こんにちは。ソリューションアーキテクトの 桶谷(ニックネーム: takuya) です。
暖かくなってきて桜の開花も始まって春の気配を感じますね。私は寒さに弱いので気温の上昇と共に動きが活発になってきます。ということで 3/24(金)に香川県高松市で開催された 「SORACOM UG 四国 勉強会 in 高松 トラッキングIoT集まれ!!」に行ってきました。
IoTによるGPS等の位置情報活用 基礎知識
SORACOM の 松下(ニックネーム: max) からは IoT で活用できる位置情報の基礎知識についてお話しました。「基礎知識」とあるのにも関わらず、位置測位技術ごとの詳細(精度や精度向上のための技術など)、みちびきが取り扱う信号の種類、測位のデータフォーマット、消費電力と Dive Deep な内容でした。資料は以下で公開されています。
GPSトラッカーによる素晴らしき世界 STNet研究開発事例より
STNet の野口さんからは、色々なイベントで GPS トラッカーを使って新しい機能やサービスを提供してきた事例のお話を聞きました。平常的に GPS トラッカーを持ってもらうのはセキュリティなどのハードルが高いけど、イベント時のみであればそのハードルが下がる、持った人に「何かしないといけない」という当事者意識が生まれる、というのはなるほど!と納得しました。あと小型とは言え GPS トラッカーを持つというのは邪魔になる可能性があるので、マラソンよりもトレイルランニングの方が適している(バックパックを背負って走る)、トレイルランニングの方が位置情報を有効活用できる(コースが決まっていなくコースアウトする可能性がある)というのも、似たイベントでも細かい違いで位置情報の有効さが変わってくるのが面白かったです。
学生が製作した見守りGPSトラッカーの事例
四国能開大の及川さんからは、学生さんが制作した見守り GPS トラッカーのお話を聞きました。1 次開発では M5Stack を使ってスピード重視で課題解決の確認、2 次開発で 1 次開発で洗い出したデバイスの課題解決(大きさ、電源など)のために基盤制作、とお手本のような PoC の進め方でした。見守り GPS トラッカーを選んだ理由も、ワークショップで「学生さんの興味を中心に調査した機能」 + 「これまでに学んだこと」と 2 つを組み合わせた、とのことで IoT で何かを始める時に着手しやすい、モチベーションを維持しやすいやり方だと思いました。
(休憩)うどん屋さん巡りトラッキング
事例セッションのあとに休憩がてら、この日の朝から野口さん + max + 私(途中から合流して 2 店舗)で GPS マルチユニット を持ってうどん屋さんを巡った位置情報を地図上にプロットして、位置情報だけでどこのうどん屋さんに行ったかを当てる、というチャレンジをやってみました。そもそもうどん屋さんの場所を覚えているのか、という疑問があったのですが、そこはさすが香川県の皆さん、全て当てられてしまいました。釜あげうどん 長田in香の香 が美味しかったです。
疑似的なGPSトラッカーで、トラッキングシステムを作ってみよう
最後はセキュアリンクサービス「SORACOM Arc」でスマートフォンをIoTデバイスに見立てて、仮想位置情報活用ハンズオンを行いました。ハンズオンの内容はこちらです。
見事に全員完走することができました。PC + スマホ(PCだけでも)で簡単に位置情報の可視化まで体験できるので、ぜひ皆さんもやってみてください。
※ ハンズオンのテキストは無料でご覧いただけますが、ハンズオンの実施自体には SORACOM の利用料が発生します。詳細はハンズオンテキストをご覧ください。
まとめ
ということで、あっと言う間の 4 時間でした。Deep な内容から Light なハンズオンまであって楽しい時間でした。SORACOM UG は全国いろいろな場所、もしくはオンラインで随時開催されているので IoT に携わっていて SORACOM に興味がある方、既に SORACOM を使っていただいている方、SORACOM は知らないけど IoT に興味がある方、なにか楽しいことを探している方、などなどどんな方でもぜひ参加してみてください。ちなみに次回の SORACOM UG 四国は 2023 年 9 月頃だそうです。
ではまたどこかの SORACOM UG でお会いしましょう!
― ソラコム takuya @okeee0315