みなさま、こんにちは。ソラコム江木(nori)です。
本日Discovery2019にて新サービス、多くのアップデートがありました。当ブログではSORACOM Airアップデートを紹介します。
まずは、以下をご覧ください。
これまで、グローバル向けAir SIMと呼んでいた plan01s, plan01s-ldv をこのたび「SORACOM IoT SIM(IoT SIM)」とカテゴライズしました。
これに対して、日本向けAir SIMは「特定地域向けIoT SIM」としています。
もともと SORACOM IoT SIM(旧グローバル向けSIM)は日本を含む130以上の国と地域で使用できておりましたが、今回のアップデートで日本においてもより使いやすくなっており、このたび IoT SIM として命名しました。
SORACOM IoT SIM(旧グローバル向けAir SIM)アップデート
では、その IoT SIM のアップデートをご紹介します。
今回の IoT SIM アップデートは以下の4つです!
日本国内でもマルチキャリアに!
これまで、グローバルでは同一のSIMを使用して、同一の国で複数のキャリア対応しておりましたが、日本では NTT ドコモ 3G/LTE網のみの対応でした。このたび、KDDI LTE網への接続に対応しました。同じ1枚の IoT SIM を使用して日本でもマルチキャリア対応します。
(KDDI LTE網を使用するためには、デバイスが KDDI LTE に対応している必要があります。)
日本国内でもより安いデータ通信料金を!
これまで、IoT SIM(plan01s)の日本でのデータ通信料金は 0.20 USD/MB です。
特定地域向け IoT SIM(plan-D, plan-K)と比較すると高額でした。
前述した KDDI LTE 回線では、日本におけるデータ通信料金は10分の1の 0.02 USD/MBとなります。これは特定地域向け IoT SIMのデータ通信料金と同レベルとなります。
なお、今回、80カ国以上でデータ通信料金を値下げしています。
ヨーロッパ主要国21カ国では 0.02 USD/MB と従来の 0.08 USD/MB から4分の1となっています。
KDDI LTE 回線の使用はLimitedPreviewとして提供します。
SORACOM IoT SIMの日本国内での 「KDDI LTE回線対応」はLimited Preview で提供しております。ご利用にあたっては申請が必要となります。
通信経路の最適化!
各サービスの接続拠点として使われる場所をソラコムではランデブーポイントと呼びます。
これまでの SORACOM IoT SIM のランデブーポイントはドイツでした。
日本で使用する場合でも通信としてはドイツを経路としていましたが、このたび日本と米国にランデブーポイントを追加しました。
これにより、通信の遅延が大幅に改善されます。(当機能は2019年10月9日に利用可能となりました。【SORACOM IoT SIMアップデート】通信経路を最適化、利用できる国と地域が増えました!をご確認ください。)
より早い通信速度を!
このたび、SORACOM IoT SIM(plan01s, plan01s-ldv)で新たに速度クラスを追加しました。
これまでの
- s1.minimum (上り・下り 32 kbps)
- s1.slow (上り・下り 128 kbps)
- s1.standard (上り・下り 512 kbps)
- s1.fast (上り・下り 2 Mbps)
に加えて、
- s1.4xfast (上り・下り 8 Mbps)
が追加されました。
特定地域向けIoT SIM(旧日本向けAir SIM)アップデート
特定地域向けIoT SIM(旧日本向けAir SIM)では、新たに大容量アップロード用SIM 「plan-DU」が追加されました。この大容量アップロード用SIM plan-DU はネットワークカメラやドライブレコーダーなど大容量(10GB超)をより安価に高速にアップロードする用途を想定した SIM です。
ドコモ回線を使用した特定地域向け IoT SIM となります。アップロード時の速度制限はなく、大容量のアップロードが可能です。(ダウンロードは最大4Mbps)
データ通信量、アプリケーション利用料が含まれた料金プランとなります。
詳細は大容量アップロード用SIM plan-DUをご確認ください。
今回のAirアップデートは以上となります。
改めてプランの違い、比較はSORACOM Air for セルラーをご確認ください。
ソラコム nori 江木