IT系の老舗メディア、インプレスさんが主催する「Impress DX Awards」2017年度で、「SORACOM Air for LoRaWAN」が、ネットワーク部門グランプリと、総合準グランプリを受賞しました。
LoRaWAN™は、省電力消費、長距離通信の特徴からIoT用途で注目されているLPWAという通信方式の中でも、自分で基地局を敷設できるという特徴で注目されています。
「SORACOM Air for LoRaWAN」は、ソラコムが2017年の2月に、他に先駆け正式に提供開始したサービスです。基地局となるゲートウェイと、Aruduinoベースで使えるLoRaWANシールドを誰でもご購入いただけるよう提供しています。
ソラコムにとって、セルラーに続く「新たなIoT通信」への新たなチャレンジ、この度この取組みを表彰いただき、チームメンバー一同とても嬉しく思っています。
LoRaWANって何?どうやって使うの?と思われる方向けに、「SORACOM Air for LoRaWAN」についてまとめました。
「SORACOM Air for LoRaWAN」の特徴
1)ネットワークサーバーの準備不要
「SORACOM」プラットフォーム側にネットワークサーバーを用意していますので、ユーザーはゲートウェイを設置し、LoRaWANデバイスを開発するだけで使い始めることができます。
2) SORACOMのサービスと組み合わせて、すぐサーバーにデータ送信できる
「SORACOM」プラットフォームまで上がってきたデータを、サーバーの準備なく可視化したい場合は「SORACOM Harvest」、特定のサーバーにデータを転送したい場合は「SORACOM Beam」、特定のクラウドサービスに連携したい場合は「SORACOM Funnel」と組合せて使っていただくことで、LoRaWANデバイスから上がってきたデータをすぐに可視化・蓄積・分析することができます。これらの設定は、ウェブコンソールで簡単に設定できます。
これは、すぐに使い始められるメリットのほかに、スケールしてデバイス台数が増えても「SORACOM」からサーバーまでの設定を、簡単に一括設定・変更できるというメリットもあります。
3) 開発者がデバイスだけ買って、アプリ開発しLoRaWANの通信を試すことができる
開発者や企業が、LoRaWANをちょっと試してみたい、でもゲートウェイを購入するのは少しハードルが高い、そんなお声を受け、ソラコムでは、LoRaWANの基地局をご利用いただける「共有ゲートウェイ」スポットを「SORACOM LoRa Space」で公開しています。
4) LoRaWANの通信は、非常に小さいデータ通信を想定しています。そのため、普段のセンサーデータの送信はLoRaWANを使い、ファームウェアの更新などはセルラー回線を使うといったハイブリッドなユースケースも考えられます。「SORACOM」のユーザーコンソールでは、セルラーとLoRaWANなどのLPWA回線を両方管理することができますので、こういったハイブリッドなユースケースもスムーズに管理が可能です。
## 「SORACOM Air for LoRaWAN」の使い方
まず、「SORACOM」のユーザーコンソールからデバイスをお買い求めください。
お手元に届いたら、アプリを開発して、LoRaWANゲートウェイの通信圏内でご利用頂けます。
スタートガイド
SORACOM Air for LoRaWAN Getting Started
SORACOM Air for LoRaWAN の説明 | Slideshare
これだけ知っていれば LoRaWAN SORACOM Air for LoRaWAN
LoRaWANデバイス開発のTIPS| Slideshare
IoT通信の選択肢とLoRaWANに見るデバイス開発のポイント
動画講座シリーズ |Youtube
SORACOM Bootcamp LoRaWAN
ハンズオンテキスト |GitHub
LoRaWANハンズオン
※ セルフラーニング用コンテンツです
※ LoRa Arduino 開発シールド AL-050 と Arduino UNO R3をお持ちであることを前提としています
ほかにも、ディベロッパーのみなさまの使ってみたBLOG記事なども多数あります。
LPWAは、LoRaWANのほかに、すでに「SORACOM」でも対応しているSigfox、ソニーが手がけるソニーのLPWA、通信キャリアがサービス参入を発表しているセルラーLPWAなどさまざまな規格があり、これから利用が増える分野です。
この機会に、「SORACOM Air for LoRaWAN 」を使って、LPWAを学んで見るのはいかがでしょうか?
ソラコム 田渕