こんにちは。ソリューションアーキテクトの takuya です。
07/05、07/06に SORACOM Discovery 2023 が開催されました。皆さん楽しんでいただけたでしょうか。私は 公募(Call for Paper)CfP セッションのナビゲーターをやったりソラコムブースで色々説明したりしていました。気付けば午後はずっと立ちっぱなしだったのですが、意外と体は元気です。それでは今週もアップデートを見ていきましょう。
アップデート
変更の詳細については ChangeLog を参照ください。
- 06/28(水)
- SORACOM Beam MQTT エントリポイントが Google Cloud IoT Core 互換のサービスに対応しました
- MQTT エントリポイントの転送先を、ClearBlade等の任意の Google Cloud IoT Core 互換サービスに変更できるようになりました。このアップデートは、SORACOM Beam の MQTT エントリポイントを使って Google Cloud IoT Core を利用しているお客様が、互換サービスへ移行することをサポートします
- ソラカメのモーション検知録画スターターキットの販売を開始しました
- Soracom Cloud Camera Services (略称: ソラカメ) では、データ通信量と通信コストを抑えながらソラカメを利用できるスターターキットとして、「モーション検知録画スターターキット」の提供を、SORACOM IoT ストアおよび SORACOM ユーザーコンソールで開始しました
- SORACOM Beam MQTT エントリポイントが Google Cloud IoT Core 互換のサービスに対応しました
- 06/30(金)
- 07/03(月)
- SORACOM IoT SIM (plan01s、plan01s – Low Data Volume) についてエコ SIM での提供を開始しました
- グローバルカバレッジの SORACOM IoT SIM (plan01s、plan01s – Low Data Volume) のカード型 IoT SIM について、台紙 (プラスチック部分) がクレジットカードサイズの従来製品と比べて、約 1/4 サイズの SIM カード (通称、エコ SIM) での提供を開始しました
- plan01s での Telia Denmark への接続が再開されました
- SORACOM IoT SIM (plan01s、plan01s – Low Data Volume) についてエコ SIM での提供を開始しました
- 07/06(木)
- ChatGPT を活用して IoT データを分析する「SORACOM Harvest Data Intelligence」をリリースしました
- IoT デバイスから SORACOM Harvest Data に保存したデータに対して ChatGPT を活用し、異常値やトレンド、特徴的な要素などを解析し、自然言語で解説を表示したり、その内容について対話的に分析ができる「SORACOM Harvest Data Intelligence」の提供を開始しました
- ブラジルの現地回線を使用できるサブスクリプション planP2 のLimited Previewを開始しました
- ブラジルの現地回線として使用できるサブスクリプション planP2 を Limited Preview として提供開始しました
- planP2 は、ブラジルの現地回線として提供されるため、パーマネントローミングの影響を受けることなく、恒久的な運用ができます
- ルーターの LAN に所属するデバイスにアクセスできる新機能「SIM ベースルーティング機能」をリリースしました
- 「SIM ベースルーティング」は、SORACOM Air for セルラーの IoT SIM を利用するネットワーク機器 (以下、ルーター) の配下に構築されたローカルネットワーク (以下、ルーターの LAN) に所属するデバイスに対して、ルーターでの転送設定を行うことなく、VPG Type-F に所属するデバイスから、ルーターの LAN に所属するデバイスに直接接続を実現する機能です
- SIM ベースルーティングによって、ルーティング設定を SORACOM で一元的に管理 / 設定できるため、拠点間接続機器や、IoT ゲートウェイ、モバイルルーターに対するネットワークメンテナンスの手間や費用を削減できます
- SORACOM アイコンセット v2.3 を公開しました
- SORACOM アイコンセットに 11 個のアイコンを追加して、v2.3 として公開しました
- 任意のオペレーターの SAM ユーザーに切り替わって操作ができるスイッチユーザー機能をリリースしました
- これまで、SORACOM ユーザーコンソールで複数のオペレーターを扱う場合、操作するオペレーターを切り替えるには、その都度 ログアウトして、別のオペレーターでログインし直す必要がありました。もちろん、ログインし直す際は、オペレーター ID、SAM ユーザー名、パスワード、さらに 多要素認証 を設定している場合は MFA 認証コードを正しく入力する必要があります
- スイッチユーザー機能を利用すると、オペレーター ID や SAM ユーザー名、パスワード、MFA 認証コードを、その都度入力する必要がありません。設定が終われば、異なるオペレーターや異なる SAM ユーザーに、マウスの操作だけで「スイッチ」できます
- VPG の詳細画面からオンラインのセッション数と VPG IP アドレスレンジを確認できるようになりました
- 「オンラインのセッション数」は、VPG に所属する IoT SIM とバーチャル SIM/Subscriber のうち、セッションがオンラインとなっている IoT SIM とバーチャル SIM/Subscriber の数です
- 「VPG IP アドレスレンジ」は、VPG に割り当てられる IP アドレスの範囲です
- VPG Type-F をアップデートし VPG Type-G をリリースしました
- VPG Type-F の仕様を以下のようにアップデートしました
- VPG Type-F の 3 つのサイズ (Small、Medium、Large) を統合します
- 料金は、これまでの Small と同じ 40,920 円/月です
- 収容回線数は、これまでの Large よりも多い 10 万回線まで対応します
- 10 万回線以上に対応する VPG Type-G をリリースしました。VPG Type-G を使えば、10 万回線を超える大規模な IoT システムを構築する場合も、IoT プラットフォーム SORACOM を利用できます
- VPG Type-F の仕様を以下のようにアップデートしました
- 監査ログにログアウトの記録を追加しました
- 監査ログの標準機能を拡張して、SORACOM ユーザーコンソールからのログアウト (/v1/auth/logout を使用したログアウト) に関する記録も、24 時間保存されるようになりました
- 分析基盤サービス SORACOM Query を Technology preview として発表しました
- SORACOM Query は、SORACOM Harvest Data に蓄積されたデータや、ソラコムが用意したエンドポイントに送信されたデータを、SORACOM の「大容量データ分析に特化した SQL 対応のデータベース」に継続的に同期するサービスです。SQL 対応な形式に変換することで、お客様は任意のデータ分析ツールにおける高度なデータ分析ができます
- 当サービスは Technology preview (実証実験) として提供しています
- メディア転送サービス SORACOM Relay をリリースしました
- SORACOM Relay は、防犯カメラや監視カメラなどで広く普及している RTSP/RTP 対応のネットワークカメラの映像を、SORACOM 経由で安全に取得 / クラウドに転送できるサービスです。ネットワークカメラにおいて標準的な RTSP によるシグナリング、および RTP プロトコルによるメディアデータ転送に対応しています
- SORACOM Relay は Limited Preview として提供されます
- ChatGPT を活用して IoT データを分析する「SORACOM Harvest Data Intelligence」をリリースしました
SORACOM Users
- 06/28(水)
- Google IoT Core 互換サービス (ClearBlade IoT Core) と接続する
- SORACOM Beam を使用して、MQTT プロトコルで Google IoT Core 互換サービス (ClearBlade IoT Core) と接続する手順を公開しました
- API の使いかたについて
- ソラカメ対応カメラでクラウドに録画した映像を SORACOM API を使って操作するサンプルを公開しました
- Google IoT Core 互換サービス (ClearBlade IoT Core) と接続する
- 07/06(木)
- スイッチユーザー
- スイッチユーザーを設定する手順を公開しました
- SORACOM Harvest Data Intelligence で AI (ChatGPT API) に質問する
- SORACOM Harvest Data Intelligence で AI (ChatGPT API) に質問する手順を公開しました
- Virtual Private Gateway (VPG) のタイプ
- VPG Type-G に関する情報を追加しました
- SIM ベースルーティングを利用する
- VPG の SIM ベースルーティングを設定する手順を公開しました
- SORACOM アイコンセット
- SORACOM アイコンセット v2.3 を公開しました
- SORACOM CLI 利用ガイド
- soracom-cli v1.0.0 を公開しました
- スイッチユーザー
SORACOM IoT DIY レシピ
- 06/28(水)
- SORACOM IoT レシピ:IoT で画像の認識と通知
- Soracom Cloud Camera Services(以下、ソラカメ) 対応のIoTカメラ「ATOM Cam」のモーション検知機能、およびソラカメのイベント API を用いて動きがあったタイミングの画像を取得し、Amazon Rekognition を用いて人物をラベリングした後に、LINE Notify で通知する IoT DIY レシピを公開しました
- SORACOM IoT レシピ:IoT で画像の認識と通知
Blog記事
- 06/26(月)
- 06/27(火)
- 06/28(水)
- 06/29(木)
- 06/30(金)
- 07/04(火)
- 07/06(木)
プレスリリース
- 06/28(水)
- 07/03(月)
- 07/06(木)
- ルーター配下のIoTデバイスに直接閉域接続できる 「SIMベース ルーティング機能」の提供を開始
- ネットワークカメラの活用シーンを広げる メディア転送サービス「SORACOM Relay」を提供開始
- IoTデータを分析を支援する 分析基盤サービス「SORACOM Query」の検証目的の受付を開始
- ChatGPTを活用してIoTデータを分析する 「SORACOM Harvest Data Intelligence」の提供を開始
- ソラコム、松尾研究所とIoT分野におけるLLMの 活用を研究・推進する「IoT x GenAI Lab」を設立
- 「IoT x GenAI Lab」は、IoT分野において、GenAI、LLMという技術エリアに特化し、顧客ニーズに基づくユースケースの調査や新価値創造への探求を行います。GenAI、LLMの技術動向と利用方法を継続的にリサーチし、IoTサービスへ反映することで顧客課題を解決することをミッションとしています
- 活動範囲としては、IoT分野におけるGenAI、LLMを用いた技術検証やプロトタイピング、新たなプロダクトの開発をおこなうとともに、ユーザー企業向けのプロジェクト支援を視野に入れています
- ソラコムは「IoTテクノロジーの民主化」を掲げ、IoTを軸に最新技術をより使いやすく提供することで、多くの活用事例とイノベーションの創出を目指します
- グローバルIoT通信に新プラン、 ブラジル市場に特化した「planP2」が登場
- ソラコム、STARLINK BUSINESSの取り扱いを開始 衛星通信を活用したIoTシステムを構築可能に
- IoTプラットフォームSORACOMと「STARLINK BUSINESS」を組み合わせてご利用いただける「SORACOM STARLINK BUSINESSキット」を提供開始します
- 本パッケージには、Starlinkの標準キットである「HPタイプStarlinkキット」に加え、SORACOMに対応するWi-Fiルータ機器が含まれます
- これにより、Starlinkの衛星通信を用いたIoTシステム構築をする際は、SORACOM Air for セルラーと同様に、クラウド連携のための認証管理、閉域網接続、リモートアクセスなどの便利なSORACOMのサービスをご利用いただけます
- 2023年8月より提供を予定しています。サービス利用をご希望の方は、ソラコムのウェブサイトからお問い合わせください
- ソラコム、Skylo社と協業を開始 3GPPリリース17準拠のIoT向け衛星通信に取り組み
- Skylo社との協業により、SORACOMのお客さまは、対応した通信モジュールであれば、同じSIMやeSIMを利用したまま、従来の地上のセルラー通信に加え、SkyloのNB-IoTを用いたIoT向け衛星通信ネットワークを利用できるようになります
- Skyloの衛星通信ネットワークへの接続は、3GPPリリース17準拠のチップセット、モジュール、デバイスで利用でき、Skylo独自の技術仕様により、機能性や互換性、汎用性を向上しています。SORACOMのクラウドネイティブな、データ転送支援や、クラウド連携のサービスを組み合わせることで、お客さまはデータ通信量を抑制しながら衛星通信ネットワークを利用できます
- なお、Skylo社との衛星通信サービスの提供開始は、2023年度末を目処に検証目的でご利用いただけるTechnology Preview版として、利用希望者の受付を開始予定です
- 次世代SIMテクノロジー「iSIM」の商用化と対応モジュール提供を発表
- iSIM(Integrated SIM)は、従来のセルラー通信において、独立したコンポーネントとして存在していた通信モジュールとSIMやeSIMの機能を、1枚のチップ(SoC:System-on-Chip)に集約する技術規格です
- 物理的なSIMやeSIMが不要になることで、基板スペースの削減や回路の簡素化によるモジュールの小型・軽量化、省電力化、処理能力向上、コスト削減、商流の簡素化などが見込まれ、従来のSIMやeSIMが抱えていた多くの課題が解決されると期待されています
- お客様からのiSIM対応製品についてのお問い合わせの増加、モジュールベンダー各社におけるiSIM対応プロダクトの拡充、ソラコムの各種SIMテクノロジーのiSIM向けの機能開発といった準備が整ったことから、正式にiSIMの商用提供を開始します
- あわせてiSIM対応モジュールである、Quectel 「BG773」と村田製作所 「Type 1SC」を、SORACOM IoTストアおよびユーザーコンソールにて提供します。なお、今回提供するiSIM対応モジュールは「サブスクリプションコンテナ」機能にも対応しているため、従来のSIMやeSIM同様に、複数の回線契約を1台のiSIM対応モジュールの中で切り替えてご利用いただくことが可能です
スライド公開
- 07/06(木)
- SORACOM Discovery 2023 登壇
- 【基調講演】“Connect – Reconnect” データはつながり、新しいフェーズへ ― SORACOM Discovery 2023
- CEO: ken
- CTO: kenta
- SVP of Engineering: yaman
- VP of Sales: hiro
- 【基調講演】“Connect – Reconnect” データはつながり、新しいフェーズへ ― SORACOM Discovery 2023
- SORACOM Discovery 2023 登壇
開催中のキャンペーン
- 05/22(月)〜07/31(月)
今後のイベント
- 07/20(木)
- 07/21(金)
- 07/26()
- 08/26(土)
SORACOM Discovery 2023 では多くの発表がありました。それぞれ Blog やドキュメントの公開、プレスリリースが出ておりますので、ぜひご一読ください。
他に「こんなことを書いてほしい」「読者からのお便りを紹介してほしい」などなどご要望やご質問、本ブログ記事の感想などございましたら、Twitter のハッシュタグ #SORACOM で Tweet いただけると幸いです。#ほぼソラ でも大丈夫です!
それでは。また次回をお楽しみに!― ソラコム takuya @okeee0315