こんにちは!クラウド型カメラサービス「ソラカメ」のセールス/事業開発リードを担当しております高見(ニックネーム:yuu)です。
サービス提供開始から約2年半が経過しており、多数のソラカメ対応カメラをご導入頂くユーザーや外部システムまたは画像解析技術と連携させて利用されるユーザーが着実に増えてきております。
この度、そんなユーザーのご意見を基にした新機能「通知オプション」をリリースしましたので、ご紹介させて頂きます。
ソラカメ通知オプションとは?
通知オプションには①ステータス通知と②イベント通知の2種類があります。
前提として利用できるデバイス(カメラ)は、クラウドライセンス(常時録画またはモーション検知”無制限”録画)、ライブ視聴見放題が有効になっていることが条件となります。
- ステータス通知
- カメラのネットワーク接続状態、録画アップロード状態に異常があった場合やアカウントにカメラが登録/削除/共有されたことを通知できます。カメラの死活監視(ヘルスチェック)等に最適です。アラート通知方法は2種類、メールとWebhook(外部メッセージングサービスと連携が可能)が選択できます。
- 検知イベント
- アカウント単位 (無償利用可)
- デバイス追加
- デバイス削除
- デバイス共有
- カメラ単位
- カメラのオフライン(スリープ状態除く)
- カメラの接続Wi-Fiネットワークの通信断
- クラウド録画へのアップロード失敗(15分以上の停止)
- アカウント単位 (無償利用可)
- 利用料金
- 1台あたり月額55円(税込)
- ※アカウント単位のデバイス追加/削除/共有は無償利用可能。
- ※メール/Webhookともに利用可能(上限値なし)
- 1台あたり月額55円(税込)
- イベント通知
- モーションまたはサウンド検知時にアラートを通知することができます。アラート通知方法は2種類、メールとWebhookから選択できます。
- 検知イベント
- モーション検知
- サウンド検知
- 利用料金
- メール: 1台あたり 月額22円/100通毎 (税込)
- webhook:1台あたり 月額22円/1,000回毎 (税込)
- ※メール/Webhookのいずれかを選択または両方選択することが可能。
両方ご利用の場合、1台あたり月額44円〜(税込)が従量課金されます。
- ※メール/Webhookのいずれかを選択または両方選択することが可能。
どんなユーザーに便利なの?
ステータス通知は、カメラを多数設置されており、各設置場所毎のカメラの稼働状態や録画が正常にできているかどうかを把握し、復旧対処するといった運用管理の業務負担に悩まされているユーザーの皆様に適しています。これまでATOMアプリ(iOS/Android)にてプッシュ通知で受け取る方法しかありませんでしたが、メールで受け取ったり、Webhookでの連携によりSlack, LINE等のメッセージアプリや、外部システムとの連携することができるようになるため、カメラの運用管理負担を下げることができます。
イベント通知は、イベント(モーション/サウンド)検知をきっかけに何かアクションを取りたいユーザーの皆様に適しています。例えば、画角内に人や物のモーションを検知したら、パトライトを鳴動させたい、LINEに通知を出したい、Webhookで外部システムのプロセスを起動させたいといった使い方です。
ただし、イベント通知はカメラの設置環境によっては、大量のイベントを検知する可能性があります。料金は従量課金で課金されますのでご注意下さい。
利用にあたっては、モーション検知であれば、検知エリアを絞って範囲指定する、検知感度を下げる、サウンド検知であればOFFにするといった設定を正しく使ってイベント検知件数をコントロールするといった運用をすることがポイントです。
ソラカメ対応カメラ(ATOM Cam)でのモーション検知の検知エリア、検知感度設定やサウンド検知の設定方法はアトムテックさんの操作マニュアルをご確認下さい。(こちら)
どうやって使うの?
通知オプションは以下サービスをご利用のユーザーが利用することができます。まずは、以下サービスのいずれかをライセンス割当または有効化して下さい。
- クラウド常時録画ライセンス(7日/14日/30日)
- クラウドモーション検知”無制限”録画ライセンス(7日/14日/30日)
- ライブ視聴見放題Limited Preview
その上で、SORACCOMユーザーコンソールから通知オプションに関する設定をすることができます。
ログインし、左のメニューから「ソラコムクラウドカメラサービス」>「通知設定」の順番に選択すると以下画面が表示されます。
上から順に以下のとおり、並んでいます。
- デバイスの追加/削除/共有の通知
- デバイスのオンライン/オフライン/録画停止の通知
- デバイスのモーション検知/サウンド検知の追加
まず、デバイスの追加/削除/共有の通知の設定方法から詳しく見ていきましょう。
「通知を設定する」ボタンを押すと通知設定画面が表示されます。上から「通知先設定」>「通知メッセージ設定」の順に設定します。デバイスの追加/削除/共有の通知については、アカウント単位での設定になるため通知対象となるデバイス(カメラ)の設定はありません。
タブでEメールかWebhookかを選択します。今回はEメールを例にとります。
「Eメール通知先を有効にする」スイッチボタンで通知を有効にします。次に、「Eメール通知先を設定する」ボタンをクリックします。
通知先メールアドレスを設定することができ、TO, CC, BCC全て合わせて3つのメールアドレスまで設定することができます。(例 To:メールアドレス x 2、CC:メールアドレス x 1)設定したら、「保存する」ボタンを必ず押して下さい。
以上で、デバイスの追加/削除/共有の通知の設定は終了です。(詳細はこちらのユーザーガイドをご参照下さい)
次に、デバイスのオンライン/オフライン/録画停止の通知です。
通知設定画面から、デバイスのオンライン/オフライン/録画停止の通知エリアの「通知を設定する」ボタンを押します。すると、通知設定画面が表示されます。上から「通知先設定」>「通知対象デバイス設定」>「通知メッセージ設定」の順に設定します。
タブでEメールかWebhookかを選択します。今回はWebhookを例にとります。
「Webhook通知先を追加する」ボタンを押します。Webhook通知先は2件まで設定可能です。
Webhook通知先の設定画面が表示されるので、Webhook通知先のURL、HTTPメソッド、HTTPヘッダーを設定して、「保存する」ボタンを押します。
次に、通知対象デバイス設定をします。「通知対象デバイスを設定する」ボタンを押します。
通知対象デバイスを設定する画面が表示されます。全デバイスの通知を有効にする場合は、上部の「全デバイスの通知を有効にする」ボタンを押します。デバイス(カメラ)毎に通知ON/OFFを設定する場合は各デバイスの通知対象欄のスイッチボタンをクリックして有効化します。
有効化しているカメラ台数に応じて、課金が発生しますのでご注意下さい。
※下記画像では、デバイス名とデバイスIDをマスキングして表示しています。
最後に、通知メッセージの設定をします。
デバイスオンライン通知の設定、デバイスオフライン通知の設定、クラウド常時録画停止通知の設定の3つがステータス通知機能では必要ですが、操作はいずれも同じですのでここでは「デバイスオンライン通知の設定」を例にして見ていきます。
「デバイスオンライン通知を有効にする」スイッチボタンで通知を有効にします。
タブでEメールかWebhookかを選択します。Eメールを例にして設定をしてみます。「Eメールのメッセージを編集する」ボタンを押します。
Eメールのメッセージを編集する画面が表示されます。
件名と本文を入力していきましょう。デフォルトはどちらも空白になっていますが、右上の「デフォルトのメッセージを使う」ボタンを押すと、デフォルトのメッセージフォーマットが自動的に入力されます。デフォルトのフォーマットをベースに必要に応じて、文章を修正する使い方がおすすめです。
また、デバイス(カメラ)のデバイス名やデバイスIDに応じて変化するように、変数名を使って設定をします。実際のメールとしてどのような表記になるのか、イメージがつかない、確認したいといった場合は右下の「プレビュー」スイッチボタンを教えて下さい。実際の値が入った場合にどうなるか、確認することができます。
設定が終わったら、「保存する」ボタンを押して下さい。
以上で、ステータス通知の「デバイスオンライン通知の設定」は終了です。
残り2つの「デバイスオフライン通知の設定」、「クラウド常時録画停止通知の設定」については操作方法は同様のため割愛します。
また、イベント通知(モーション/サウンド)についても、設定方法は同様のため、本記事では割愛いたします。
詳細の設定方法についてはユーザーガイドに記載させて頂いております。こちらをご参照下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?本記事の要点を整理すると、以下のとおりです。
- これまでATOMアプリ(iOS/Android)へのPUSH通知しかできませんでしたが、通知オプションがリリースされました。これにより、Eメール、Webhookでの通知が可能になりました。
- 通知オプションには「ステータス通知」と「イベント通知」があります。通知方法はEメールとWebhookの2つあり、選択できます。
- ステータス通知の検知対象イベントは「カメラの追加/削除/共有」と「カメラのオンライン/オフライン/録画停止」が対象です。イベント通知の検知対象イベントは「モーション/サウンド」です。
- ステータス通知は多数のカメラを管理するユーザーの運用負担軽減に活用できます。イベント通知は通知をトリガーに何かアクションしたり、外部システムを起動するトリガーに使いたい場合に適しています。
これまでネットワークが切れていて録画ができていなかった、通信が混雑していて録画できていない時間があったが振り返って確認するのが手間だった、トラブル事象が発生した場合に外部の通知アプリと連携したかったといった方には最適な機能です。ぜひ、ご活用下さい。
これからもクラウド型カメラサービス「ソラカメ」は、日々新機能リリースや既存機能の改善を実施して参りますので、今後とも何卒宜しくお願い致します!!