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SIMの状況に応じてアクション実行できるイベントハンドラーに機能追加!タグ指定で通知をわかりやすく

こんにちは、エンジニアの kaz です。本記事は、IoT プラットフォーム SORACOM のイベントハンドラー機能に関する機能追加のお知らせです。イベントハンドラー機能の概要は以下の通りで、ソースネクスト株式会社様にもご利用頂いております。

イベントハンドラーとは、データ通信量、SIM のステータス変更や有効期限などを条件に通知やその他アクションを実行できる機能です。例えば、
・SIM の日次通信量が 5 MBを超えたらそれ以上は通信できないようにする。
・SIM が通信を開始して Active になったら、お客様の AWS Lambda を呼び出す
といった設定ができます。

新機能の概要

この度、イベントハンドラー機能のアクションで指定できる変数にSIMのタグ(管理者や担当部署など、SIMを管理するための任意の情報を付加できる機能)を指定できるようになりました。イベントハンドラー機能では、従来から例えばメールを送信する時に ${date} ${imsi} といった変数を利用することで、「2020/11/26 に IMSI 4401000000 のデータ通信量が 1GB に到達しました。」のような内容のメールを送信できました。この変数について、以前よりお客様から「IMSI ではなく人が識別しやすい SIM の名前を使って通知したい」のような要望をいただいておりました。そこで今回、変数として指定できる対象にSIMのタグを追加しました。タグを利用することで、先ほどのメールを「2020/11/26オフィス6階 監視機器 のデータ通信量が 1GB に到達しました。管理者は kaz です。」のようにより分かりやすくすることができます。

タグの指定方法

タグの指定については、${tags.[タグ名]}(例:${tags.manager})という形式で、tags.の後にタグ名を指定することでSIMのタグを変数として利用できます。また、お客様が設定した SIM の名前は、name というタグ名の値として保存されていますので、${tags.name} と指定することで SIM につけた名前を変数として利用できます。注意点として、SIM によってはタグが設定されていないものもあり、アクション実行の時点でタグの値が存在しない場合があります。この場合、タグの変数は空文字に変換されます。

利用イメージ

タグの設定

まず始めに、SIM の詳細画面からタグを設定します。詳細については、こちらのページを参照してください。以下の画面では、SIMの名前を示すname(名前だけは他のタグと異なり特別なタグになります)とSIMの管理者を示すmanagerを設定しています。

イベントハンドラーの設定

次にイベントハンドラーの設定をします。ここではアクションのみ紹介しますが、その他の設定の詳細についてはこちらのページを参照してください。以下の画面の本文で、先ほど設定したnamemanagerのタグを利用しており、SIMにこれらのタグが設定されている場合はそのSIMに設定されたタグの値が表示されます。

メールの確認

それでは実際に内容を確認してみましょう。先ほどタグを設定した SIM が、イベントハンドラーの条件に適合した時に以下のメールが届きました。${date}が日付に変わっており、さらに${tags.name}${tags.manager}がそれぞれ先ほどSIMに対して設定した値に変わっていることが確認いただけると思います。

まとめ

以上、イベントハンドラー機能によるタグの利用について実際の設定を元にご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。イメージをつかんで頂き、便利さを実感していただけたら幸いです。本機能は、本日からご利用いただけます。イベントハンドラー機能は無料でご利用いただけますので、ぜひお試しください。また、今回のイベントハンドラー機能に関わらず、SIM のタグ機能は特に大量の SIM をお持ちのお客様にとって管理がしやすくなるという点で大変便利な機能ですので、ぜひ活用していただければと思います。

SORACOM はご利用の皆様のフィードバックを受け、機能改善を進めていきます。引き続き、皆様のご要望をぜひお聞かせください!

ソラコム 中西 (kaz)