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「お客様とプロダクトを技術でつなぐ」 / SA Night #1 参加レポート

ソラコム “Max” 松下です。
昨日(4/24)に開催された SA Night の第一回目のレポートをお送りします。

connpass.com

SA はソリューション・アーキテクトというロール(仕事)の略です。
ちなみにですが、SA というのはどうやら AWS さんが言い始めた(?)ロールのようです。 (二番目に登壇されたルミノソジャパン/嶋内さんが言ってた)

SA Night 開催経緯

「SA は新しい職種であるからこそ、SA という仕事の魅力を共有したい」とソラコム須田(社内では Kei と呼ばれています)からの開催の挨拶で始まった SA Night。

当日は #SANight というハッシュタグでも実況がされていました。 SA に興味があるような方々は、ソーシャルも強い気がする!

AWS Loft Tokyo を埋める大勢の参加者

SA 発祥の地(?)、AWS さんの新しいコラボレーション・スペース “AWS Loft Tokyo” で開催された SA Night ですが、参加者の募集を開始したところ 120 名の枠が3日も経たずに埋まって増枠。当日も 100 名を超える(!)方々が来ており、AWS Loft Tokyo の常設席が埋まり、Elasticにほかの会議室から椅子を持ってくるという事に。SA という仕事が注目され始めているということを実感しました。

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100名を超える参加者で埋まる AWS Loft Tokyo
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受付にも続々と来場者が。それを対応しているソラコムの有志メンバー

SA の方々の共通点から見える「SA とは」

AWS はもちろん、様々な業種の SA が登壇されましたが、「もう、先に80%くらい言われてしまっていて、話すことが残っていない(笑)」(トレジャーデータ/望月さん)との言葉どおり、実は共通点がとても多く感じられました。

一言で言えば、お客様のビジネス課題を技術面で支えるのが SA の仕事となるかと思います。

SA の仕事を支えるマインドは大きく3つ。

  • 技術を振りかざすのではなく “やらない” も含めて提案する
  • プロダクトチームへのフィードバック
  • 自分のアウトプットが「顧客のビジネス」に貢献する

お客様が「~をやりたい」といった時に「そもそも、それ必要です?」と言えるのは大切(ルミノソジャパン/嶋内さん)で、そういうことを言うためにはお客様と共にゴール定義までも踏み込んで行う(トレジャーデータ/望月さん)のが共通して言えることのようです。

また、顧客の課題をクリアするのに不足している機能が発生したとき、社内のプロダクトチームにフィードバックする(AWS/宇都宮さん)のも SA の重要な仕事ですが、その際にお客様の声を「そのまま」ではなく「正しく」伝える事も大切(トレジャーデータ/望月さん)というのもありました。

そして、自分のアウトプットに対しての責任を持ったうえで、お客様のビジネスに貢献できるように活動することに喜びやモチベーションを感じるというのが SA に向いているようでした。

こういったことを実現するためには、技術を通じて顧客の信頼を勝ち取る(ソラコム/Kei)という言葉に詰まっているのではないでしょうか。

登壇された面々

ソラコム / Kei (須田)

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ソラコム / Kei (須田)

ルミノソジャパン / 嶋内さん

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ルミノソジャパン / 嶋内さん

アマゾン ウェブ サービス ジャパン / 宇都宮さん

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アマゾン ウェブ サービス ジャパン / 宇都宮さん

トレジャーデータ / 望月さん

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トレジャーデータ / 望月さん

お客様とプロダクトを技術でつなぐのがSA

顧客への提案、そして、プロダクトチームへのフィードバック。こういった、お客様とプロダクトを技術でつなげていくのがSAなのだと感じられましたが、何をするにしても信頼を得られて初めて実現できるものとのこと。

この信頼を勝ち取るための活動としては、 最新の技術を学ぶという共通点が見いだせました。

たとえば Amazon SageMaker は機械学習のフルマネージド・サービスですが、Amazon EC2 や Amazon S3などを組み合わせれば自力でも構築できるけれど、どちらかが良いのか?というのを、顧客の課題に合わせて提案するためには、両方を知っている必要があります(AWS/宇都宮さん)

私が気付いたのは「おお、この人は最新の情報を知っている、活用できている」と感じさせる例として、登壇された方々の資料で AWS のアーキテクチャ図が出てきた際にみなさん最新のアイコンを使っていました。こういったところからも「信頼を勝ち取る」ことは今すぐ始められる学びです。

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最新のAWSアイコンセットが使われている (トレジャーデータさんの資料より)

SA の働き方

「SA の時間は無限になくなっていく」(ルミノソジャパン/嶋内さん)の言葉通り、SA の方々はお忙しそうです。

そんな中でも、お客様に出向いたり、最新技術を学んだり、そしてプロダクトチームとディスカッションをするのは至難の業だということは容易に想像できるわけですが、みなさんの時間の捻出の仕方が紹介されていました。

  • 時間は意図的に作り出すしかない → 極力自動化
  • アウトプットは身を守る → 議事録とか、考えていることを Wiki に書き出す

自動化については「1度はしょうがないけど、2度目なら自動化する(ルミノソジャパン/嶋内さん)」というのが一つの指針のようです。また、いきなり業務の自動化をするのではなく、自動化の大切さや効果を楽しく学ぶ方法として Factorio というゲームも紹介されていました。これは楽しそう。

あとは「アウトプットする時間が無いよー」という鶏卵問題が発生すると思うのですが、グっとこらえて「議事録」は作るのをお勧めしていました。(ルミノソジャパン/嶋内さん)
議事録は「言った、言わない」という無駄な時間を削減してくれますので、そこからでも時間は作れるとのこと。なるほど。

ちなみにソラコムでは社内 Wiki がありまして、ツールには Scrapbox を使っております。導入背景とかは事例紹介していただいてますので、そちらもご覧ください。私も好きなツールです!

資料をまとめておきました

登壇者の方々の資料をまとめておきました。というか、みなさんアップロードとか仕事が早いよ!!!
こういう速度感も「時間を作る」につながってるんでしょうね。

www.slideshare.net

connpass のページも貼っておきます。

connpass.com

まとめ

新しい職種ということで、みなさん「We are Hiring !!」とのことでした。(ルミノソジャパンさんは現在は募集してないそうです (^^;;;))

もちろんソラコムでも SA は大募集しております!エンジニア向けのオープンハウスも5月、6月に開催が決定していますので、まずはお気軽に来てみてください。

ソラコム / Open house開催のご案内

また、ソラコムのSAのお仕事ぶりは「社員レポート#10 〜 Solutions Architect/Professional Service Consultant〜 – SORAZINE」にも掲載されています。10分くらいで読めますので、GWにでも見てみてください。

個人的にはあっという間の90分でした。
エバにも共通して言えることがあるんだなーと感じられ、「資料に使う情報は最新に」「Factorio で遊ぶ(^^)」ということは始められそうだったので、トライしてみようと思います。

SA Night #2 が開催されることを祈り (-人-)

おまけ

Ask An Expert の席で準備をしている Kei を激写。妙に似合っている。。。SAのオーラがそうさせるのか?

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ソラコム “Max” 松下