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  • SORACOM Air for セルラー plan-KM1 (LTE-M) とデバイス群を発表

    LTE Cat. M1 の俗称が LTE-M でわかりやすい!と思っているソラコム 松下(max)です。

    IoT 向けの省電力無線通信の一つとして注目されている “LTE-M” が SORACOM Air for セルラーで利用可能 になります!

    LTE-M とは

    LTE-M は LPWA (Low Power Wide Area-network; LPWAN とも言われる) の一種で、 LTE の通信網や基地局を利用する「ライセンス系 LPWA(セルラー系 LPWA)」に分類される通信です。

    LPWA の分類

    ライセンス系 LPWA には他に LTE Cat.1 や NB-IoT があります。
    省電力ながらも基地局の切り替えが行えるハンドオーバーができたり、通信距離や品質を確保する技術が盛り込まれており、IoT デバイスの可能性を押し広げる通信規格です。

    セルラー系 LPWA の表

    通信の要となる基地局は既存の LTE 設備が流用可能で、基地局のソフトウェアアップデートを行うことでサービスエリアを広げていく事ができるというのも利点です。

    LTE-M の省電力技術

    LTE-M では PSM (Power Saving Mode) および eDRX (extended Discontinuous Repetition) という技術で省電力を実現しています。こちらの技術概要は KDDI LPWA IoT ポータル に掲載されていますのでご覧ください。

    実際に LTE-M を活用してデバイスの省電力化を行うためには、これら PSM や eDRX の積極的な活用で達成できます。
    LTE-M といえども高頻度・大容量の通信を行えば、それに比例して消費電力が上がります。そのためユースケースによっては LTE Cat.1 等の他の通信規格の方がトータルで有利となりえることもあるため、特性をご理解いただきつつ LTE-M を有効に活用ください!

    SORACOM Air for セルラー plan-KM1

    SORACOM における LTE-M は SORACOM Air for セルラーの plan-KM1 というサブスクリプション名でご提供となります。

    通信の仕組みには KDDI IoT 通信サービス LPWA を利用しており、全国で利用することが可能です。
    サービスエリアは先にも解説した通り現在のスマートフォンで利用できるエリアと異なりますので、具体的なサービスエリアはエリア検索のページでご確認ください。

    SIM と料金

    SIM は カード型 および チップ型 (eSIM) の二種類をご用意しております。
    カード型は 9月中の販売を、 チップ型は受注生産となっておりますのでお問い合わせください。

    料金については下記を予定しております。

    • 初期費用
      • 1500 円/枚 (カード型、チップ型)
    • 基本料金
      • SIM のステータスが “使用中” “休止中” の場合: 100 円/月
        (plan-KM1 のご契約は月毎です)
    • データ通信料金
      • 0.5円 / KB

    ※金額はすべて税抜き、送料別です

    plan-KM1 (LTE-M) 向けリファレンスデバイス

    SORACOM では通信の提供だけでなく、その通信を活用するためのデバイスもご提供してきました。 LTE-M においても同様に、以下のデバイスの提供を計画中です!

    BG96 モジュールと開発ボード

    BG96 は LTE-M に対応している Quectel 社のモデムモジュールです。

    BG96

    BG96 は、すでに販売している EC21-JUC20-G 同様に UART 等のインターフェイスから制御し、AT コマンドだけで HTTP や TCP/UDP が送受信できる拡張 AT コマンドも用意されているため、マイコン側の実装工数を減らすことができるモジュールになっています。
    ※ EC21-J および UC20-G とはフォームファクタが異なりますのでご注意ください

    また、データシートや AT コマンドリファレンスもQuectel 社のページに掲載されているため、開発しやすいというのも特徴です。(要ユーザー登録)

    そして開発ボードも準備中です。

    EVB board

    BG96 の AT コマンドリファレンスを見ていると PSM 設定を行う AT+CPSMS や eDRX 設定を行う AT+CEDRXS があるのがわかります。

    出荷開始時期は plan-KM1 と共にお届けできるように 9月中の販売を、そしてもちろん1つからご購入いただけるように準備しておりますので、続報をご期待ください!

    Wio LTE M1/NB1(BG96)

    BG96 と開発ボードで量産向き開発を行うことが可能となりますが、もう少し手軽に LTE-M 通信を用いた開発もしたいものです。

    SORACOM ではプロトタイプ向けボード Wio シリーズ として Wio LTE JP Version そして Wio 3G SORACOM Edition を販売し、すでに事例が出るなど実際の現場でもお使いいただいております。

    もちろん LTE-M についても Wio シリーズが Wio LTE M1/NB1(BG96) として登場予定です!

    Wio LTE M1/NB1(BG96) 開発中

    出荷時期や価格については鋭意準備中です。こちらも後日のお知らせという事でご期待いただければと思います!

    あとがき

    SORACOM は 試作から量産までスケーラブルに IoT デバイスに関わっていただきたいという思いから、表面実装モジュールだけでなく Wio シリーズ等のプロトタイプ向けデバイスを提供しています。

    試作から量産までスケーラブルに

    このような環境を活用して IoT デバイス製作にお役立てください。
    個人的には、Wio LTE M1/NB1(BG96) の登場が待ち遠しい!

    ソラコム “MAX” 松下