こんにちは、もっぱらオンラインコンテンツ制作職人となっている、ソラコムのテクノロジー・エバンジェリスト “Max” 松下です。
プレゼンテーションソフトウェア「Microsoft PowerPoint」(以下、PowerPoint)を利用した、オンデマンド向けの動画ファイル作成方法について資料を公開しましたので、ご紹介します。
PowerPoint があれば、動画ファイルの作成が可能!
PowerPoint はプレゼンテーションにおいてスライドの作成と表示をすることに良く利用されますが、実はナレーション(音声)を記録してスライドショーを動画として作成できます。
作成した動画は YouTube 等の動画サイトにアップできますので、映像制作のためのソフトウェアが無くとも、 PowerPoint があればプレゼンテーションの様子を動画で放送できるようになります。
公開資料と概要
資料は Speaker Deck で公開しています。
注: PowerPoint でスライド作成を行った方を対象としています。動画ファイルの作成までの解説です。動作サイトへのアップロード手順はYouTube のヘルプなどをご覧ください。
また、ソフトウェアのバージョンは 2005 (2020年7月時点での最新) で確認しています。
概要
前半は制作の流れとそれぞれのポイントを解説しています。
- 動画向けのスライドの作成における注意点
- アニメーションや画面切り替えに有無、最小フォントサイズ、視聴者の集中力を維持する制作術
- ナレーション(音声)の収録方法と気をつけたい点
- 収録準備(機材)、収録のポイント(5点)、雑音対策、音量チェックやテスト方法
- ビデオ作成時のポイント
- フォーマット、書き出しにかかる時間
後半は具体的な手順やテクニックの紹介です。
- 収録からビデオ書き出しまでの操作
- スクリーンキャスト (画面録画)
- テロップ (動画への重ね合わせ)
- 複数の動画を PowerPoint 上でつなげる
- ffmpeg の活用
※最後の ffmpeg というのは動画ファイルの変換や編集が可能なソフトウェアです。コマンドプロンプトやターミナルといった黒い画面で利用するので少々慣れた方向けになります。
皆さんに知っておいていただきたい事
スライドにも書きましたが「私たちはプレゼンター」であり、何よりも大切なのは “行動を起こしてもらえるか?※” ということです。
多少のミスは気にせず、それよりも情熱が伝わるコンテンツを目指していきたいなと思っています。
※西脇資哲『新エバンジェリスト養成講座』(翔泳社、2015)
あとがき
ソラコムには登壇経験の豊富なメンバーが多くいますが、その登壇コンテンツを1つでも多く動画でお伝えできるようにと、社内勉強会が企画されました。この資料はその時に使用したものです。
新しい働き方の時代を(強制的にかもしれませんが)迎えることになり、オンラインのコンテンツを作る必要がある方がいらっしゃると思いましたので公開しました。
私もまだまだ駆け出しでして、是非とも皆さんとノウハウの共有をしたいと思いますので、ご意見などフィードバックあればお気軽に Twitter(@ma2shita) でフォローやご連絡をいただければと思います!
― “Max” 松下