6/24~6/25にわたって長野県伊那市で行われた 伊那市 LoRaWAN ハッカソン の第一回目に、ソラコムはLoRaWAN通信部の協賛という形で関わっておりました
そのご縁で当日はメンター兼審査員として参加させていただきました
概要や当日の様子はすでにニュースが出始めておりますので、ここでは運営側&審査について振り返ってみます
当日の様子
レポートやニュースがアップされ始めています
- IoTNews / 伊那市LoRaWANハッカソン ーina-hackレポート
- 長野日報 / 役立つIoT向け無線通信提案 伊那市で大会
ふりかえり&反省点
参加者の半分近くがハードウェアエンジニアということもあり、デバイスやセンサー側で困ることはほとんどありませんでした。逆にフロント系エンジニアが不在なため、表現力に苦しんだチームもいました
当然のことながら、LoRaWANの特性はハッカソン当日に知ったという方がほとんどということもあり、LoRaWANを利用したハッカソンだったのにLoRaの特性や制限からのアイデアの創出を促せなかったのが残念でした
デバイス・ネットワーク・アプリ/クラウドという各領域におけるエンジニアリングと、企画やプレゼンテーションとがバランスよく実現できたチームが高得点をマークしており、現在におけるIoTビジネス推進の縮図としても非常に興味深かったです
またネットワーク部においては、LoRaWANからのデータ送出に SORACOM Beam を利用していました
この SORACOM Beam 内の設定変更(エンドポイントの変更等)を、SAMで提供すれば、それぞれのチームが得意なパターンに持ち込みやすくなっただろう、と反省然りです
審査に対する評点
評価は「革新性」「デモ」「実現性」「事業性」「テーマ」という5項目をそれぞれ4点満点の合計で競いました
ハッカソンということもあり動作デモをプレゼンテーションできたチームが勝利した形となりました
IoTビジネスの現場でいろんな企画や事例を聞くことも多いこともあり、今回出たアイデアについて革新性という点ではかなり辛口評価をしています(みなさん、ごめんなさい)
ただ、ハッカソン冒頭で地場の方々が困っていることを取り入れ、それを実現しようとする力や優しさはとても強く感じました
一点加えるならば、やはりプレゼンテーションにも力を入れていただきたかったです
動くデモというのは「伝える」ための手段の一つであり、最終的にはどんなことがしたかったのか?というのを伝えていただきたかったと感じています
とはいえ、仕事じゃないですし、作って動かしてというのは楽しいことですし、バランスよくやれたら良かったと思います
次回予告
8/26(sat)~8/27(sun) の一泊二日で実施予定です
詳細は 伊那市LoRaWANハッカソン公式ブログ あたりにアナウンスが乗ると思うので、チェックしてみてください
また、今回の様子や総括は、来週の7/5 SORACOM Discovery 2017 の D-3 セッション / LoRAWANとARM mbedを活用した地方創生〜長野県伊那市での取り組み〜 でウフル 竹之下さんに発表いただきます
ご興味ある方はぜひご来場ください!
ソラコム 松下