こんにちは、ソラコムの松下(ニックネーム:Max)です。
通信を用いて、現場のセンサーやカメラとクラウドをつなげるのが IoT です。用途や業種、規模を問わず様々な場所で活用されています。IoT事例は、IoT USECASEをご覧いただくとして、IoTの仕組みを実際に作る手順書 “レシピ” を無料で紹介しているのが「IoT DIY レシピ」(以下、IoTレシピ)です。
このブログでは、IoTレシピを用いたIoTの始め方をご紹介します。
IoT DIY レシピとは
IoTで解決したいことや実現したいことに対して、準備すべき物と具体的な手順を無料で紹介しているページ群の事です。料理本のように手順を追っていけば、目的に沿ったIoTシステムを作っていただくことができることから「レシピ」と名付けています。
レシピにはソラコムメンバーによる検証済みの内容(公式レシピ)から、SORACOMをご利用いただいているユーザーやパートナーの皆様から提供いただいた「Makers レシピ」があり、今では50を超えるレシピを掲載しています。
IoT レシピの使い方
IoT レシピは目的に合わせた3つのグループ、そしてグループ内に具体的な分類がされています。
- 体験できることで探す:IoTを初めて学ぶ人やAI×IoTといった技術体験を目的としたレシピをまとめています
- 課題で探す:IoTの通信を用いた遠隔操作やPLC(Programable Logic Controller)等の設備監視といった、具体的な課題解決をするレシピをまとめています
- 体験したいIoTデバイスで探す:カメラやIoTボタンといったデバイスを中心に据えて「どのような事ができるのか」を紹介しているレシピをまとめています
目的別、おススメのIoTレシピ「これから始めてみよう!」
50以上あるレシピの中から、よくお問い合わせをいただくレシピをご紹介します!
IoTの全体像を手軽に学べるレシピ
IoTは、ハードウェア・通信・クラウドの組み合わせでできています。これらを一通り体験できるレシピが「体験できることで探す > IoT体験向け」ですが、中でも「IoTで温湿度の可視化」がおススメです。
GPS と温度・湿度・加速度の4つのセンサーを内蔵している「GPS マルチユニット SORACOM Edition」の準備だけで以下のような画面を作ることができ、IoTの要素をすべて体験いただけます。
遠隔地の設備のリモート操作を体験できるレシピ
特に昨今お問い合わせが多いのが「IoTの通信を利用して、遠隔地の設備を操作したい」というものです。
考えられる方法の1つに「固定のグローバルIPアドレス」を用いる手段がありますが、利用していない時間もインターネットにつながっている状態です。これはサイバー攻撃のリスクの1つにも挙げられており、できる限り使わないことが求められます。
現場の制御には産業向け Windows パソコンが使われていることもあるでしょう。以下のレシピはSORACOM のサービスを利用して安心してリモート操作できる方法を紹介しています。
海外拠点のパソコンも日本から操作可能です。その方法は以下をご覧ください。
また、設備の制御には PLC が使われていることもあります。これらも SORACOM を用いることで、遠隔制御ができます。
おわりに
今回は IoT DIY レシピについてご紹介しました。
2020年4月からスタートしたIoTレシピも、もう4年。2023年12月には、多くのレシピを見やすくするためのリニューアルも行い、さらなる拡充をしていく基盤を整えました。
ソラコムはお客様の声を大事にしています。機能の追加や改善といった技術面に加えて、今回のレシピといった情報提供も頑張ってまいります!
― ソラコム松下 (Max)