投稿日

ソラコムと丸紅が合弁会社設立に向けた契約を締結、SORACOM Discovery 2025 7月16日開催、他 ほぼ週刊ソラコム 05/10-05/26

こんにちは。ソリューションアーキテクトの takuya です。

今年もSORACOM Discovery 2025が開催されます。基調講演の他に約30のセッション、30社を超えるパートナー企業の展示と盛りだくさんでお届けします。イベント早期申込キャンペーンもありますのでお早めにお申し込みください。それでは今週もアップデートを見ていきましょう。

アップデート

変更の詳細については ChangeLog を参照ください。

  • 05/15(木)
    • ソラカメの動画エクスポート API に新しいオプションが追加されました
      • Soracom Cloud Camera Services (略称: ソラカメ) の動画エクスポート API (exportSoraCamDeviceRecordedVideo) に新しいオプションが追加されました。
      • これまでエクスポートした動画の音声が再生できなかった環境や zip 形式のファイルの扱いに手間がかかる環境で、スムーズに動画を確認できるようになります。
        • 音声コーデックとして MP3 を指定可能
          • 動画エクスポート時に `audioCodec` を利用して、音声コーデックとして MP3 を指定できるようになりました。これまでエクスポートした動画の音声が再生できなかった環境でも、MP3 に対応していれば映像だけでなく音声も再生できます。
          • 注意: MP3 を指定した場合、動画のエクスポート可能時間を通常の 2 倍消費します。
        • 動画を mp4 形式でダウンロード可能
          • 動画エクスポート時に `archive` を利用して、動画を zip 形式で圧縮してダウンロードするか、直接 mp4 形式でダウンロードするかを選択できるようになりました。mp4 形式でダウンロードすれば、zip ファイルを展開する手間を省いて動画を再生できます。
  • 05/16(金)
  • 05/22(木)
    • SORACOM Flux のアクションの OUTPUT に高度な設定を追加しました
      • SORACOM Flux のアクションに、別のチャネルに送信するデータ形式を変更したり、アクションの実行結果が JSON 配列の場合に要素ごとに個別の新しいイベントを発生させたり、アクションの実行を遅延させたりする機能が追加されました。
        • データを変換する
          • アクションの実行結果を変換できます。変換時には、「アクションへの入力」や「アクションの結果」などから必要なデータを抽出でき、次の処理に応じたデータフォーマットに変換できます。
        • 配列データを分割して、新規イベントとして送信する
          • アクションの実行結果が JSON 配列の場合、配列内の各要素を個別の新しいイベントとして発生させます。配列データの要素ごとに後続の処理を実行します。
        • 遅延
          • 遅延機能では、別のチャネルにデータを出力する前に待機する時間 (秒) を設定できます。

SORACOM IoT DIY レシピ

  • 05/23(金)
    • SORACOM IoT レシピ:IoTカメラで異常の検知と通知
      • これまでヒトが異常を目視で監視していた場所を、カメラに置き換え、異常を検知したら通知したい、というのは IoT でよくあるシナリオです。たとえば、倉庫や作業場の衛生環境を保つためにハトやネズミなどの害獣対策をするようなことが考えられます。
      • 本レシピでは、Soracom Cloud Camera Services(以下、ソラカメ) 対応のIoTカメラ「ATOM Cam」のモーション検知機能によって検知したイベント情報を利用し、SORACOM Flux からのイベント検知時点の静止画の取得と AI による画像分析を行い、その結果をチャットツールへ通知します。ソラカメ対応カメラのモーション検知機能とローコード IoT アプリケーションビルダー SORACOM Flux の AI アクションを組み合わせることで、これまで高機能なエッジカメラが必要だった”誤判定の少ない高精度な現場の異常検知”をすばやく簡単に構築します。

Blog記事

プレスリリース

  • 05/12(月)
    • ソラコムと丸紅がIoT領域における戦略的協業を拡大、合弁会社設立に向けた契約を締結
      • 株式会社ソラコムと、丸紅株式会社(本社:東京都千代田区、社長 大本晶之)は、IoT領域における戦略的協業の一環として、丸紅グループの丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長 佐藤由浩)とソラコムの合弁会社を設立することで合意したことをお知らせします。
      • ソラコムは、世界185の国と地域でつながるIoTプラットフォームを提供しており、すでに契約回線数は700万回線を超える実績があります。丸紅は総合商社としての国内外のビジネスネットワークと市場知見を有し、幅広い産業領域のプロジェクトを推進するとともに、グループとしてITソリューション事業を展開しています。
      • 両社は、丸紅グループの保有する国内外の事業資産・顧客基盤と、ソラコムIoTプラットフォームで培った技術力を組み合わせ、戦略的協業を推進します。
  • 05/14(水)
    • ソラコムが、ニチガスグループ向けに次世代版検針デバイスの開発に着手
      • 株式会社ソラコムは、ニチガスグループ向けに、ガスメーターをオンライン化するIoTデバイス「スペース蛍」において、次世代版デバイスの設計・開発に着手したことをお知らせします。
      • 「スペース蛍」は、ガスメーターをオンライン化し、自動検針やリモートからの開閉栓、保安データの取得を可能にするNCU(*1)です。いままで人手で行っていたガスメーターの検針や開閉栓をリモート化することで、業務コストを削減するだけではなく、日々のガス利用量のデータが迅速に取得できるので微少漏洩などが確認でき、保安の高度化も実現しています。さらに、デバイスによって収集されたデータは、ガスボンベの充填計画や配送の最適化にも活用されています。
      • 現行デバイスでは、IoTプラットフォームSORACOMが提供する、消費電力を抑える通信規格であるSigfoxやLTE-Mを利用しています。加えて、電池で10年間駆動する低電力消費のデバイス設計や、リーズナブルな運用を実現するための送信するデータ量の削減、クラウド上のニチガスグループの業務システムへの効率的な連携を実現しています。次世代版デバイスにおいても、前機種の基本的な機能や利便性を引き継ぎながら、より広く手軽に展開できるよう低消費電力の性能や保守性の向上を視野に入れています。
  • 05/19(月)
    • SORACOM Flux、 クラウド型カメラサービス「ソラカメ」との連携を強化
      • 株式会社ソラコムは、IoTアプリケーションをローコードで開発できる「SORACOM Flux(ソラコム フラックス)」において、クラウド型カメラサービス「ソラカメ」で提供するモーション検知、サウンド検出機能との連携を強化し、2025年5月19日より新機能の提供を開始します。
      • 今回のアップデートでは、ソラカメが映像内の動きを自動で判別する「モーション検知」および、音声を検知して静止画を記録する「サウンド検出」という2つのイベント機能を、SORACOM Fluxにおけるアプリケーションを起動するトリガーとして利用できるようになりました。これにより、映像や音声の変化をきっかけに自動的に動作する「イベント駆動型IoTシステム」のIoTシステムを、より手軽に構築できるようになります。
      • たとえば、倉庫や設備管理の現場においては侵入を検知した際に管理者へ通知を送信するシステムや、検知と同時に生成AIを呼び出して画像を解析し、状況をテキストで報告する仕組みをSORACOM Flux上で開発できます。物流現場ではトラックの到着をモーション検知で把握し、自動的に到着通知と記録を行うシステムの構築も可能です。
  • 05/26(月)
    • 「SORACOM Discovery 2025」 東京ミッドタウン(六本木)にて、7月16日開催
      • 株式会社ソラコムは、2025年7月16日(水曜日)に、日本最大級のIoTカンファレンス「SORACOM Discovery 2025」を東京ミッドタウン(六本木)にて開催します。
      • 今年で10回目の節目を迎える本イベントは、IoTとAI、そしてビジネスが交差する『Crossroad』をテーマに、最新テクノロジーのビジネスインパクトや最新動向、実践事例を、セッションと展示会でご紹介します。
      • 基調講演「Crossroad ~IoT×AIが交差する未来~」
        • IoTによるデータ収集や制御、AIによる判断や知見の抽出を駆使し、ビジネスはどう進化するのか。ゲスト企業とともに最新のAIトレンドとそのビジネスインパクト、IoT活用事例と効果を紐解きながら、IoTとAIが交差する次世代プロジェクトへ向けた実践的なヒントを見つけていきます。
        • ゲストスピーカーには、OpenAI Japan 合同会社 代表執行役社長 長﨑 忠雄氏、アイリスオーヤマ株式会社 IoT開発部 部長 尾形 大輔氏、スズキ株式会社 次世代モビリティサービス本部 本部長 藤谷 旬生氏の登壇が決定しました。
      • テクノロジーによる変革、実践リーダーによる約30のセッション
        • 午後のセッションでは、IoT、AIをはじめとしたテクノロジーでビジネス変革を実践する企業のゲストスピーカーや、ソラコムの社員が登壇し、IoTのビジネス活用事例、最新技術解説、取り組み方についてご紹介します。
      • 30社を超えるパートナー企業の展示会
        • ルーターやモジュール、GPS、カメラ、環境センサーなど“すぐ使える”デバイスから、AI画像解析、コネクテッドカー、スマートファクトリー、CO2削減、遠隔監視、機械学習などの“先端技術”ソリューションまで、30社超のスポンサーとソラコムがデモや事例で一挙紹介します。IoTプロフェッショナルに直接ご相談いただける機会です。
      • IoTに関わる技術や実践事例の学びとともに、現地開催ならではの会場の熱気やリアルなコミュニケーションを楽しみながら、IoTの可能性を存分に感じていただけるカンファレンスです。ぜひカンファレンスにお越し下さい。

今後のイベント

他に「こんなことを書いてほしい」「読者からのお便りを紹介してほしい」などなどご要望やご質問、本ブログ記事の感想などございましたら、X のハッシュタグ #SORACOM で Post いただけると幸いです。#ほぼソラ でも大丈夫です!

それでは。また次回をお楽しみに!― ソラコム takuya @okeee0315