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JAWS DAYS 2019 に参加してきました

みなさんこんにちは!インターンシップ生のshokiです。
今回は、先日2/23に行われたJAWS DAYS 2019に参加してきた様子をお届けしようと思います!

JAWS DAYSとは、Amazon Web Servicesの日本ユーザーグループであるJAWS-UGによる全国規模のイベントで、AWSに関する幅広いセッションが開催される交流会です。

また、当日使用された資料は、これまた有志の方がまとめてくださっています。イベント運営やスタッフの方々、このようなまとめを公開してくださる参加者の皆様、この場を借りてお礼申し上げます。

JAWS DAYS 2019 資料まとめ – Qiita

全体の空気感

入り口の看板です。今年は「満漢全席」というテーマで開催されました。詳しい意味はこちらから知ることができます。もちろん、イベントの規模もテーマの意味通り盛りだくさんな内容になっていました。

会場の様子です。このように、広いイベントルームをセパレーターで区切って、各セッションごとの会場としていました。写真は午前中なのでまだ人が少なめですが、昼ごろからは満席となるセッションも多数みられました。

非常に多くの方がイベントに参加されていました。その数1900人以上と、過去最大規模のJAWS DAYSとなった模様です。

ソラコムでは、今年はサポーターとしてJAWS DAYSを支えるとともに、登壇者としてソラコムでの活用例を紹介する他、ボタンのハンズオンの場を設けさせていただく運びになりました。これに加えて、サポーターブースでのデモや対応、同人サークルとして技術同人誌の頒布を行いました。

ソラコムブースでは、ボタンを使ったスタッフ呼び出しや、ボタンで絵画をシュレッダーにかけるというデモなどを展示していました。イベント中は頻繁に「さっきそこでボタン買いました~!」という方に訪れていただきました。ブースではちょっとした質問から高度なユースケースまで様々な質問をいただき、スキルレベルに関係なく興味がある方が参加されているのだという雰囲気を感じます。

会場には同人誌即売会場が設置され、昼過ぎごろから完売の通知を見かける盛況ぶりでした。ソラコムでも「ボタンを使ってみたよ記事」などをまとめた冊子『SORAZINE』を100冊ほど用意しましたが、見事に完売。

また、なんとNECさんの介護ロボットがSORACOM サービスを利用していることを知ることができました!予想外の利用事例で、ソラコムメンバーも驚いていました。このような出会いがあることも、イベントの醍醐味の一つですね😊

ここからは、筆者が聴講したセッションごとの様子をメインにお届けします。とはいうものの、筆者自身はAWSのサービスの恩恵は感じつつも開発に携わったことはあまりないため、初心者目線でのレポートをお届けできればと思います。

トラックH Amazon Sumerian によるユーザーインターフェイスへのアプローチ

JAWS DAYS 2019 Amazon Sumerian によるユーザーインターフェイスへのアプローチ

実は筆者は大学でVR系の研究をしているため、AWSでVRサービス!という触れ込みを見かけて、思わず聞きに行ってしまいました。

このセッションでは、Amazon Sumerianというブラウザ上で動作するゲームエンジンUnityのようなものと、AWSならではの連携の強みをデモを交えて紹介いただきました。WebGL+WebVRというブラウザ上で動作する立体視コンテンツを提供する環境が最初から揃っていることや、他のAWSサービスを介してIoT機器やクラウドAIとの連携もスムーズであることなど、非常に魅力的なプラットフォームである様子が感じられました。

トラックH エッジコンピューティングと機械学習の効果と考慮点

IoT機器を設置していくにあたり、どんなデータを収集し、どこで処理するのか、という問題が挙げられます。これは、IoT機器の処理能力であったり、電力であったり、データ量やレスポンス速度の重要性などが関わってきます。また、ネットに繋がっていないと何も出来ないデバイスは、一時たりとも作業を中断できない状況には利用しにくいでしょう。このような設計へのアプローチとして、AWS IoT Greengrassを活用する、というセッションでした。

クラウド側では大規模なデータ収集や管理を行ったり計算リソースが必要なモデル学習を行ったりしつつ、レスポンスや継続性が必要な推論はエッジ側で行う。学習済みのモデルデータの配信は必要に応じてOTAで。Greengrassが多くのサポートをしてくれますよ、と、なるほど・・・と納得せずにはいられない構成を知ることができました。

トラックH SORACOM LTE-M ボタン powered by AWSの活用100連発

ソラコム yamanによる[あのボタン]活用事例のハイライトです。あまり細かく紹介しても手前味噌なので、少しだけお見せします。このセッションでは「ボタン=欲望」という名言が生まれました。

トラックA IoT野郎が語り合う、IoTの今と未来、そしてエコシステム

「IoTベンダー目線でいろいろ語り合う」というテーマのパネルセッションでした。JAWS発足当初の空気感や、マーケットや技術のトレンドの話、Twitterのハッシュタグ #IoT野郎 経由での質問受付などが行われていました。

ソラコムではよく「IoTはIT技術の総合格闘技」ということを強調しています。多くの会社が協力してビジネスを作り上げていく際には、自社がどういう技術に強みを持っているか、はっきりと主張していくことが必要だということなどが触れられていました。

トラックE 商業空間や家庭などの設備がAIやIoTによって制御される未来に関係する技術

まったく新しいアイデアをIoTデバイスに起こすのもいいけど、現在すでにお金がかかっている分野例えば「照明などの建物の設備」にIoT技術やAIを導入するのも商売として良いよね、という提案です。昨今の、設備に求められる価値が更新されず、価格競争になってしまっているという問題に対して、きめ細やかに制御ができる設備とそれを通した体験を価値にしようというお話をいただきました。

このセッションで特に印象的だったのは、照明を制御することで「人の注意を逸らす/向けさせる」「動きを誘導する」といった効果が見込まれるのでは、という提案をされていることです。駅のプラットフォームなどの混雑した空間で人をどうにかして誘導したいという話をAR技術や心理学などの切り口から耳にすることはありましたが、IoTビジネスの提案という切り口は非常に興味深いものと感じました。ちょっと先、というよりは数歩先の未来のイメージでしたが、案外早く実現されるのかもしれません。

トラックB AWS All Stars

いわゆるAWSの「中の人」によるLT大会です。3分*13本という盛りだくさんな内容で、サービスの紹介にとどまらず、ちょっとしたネタ的な使い方まで様々な内容を紹介いただきました。

懇親会+LT大会

昨年最もAWSの普及やコミュニティの発展に寄与した方に送られる AWS Samurai の表彰式や・・・

懇親会でのLTも行われました。LTでは、AWSのサービスを使うときに躓いたこと、JAWS-UGに助けられたこと、イベントに参加してきたレポートなど、5分という短い間ではあるもののより身近に感じられる内容を聞くことができました。

こちらのLTでも投票が行われ、投票数が多かった登壇者の方々にはAWSのクーポンがたくさん送られていました。

また、今年はスタンプラリーが開催され、スタンプを集めた方には抽選でTシャツや特製焼印がプレゼントされました。
今年はおなじみのJAWS-UGロゴが刻印されたどら焼きが1500個も(!)配布されました。なんと、このどら焼きを作るのに使われた焼印だそうです!

まとめ

実際に参加されている方々を見回してみると、年齢や技術習熟度、あるいは職業までもバラバラなようでした。「AWS興味あります!」「AWS広めたいです!」「AWS使おうぜ!!」というAWSへの熱意でコミュニティができ、イベントが運営され、これほどの規模の人数が一堂に会する様子には正直圧倒される物がありました。AWSというサービスが超規模であることもありますが、このようなコミュニティが継続して発展しているのは非常に素晴らしいことだと感じました。

ソラコムのレポートというよりも、筆者のような「AWSそんなに知らないけどせっかくなので知りたい」という人の目線でみたJAWS DAYS 2019をお届けしました。閉会式では「DAYSの名に違わぬよう複数日開催にしたい」というお話もありました。ちょっと気が早いですが、来年の様子(特にIoT関連の事情!)が気になって仕方ありません。我慢できない!という人は、各地で開催されている勉強会に参加するのもオススメです🦈

開催予定のイベント – JAWS-UG

ソラコム shoki