のDay 3はソラコムにとっても、私自身にとってもとても思い出に残る日となりました。
Amazon CTO, Dr. Werner VogelsのKeynoteセッションにゲストスピーカーとしてお呼びいただき、SORACOMのAWS活用についてお話させていただく機会だったからです。

機会を頂いたからには自分たちが日頃享受しているAWSの恩恵について、1ユーザとして実感していることを、感謝の気持ちとともに伝えたいと思っていました。
なのでSORACOMのサービスの話はできるだけ最小限に抑えて、我々のAWSの使い方やそれによってもたらされた効果を中心にお話しました。
そのため、SORACOMについてはじめて聞く方にはサービス内容がわかりにくいという面もあったかもしれませんが、ご容赦ください。
(ご用命いただければ我々いつでも説明に伺いますので!)

なお、当日のプレゼン資料は録画は公開される予定なので、それをここで繰り返すのはやめて、このブログでは少し裏側の様子とか思いを書かせてもらおうかなと思います。

Dr. Werner Vogelsの教え

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Dr. Werner Vogels氏といえば、分散システムの設計やクラウド上のシステム構築を行うにあたっての数多くの教えを与えてくれていて、前職でAWSのSolution Architectをしていた時代から尊敬する偉大な人でしたし、SORACOMのアーキテクチャ設計においてももちろんその教えを念頭においてきました。
Horizontal Scalability, Resilience, 疎結合化されるマイクロサービス、例を上げればきりがありません。

そんなWernerのセッションはいつも技術的にもビジネス的にも先進的な事例であふれていて、いつかはそのセッションに登壇できたらと昔から思っていたものです。
その念願かなってソラコムCTOとして登壇の機会を頂いたのは本当に感無量で、ステージに立った直後はいつにもなく緊張していました。
(後でいつも講演を聞きに来てくださっている馴染みの記者さんにも「緊張してましたね」と言われたほどでした 笑)

プレゼンの冒頭で率直にその思いをお話したり、プレゼン各所で先述のキーワードを使ったりしたのですが、それをAscii 大谷さんがしっかり記事で言及してくださっていたのを見て、ちゃんと伝えられたなと嬉しく思っています。

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AWS が誰もに平等に与えるSuper Power

Wernerの冒頭のメッセージはAWSが、組織の規模や立場によらず、誰しもにSuper Powerを与えるというものでした。

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AWSクラウドを活用する者として、このSuper Powerの意味は心から実感します。
AWSのない世界で、無数のIoTデバイスが接続してきてもスケールするプラットフォームを創れというお題が出されたら逃げ出すことを考えるかもしれません。
そもそもSORACOMの元となったIoT向けのセルラーネットワークという着想にすら至らなかったかもしれない。

でも、ここはAWSのある世界で、例え小さなスタートアップであっても、平等にその恩恵を享受してSuper Powerを手にすることができるので、我々もSORACOMを立ち上げることが出来ました。
プレゼン中盤で「小さなチームでたくさんのお客様につかっていただいているプラットフォームを作ることが出来たのは、AWSの上でAWSのベストプラクティスを適用しているから」という率直な実感を伝えることで、このWernerのポイントを後押し出来ていたようだったら嬉しく思います。

新しい機能を素早くリリースして、お客様からのフィードバックを受けて改善するというループを速く回すことができるのも、様々な機能部品をサービスとして提供してくれていて、必要なときに使える環境があるからだと思っています。
そのおかげで短期間で多数の改善をリリースすることができました。

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AWS がもたらした変化とSORACOMが目指す未来

Keynoteセッションでは随所で、世界を変えるインパクトのあるスタートアップの例や、大企業の考え方やビジネスの変化など、AWSがもたらした変化がWernerから語られていましたし、ゲストスピーカーの方々からもそれぞれの組織でAWSによって変わったことが語られてました。

それを聞いてすごいなと改めて思ったのが、その影響の波及範囲の広さです。
単に特定の業界で何かが改善したという話ではないんですよね。
あらゆる業界のあらゆるビジネスで変化がもたらされていて、結果としてAWSが世界をより良く変えることに貢献しているというのが事実として語られているわけですよね。

SORACOMが目指すのも、AWSのように誰もが使いたい時に必要なだけ使えて、IoT時代に、開発者やイノベーターの皆様が、組織の規模や立場によらず、平等にSuper Powerを手にして世界をより良い場所に変えていくことに寄与するプラットフォームです。
その想いを、AWSのグローバルインフラストラクチャの上に構築されたSORACOMが、星の数ほどのデバイスをクラウドにつなぐ絵とともに述べて、当日はプレゼンを終えました。

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Still Day 1。これからも世界中のヒトとモノをつなげ、共鳴する社会を目指してプラットフォームを進化させて行きます!

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ソラコム 安川