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IoTで自動化や位置情報の活用を支援する、SPS認定済みパートナー4社の紹介


こんにちは。ソラコム パートナーマーケティングの小出です。

ソラコムのパートナープログラムであるSORACOMパートナースペース(以下、SPS)において、2022年6月で新たに4社が認定済ソリューションパートナーとなりました。

ソリューションパートナーとは、特定の課題解決に向けたクラウドサービスやASP サービスを提供する企業です。このブログでは、それぞれの特色をご紹介いたします。

【SPS認定済みソリューションパートナー】

  • GREEN UTILITY株式会社:ハードウェア開発を含む「自動化」「非接触」「キャッシュレス」ソリューションが強み
  • ナビッピドットコム株式会社:位置情報と紐づいた報告書の作成や顧客情報の管理を行うReport@(レポルタ)を提供
  • 株式会社アプリズム:商業施設の混雑度把握など、AIエッジカメラを使用した検知ソリューションを展開
  • ソナス株式会社:独自の無線ホップ技術で建物や設備・機械などの微細な振動を無線でモニタリングするシステムを提供

SPS*(SORACOMパートナースペース)とはIoTシステムにおいては、センサー、デバイス、通信、セキュリティ、クラウド、アプリケーションと複数の専門領域にまたがったシステム構築が必要となります。ソラコムはIoTのエコシステムとして「SORACOMパートナースペース」(以下、SPS)という国内最大級のIoTパートナープログラムを提供し、デバイス、テクノロジー、ソリューション、インテグレーションとそれぞれの分野で技術と知見をお持ちの企業との協業を進め、市場を拡げてお客様の課題を解決、新たな活用法の創出を目指しています。なかでも、SPS認定済パートナーとは、豊富なSORACOM活用の経験と実績にもとづいて、お客様のニーズを満たす適切なソリューションの実現をサポートする企業です。

自動化・非接触・キャッシュレスでDXを促進 ― GREEN UTILITY株式会社

2018年に創業したGREEN UTILITY株式会社(以下、「GREEN UTILITY」)は、DXのコンサルティングを主事業としています。中国生産のハードウェアと日本国内のIoT SaaSクラウド基盤の両方を提供することで、オンデマンドのプロダクトとサービスをスピーディーに提供し、いち早くDXを実現することが可能です。

深圳にある自社サプライチェーンを利用し小ロットからでも低コストでのハードウェア開発が可能となっており、特に「自動化」「非接触」「キャッシュレス」の分野においては、初期投資を抑える高いコストパフォーマンスのソリューションを提供しています。

2022年2月にリリースしたセブン-イレブン・ジャパンとの共同事業である「Re:傘(リカさ)」は、世界初のビニール傘の自動販売・回収・リサイクルシステムとして、SDGsの観点で話題を呼んでいます。GREEN UTILITYはこの事業において、筐体とシステムの開発・管理をワンストップで提供しています。また、ほかにもスマートシティ関連の多数のDX推進プロジェクトを遂行中です。

企業サイト:https://www.green-utility.jp

位置測位を「価値ある情報」へ、提案から導入支援まで ― ナビッピドットコム株式会社

ナビッピドットコムは、パイオニア株式会社から2002年に独立した会社で、GPSを利用した位置情報ASPサービスが主要な事業領域です。また、多様な端末の連携システムを開発していた実績を基に、各種業務システム開発やインフラ構築を、提案から導入サポートまで手がけています。

AGC株式会社の事例では、到着予測通知の導入による時間指定の廃止や、位置情報の取得や活動時間のデータ収集による効率的な配送ルート構築など、輸配送の効率化に貢献するサービスを、SORACOMサービスを利用して提供しています。

自社サービスのReport@(レポルタ)は、位置情報と紐づいた報告書の作成や顧客情報の管理を行う業務支援サービスです。スマートフォンで現場のデータをリアルタイムで収集し、一括管理、共有することで、報告書のペーパーレス化、顧客情報の活用、社員の業務管理といった社内業務のDXに貢献しています。

企業サイト:https://www.navi-p.com/

AIをビジネスに直結できる技術力 ― 株式会社アプリズム

株式会社アプリズム(以下、「アプリズム」)は、基幹システム開発の受託やコンサルティングに加え、近年はAIなどの先端技術の研究開発にも力を入れている会社です。

ソラコムのAIカメラ「S+Camera」を使用した混雑検知ソリューションをはじめ、あらゆる状況で社会に貢献できる、AIエッジカメラを使用した検知ソリューションを展開しており、駅構内での「喫煙検知」「白杖/車椅子の検知」や介護施設での「見守り介護サポート」、バス運用における「乗降客調査」など、 様々な分野での実証実験を積極的に進めています。

アプリズムの強みは、システム開発を請け負う「開発技術チーム」とAI、IoTなどの研究や実証実験を扱う「最先端技術チーム」が二本柱となっているところです。最先端の技術者が社内にいることで、一気通貫でさまざまな分野の顧客の課題に対応しています。今後は、カメラ、ドローン、センサーなどのハードウェアの技術を持った企業と連携し、更に広範なお客様課題の解決を目指しています。

企業サイト:http://apprhythm.co.jp

予防保全に役立つ振動データを広範囲・高精度で集める ― ソナス株式会社

ソナス株式会社は、独自に開発したIoT向け無線通信規格「UNISONet(ユニゾネット)」を提供する東大発ベンチャーです。UNISONetはLPWAの一種で、マルチホップ無線における従来の課題をクリアし、「安定」「省電力」「高速」「双方向低遅延」「データロスレス」「時刻同期」「多数収容」を同時に実現する画期的な無線通信規格です。

現在はUNISONetを活用したIoT製品やSIサービスを展開しており、土木・建築分野や製造業をはじめとしたあらゆる産業で使われています。主力商品の一つである「SONAS無線振動計測システム」は、UNISONetの無線通信モジュールと高精度加速度センサにより、建物や設備・機械などの微細な振動を無線でモニタリングするシステムで、すでに複数社に導入されています。また、機械の予知保全、傾斜監視などの分野でも活用が始まっています。

今後も、UNISONetを広く普及させることで、あらゆる産業がIoTの恩恵を享受できる社会の実現を目指しています。

企業サイト:https://www.sonas.co.jp/solution/structure

SPSへの参画をご検討のパートナー様へ-SPSのご紹介-

SPSの認定済パートナーには様々なソリューションをお持ちのパートナーが集まっており、その数は145社(2022年9月現在)にものぼっています。ソラコムは、SPSという場を通じて引き続きパートナー同士をつなぎ、新しい価値を提供することで、IoTの広がりを支援していきたいと思っています。

まだパートナーとしてご登録いただいていない方も、SPSは随時参画企業を募集しています。登録にかかる時間は3分ほど、ぜひこちらのフォームからご申請ください。また、SPSについてより詳しくお知りになりたい方は、ぜひこちらのブログも参考になさってください。

今後とも、ソラコムはSPSパートナーのみなさまとともに、お客さま企業のIoT活用をサポートしてまいります。引き続きよろしくお願いいたします。

― ソラコム パートナーマーケティング 小出 (satoko)