こんにちは、ソラコムの松下幸希(ニックネーム: koki) です。
IoTプラットフォームを提供しているSORACOMには、SORACOMの最新情報や技術を学んだり、IoTの仲間を探し交流するコミュニティ「SORACOM ユーザーグループ (UG)」があります。北は北海道から南は九州と日本各地に加えて、農業活用といったテーマに特化した支部を含めて合計12支部があり、全てSORACOMユーザーの有志の方々によって運営されています。(いつも本当にありがとうございます!)
4/28は、久々の現地開催となった「SORACOM UG 九州 #12」にて、IoTボタンを使ったハンズオンを実施いただきましたので、その様子をレポートいたします!
2年ぶりのオフライン(現地)開催!
コロナ禍前に開催いただきました「SORACOM UG 九州 #11」の開催は、2020年3月でしたので、今回の「SORACOM UG 九州 #12」は約2年ぶりとなる、待ちに待ったオフライン開催ととなりました。👏👏👏
ゴールデンウィーク直前であったことから、感染対策には十分配慮しての開催となりましたが、運営を含めて14名の方に参加いただきました。本当にありがとうございました。
まずは、この2年間のリモートUGで慣れてしまったスピーカー🔊からの声ではなく、木村さんの生声でのスタート! 嬉しい、嬉しい、オフラインのUGがスタートです。
木村さんに続いては、ソラコム テクノロジー・エバンジェリスト 松下(ニックネーム: max)にバトンタッチし、IoTやSORACOMの解説となりましたが、ここで、事件が発生しました。2年ぶりのオフライン開催に気持ちが入りすぎて、なっなんと、登壇枠15分の2倍の30分もオーバーランして合計45分間も喋ってしまったのです。待ちに待ったオフラインでIoTを伝えることの喜びによる オーバーランを快く受け入れてくださった運営の皆様ありがとうございました。
ソラコム松下(max)の資料はこちらです。
IoTボタン「SORACOM LTE-M Button」を用いたハンズオン
ハンズオンは、IoTボタン「SORACOM LTE-M Button for Enterprise(通称 “しろボタン”)」の実機を使い、遠隔から現場の機器を操作する内容を行いました。具体的には、SORACOM LTE-M Buttonからの信号をSORACOM → AWSを経由して、KeiganMotorという回転デバイスを回します。AWS連携にはクラウドファンクションサービス「SORACOM Funk」を利用することで、手軽に連携できることが学べる内容です。
久しぶりの実機ハンズオンということもあり運営側も手探りではありましたが、テキストの事前確認や参加者の皆様の頑張りもあり、ゴールできてホッとしました。当日利用したテキストはこちらから確認いただけます。
恒例の「LT大会」で締めくくり
LTとはライトニングトークの略で「稲妻のごとく、短い時間で」プレゼンテーションすることです。IT系勉強会でよく見られるプレゼンテーション形式で、SORACOM UGでもLTの時間を取るようにしています。今回もLTの時間が用意され、ユーザーの皆さんによる「やってみた」や「新たな発見の共有」をいただきました。
Fusic/岡嵜さん ― 社内の状況をIoTでお知らせ!番長シリーズ
会場のお手配をいただいたFusicさんから、IoTクラウドエンジニアの岡嵜さん(@Y_uuu)のLTです。社内のウォーターボトル管理を重量センサーで監視したり、作業部屋の利用状況を超音波センサーで可視化する仕組みをご紹介いただきました。これらのネーミングが「ストック番長」「サテライト番長」となっており、観客側からは「番長シリーズだ!」という声も。
特に印象的だったのは、「いざ、IoTをやろうと思ってもアイデアは出てこない。普段の生活で気になったことを “IoTネタ帳” としてメモしておくことが、後々役立つ」というものでした。これは、今日からでもできることだと学びがありました。
岡嵜さんの資料はこちらです。
オルターブース/満園さん ― 温室ハウスの温度を可視化
続いてはオルターブースのAzure/C#エンジニア満園さん(@_mittsuu_)より、親族が運営されている金柑育成用の温室ハウスの温度管理を行ったお話です。温湿度+GPSを搭載し、バッテリーを内蔵したLTE-Mデバイス「GPSマルチユニット SORACOM Edition」でハウス内温度のセンシング、そして可視化と通知にダッシュボード作成・共有サービス「SORACOM Lagoon」を利用いただいています。
金柑に限らず、植物の育成で大切なのが温度管理です。温室ハウスでも同様で、温度に応じて窓の開閉を行い温度管理をするそうですが、この手間をIoTで安価に実現したとのこと。Lagoonの標準機能である「アラート」を使い、特定の温度を超えたとき・下回ったときでLINEに通知を送る仕組みを作られています。温度の遷移傾向を知るために、過去の温度グラフが画像で送られるようにするTipsも紹介いただきました。これはソラコムメンバーも新たな発見でした!
満園さんの資料はこちらです。
最後に、LTでは、裏技的なLagoonのグラフ表示設定方法、社内のIoTの状態を知らせる番長・ひげボタンでの追跡と会場を沸かせる登壇をしていただきました。やはり、LTはオフラインが最高と実感させられる内容でした。
LTに登壇いただきました、みなさま、ありがとうございました。
UG広島からの出張登壇!Ozakiさん ― IoTボタンで追跡装置&最新eスポーツ紹介
UG九州開催のタイミングで偶然にもいらっしゃっていた、UG広島のOzakiさん(@ozk009)にご登壇いただきました!今回のハンズオンで使用したSORACOM LTE-M Buttonには、接点センサーを取り付けられる「SORACOM LTE-M Button Plus」というIoTボタンがあるのですが、それを利用した簡易的な防犯装置です。SORACOM LTE-M Buttonシリーズに搭載されているLTE-Mという通信は、SORACOMプラットフォームを利用することで簡易的な位置情報を知ることができるのですが、その機能と、センサーを組み合わせて「移動を検知したら、おおよその位置を通知」という仕組みを実現されています。
また後半には、草刈り作業をeスポーツ化したオンラインゲームの紹介をいただきました。こちらは5/14に開催され、その報告がクラウドファンディングサイトにアップされていました。この仕組みにもSORACOMが使われていたとのことで、エンタメ領域でもIoTが活躍する時代が到来したと感じました。
Ozakiさんの資料はこちらです。
LTを拝見してて感じたのは、発表後の感想や意見といったフォードバックがすぐに得られる事、そして何より「楽しさ」をお伝えできるのは、現地開催ならではの醍醐味だと改めて感じました。時間的、地理的な制約を超えられるオンラインイベントとは、また別の良さがあるものですね。
おわりに ~ SORACOM UG 最新情報を得るには?
ソラコムとしても、これからも「IoTの仲間作りの場 “SORACOM UG”」を強く支援していきます。そんなSORACOM UGの最新情報はこれらをご覧ください。お近くのUGイベントがあればぜひご参加ください!初心者大歓迎です。
- SORACOM UG 公式サイト / イベント開催情報 (ブログサイト)
- SORACOM UG 公式Twitterアカウント (@SORACOMUG)
- SORACOM UG 公式Facebookページ (fb.com/soracomug)
- IT勉強会支援プラットフォーム “connpass” 内 SORACOM UG ページ
― ソラコム松下(koki)