こんにちは。ソラコム パートナーマーケティングの小出です。
ソラコムのパートナープログラムであるSORACOMパートナースペース(以下、SPS)において、2022年9月で新たに6社が認定済パートナーになりました。
製造現場の生産性向上やワンストップDX支援といった課題解決や、設備のリモート監視、AIカメラソリューションについて相談いただけます。それぞれの特色をご紹介いたします。
【SPS認定済みテクノロジーパートナー】 (SaaS/PaaS、管理やセキュリティ製品、サービスなどを提供する企業)
- 株式会社アジラ:「犯罪や事故を未然に防ぐ」AIを駆使した監視カメラソリューションを展開
【SPS認定済みインテグレーションパートナー】 (IoT全体の構築ができるインテグレーションやコンサルティング、運用を任せられる企業)
- 株式会社システムゼウス:AWSとSORACOMを連携した電力設備のリモート監視・遠隔操作のシステムに実績
【SPS認定済みソリューションパートナー】 (特定の課題解決に向けたクラウドサービスやASP サービスを提供する企業)
- i Smart Technologies株式会社:労務費、電力消費量低減、カーボンニュートラル対応など、製造業の生産性向上を支援
- 株式会社IoTBank:中国に製造拠点を活用し、PoCモデル開発から製品化までIoTデバイスの開発を支援
- 株式会社impactTV:デジタルサイネージとIoTの自社製品を開発・製造・保守までトータルサポート
- 凸版印刷株式会社:製造業のDX支援サービス『NAVINECT』で、クラウドからデバイス、ゲートウェイに至るまでワンストップで支援
SPS*(SORACOMパートナースペース)とはIoTシステムにおいては、センサー、デバイス、通信、セキュリティ、クラウド、アプリケーションと複数の専門領域にまたがったシステム構築が必要となります。ソラコムはIoTのエコシステムとして「SORACOMパートナースペース」(以下、SPS)という国内最大級のIoTパートナープログラムを提供し、デバイス、テクノロジー、ソリューション、インテグレーションとそれぞれの分野で技術と知見をお持ちの企業との協業を進め、市場を拡げてお客様の課題を解決、新たな活用法の創出を目指しています。なかでも、SPS認定済パートナーとは、豊富なSORACOM活用の経験と実績にもとづいて、お客様のニーズを満たす適切なソリューションの実現をサポートする企業です。
サブスク型のAI監視カメラソリューション ― 株式会社アジラ
株式会社アジラ(以下、「アジラ」)は、行動認識AIに特化したAIスタートアップで、世界トップレベルの精度を誇る姿勢推定モデルをベースにしたシステムを提供しています。「犯罪や事故を未然に防ぐ」をビジョンとして、視覚野の代替となるAIのプロダクトを開発・提供しています。たとえば警備業において、監視カメラ台数の増加や高齢化に伴い人出も不足するなかで、監視業務をいかにAIで代替できるか、など、人的リソースでは解決できない問題をAIを用いて解決するという社会課題に取り組んでいます。
主な想定提供先は大型商業施設やオフィスビルですが、将来的には駐車場、小売飲食業、社会インフラなどの分野にも広げていきます。現在は、大型ショッピングセンターやスタジアムにすでに導入されています。
1台で最大50台のカメラ映像を処理できるサーバーをサブスクリプションモデルで提供しており、運用サポート体制も充実させることで初めてのAI導入でも安心して利用できます。また今後は、複数カメラ間にまたがる人物同定技術(マルチカメラトラッキング)を用いて、さらなる犯罪抑止、防止を目指しています。
企業サイト:https://www.asilla.jp/
AWSを利用した高いセキュリティのIoTトータル開発 ― 株式会社システムゼウス
株式会社システムゼウスは、アプリケーションの受託開発を主事業としており、社員65名のうちエンジニアが61名という技術力に特化した企業です。1998年の創業当初より、電子マネーなどに代表される高いセキュリティが求められるシステムの開発を得意としており、2010年頃からお客様のニーズに答える形でAWSベースのクラウド開発も開始、2018年からはIoTシステムの開発にも注力しています。
ソラコムとの共同案件実績としては、電力設備のIoTシステムがあります。電気設備のリモート監視・遠隔操作のシステムにおいてAWSとSORACOMを連携させており、セキュアな通信の設計や認証情報の処理等に強みを発揮しています。
デバイス組込みアプリ、スマホアプリ・Webアプリなどもワンストップで開発が可能で、組込み・クラウド・アプリの3方面の知識を持ち、IoTの開発を一気通貫で行うことができるエンジニアを育成しています。
企業サイト:https://www.systemzeus.co.jp/
自社で培った「カイゼン」ノウハウをサービス展開 ― i Smart Technologies株式会社
i Smart Technologies株式会社(以下、「i Smart Technologie」)は、トヨタ系サプライヤーの旭鉄工が母体となっている企業です。旭鉄工において実施したIoTシステムの運用や改善活動の進め方を基に、製造業の生産性向上を支援するために設立されました。
旭鉄工では、IoTによる見える化を起点とした改善活動を行い、年4億円の労務費と22%の電力消費量低減、カーボンニュートラル対応も行いました。その中で実際に効果を上げたノウハウをi Smart Technologieで事業としてサービス展開することで、お客様においても生産性向上とCO2削減を同時に実現しています。
サービスの提供時には、単に稼働状況を見える化するだけではなく、ムダを省くためにはどんなデータをとってどのように分析、改善活動を行うか、という視点で、製造現場の変化点を「必要な時に・素早く・的確に」発見し、製造業全体の活性化を目指しています。
企業サイト:https://www.istc.co.jp/
検証時から相談できるIoTデバイスの受託開発 ― 株式会社IoTBank
株式会社IoTBankは、通信端末の周辺機器をOEM製造しているフューチャーモデル株式会社を母体とし、IoTデバイスの受託開発をメイン事業としています。中国に製造拠点を持っており、PoCモデル開発から製品化までを自社で行っています。
主なデバイス開発実績には、GPSトラッカー、人感センサー、温湿度センサー、CO2センサー、振動センサーなどがあります。デバイス開発においての商品開発スピードと価格競争力、また前社から続くOEMにおける実績が強みとなっています。
システム開発やIoTコンサルティングの分野に強い企業とパートナーシップを組み、デバイスのみでなくシステム全体をワンストップでお客様に価値を提供できる体制作りを目指しています。
企業サイト:https://iotbank.co.jp/
25年の実績、デジタルサイネージを小ロットから ― 株式会社impactTV
株式会社impactTVは、デジタルサイネージとIoTの自社製品を開発・販売・製造をするとともに、開発受託と保守運用も行っている企業です。日本初の超小型デジタルサイネージの販売を開始して以来、25年にわたるデジタルサイネージ開発の過程で培ってきたノウハウをもとに、お客様の要望に合わせたハードウェアをフルカスタムで提供しています。
受託開発における強みは、低コスト・短納期・少ロットからでも対応可能な点です。また近年は、IoT/IoT/DX支援の要望が高まり、それに対応する形で関連する表示器、無線、通信、センサーなどのテクノロジーの提供に事業範囲を拡大しています。
販促用途でのLTE・Wi-Fi・BLEの各種通信の活用や、店舗などでのタッチ端末、混雑状況を可視化するためのAIエッジセンサーなどにも対応しています。
企業サイト:https://impacttv.co.jp/
製造業のDXをワンストップ支援 ― 凸版印刷株式会社
トッパングループは、パッケージ系・コミュニケーション系・エレクトロニクス系の事業など多くの商材の製造拠点にて、社内で開発した製造DXシステムを用いて生産性向上の活動を実施してきました。この経験から得られたノウハウをもとに、製造業の現場で活用できるサービスとして作られたのが、製造業のDX支援サービス『NAVINECT』です。
拡張性の高いアプリケーション群を用意し、さまざまな現場のデータを自動で収集、記録するシステムを提供しています。自社で製造するICタグのみならず、BLEセンサー・LPWAネットワークセンサー・スマート計量機のようなIoTデバイス、充填包装機など様々な装置との連携が可能なため、多種多様な製造業の業種に対応しています。
クラウドからデバイス、ゲートウェイに至るまで広範なパッケージを持っており、それを組み合わせることでワンストップで必要なシステムを作り上げることが可能です。
企業サイト:https://navinect.jp/
SPS参画をご検討のパートナー様へSPSのご紹介
SPSの認定済パートナーには様々なソリューションをお持ちのパートナーが集まっており、その数は145社(2022年9月現在)にものぼっています。ソラコムは、SPSという場を通じて引き続きパートナー同士をつなぎ、新しい価値を提供することで、IoTの広がりを支援していきたいと思っています。
まだパートナーとしてご登録いただいていない方も、SPSは随時参画企業を募集しています。登録にかかる時間は3分ほど、ぜひこちらのフォームからご申請ください。また、SPSについてより詳しくお知りになりたい方は、ぜひこちらのブログも参考になさってください。
今後とも、ソラコムはSPSパートナーのみなさまとともに、お客さま企業のIoT活用をサポートしてまいります。引き続きよろしくお願いいたします。
― ソラコム パートナーマーケティング 小出 (satoko)