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【好評のため第2回】IoTにおけるパブリッククラウド活用セミナー

こんにちは、ソラコムマーケティングチームの北川(ニックネーム:martha)です。
本日は、2023年3月9日に開催された「 IoT入門セミナー ~クラウド活用編 ~」の開催レポートをご紹介します。

当日、参加者から寄せられた質問にもお答えいたします。

アンコールにお応えして再開催

本セミナーは、AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azure、Google Cloudといった「パブリッククラウド」をIoTプロジェクトに活用するための不安や疑問を解消していただこうという趣旨で開催いたしました。

2022年9月に同内容のセミナーを開催したところ大変ご好評をいただき、再度学びたいというお声が多かったことから、再度開催しました。

前回同様、ソラコムのソリューションアーキテクト小梁川が登壇しました。

小梁川はシステムインテグレーション企業や電気メーカーで開発/インフラ設計、構築、運用などを経験したのち、外資系クラウドベンダーでIoTスペシャリストとして活動していたため、IoTに関わるサービスの知識と経験が豊富です!

前半は、IoTプロジェクトを始めるにあたり、クラウドサービスを活用したSaaS型サービスを利用すること自体に不安がある方や、 クラウドサービス選びに不安がある方に向けた入門知識を紹介しました。

後半は、IoTシステム開発の要となるIoTアーキテクチャ選択や考え方など技術的な知識を求めている方向けに、ややディープな内容まで踏み込んで説明しました。

今回のセミナーの様子は、無料のアーカイブ動画でご視聴いただけます。
以下の疑問への答えがすべて詰まっていますので、ご興味のある方はこちらのセミナーページからご登録いただきご覧ください。

  • オンプレミスとSaaS、何が異なるのか?
  • SaaSのメリットと、利用時の注意点は?
  • ゼロから作らない考え方「ビルディングブロック」とは?
  • パブリッククラウド×IoTの事例は? ~四国電気保安協会様の活用事例~
  • パブリッククラウドの運用で不可欠な「共有/共同責任モデル」とは?

QAをご紹介

ここでは、当日寄せられた質問とその回答の一部をご紹介いたします。

IoTやパブリッククラウド初心者には少々難しい内容になっておりますので、ぜひアーカイブ動画をご視聴いただいたうえでお読みいただければ幸いです。

Q1.
AWSはSaaSの一種ということでしょうか?

A.
各クラウドベンダーが自社のサービスをSaaS/FaaSといった明確な分類はしてませんが、本セミナーでは便宜上すぐに利用できる機能/冗長化などの非機能要件を具備しているサービスをSaaSやマネージドサービスとして解説させていただきました。

Q2.
SORACOM BeamとFunnelを使うことで、AWSとの接続設定が容易になるという説明がありましたが、それぞれ異なるAWSのアカウントに接続することは可能でしょうか?

また、一度SIMに設定したクラウドの接続先を、PoC環境から本番環境への切り替えといったようなケースで、途中で変更することは可能でしょうか?

A.
SIMグループの機能を使って、設定できる範囲で異なる接続先を設定することが可能です。

SIMグループはソラコムのユーザーコンソール上で、複数のSIMを論理的にグループ設定できる機能です。コンソールやAPIから、一度設定したクラウドの接続先を設定変更することが可能です。詳細はアーカイブ動画にてSIMグループの解説をご参照ください。後半のセッションで解説しています。

セミナーでご紹介したデモでは、SORACOMユーザーコンソール上で、すでに接続設定したAWSアカウントにおいて、異なるリージョンへアクセス先を変更する方法を見ていただきました。開発用や商用環境など複数アカウントを分けてご利用頂くお客様が多くいらっしゃいます。

アカウントを使い分けるメリットとしては、何らかの問題が起きたデバイスを一時的に開発環境でデバックしたい場合や、工場で作られた製品の稼働テストデータを本番環境に流したくない、といった用途の場合、物理的な設定変更が不要で簡単に通信先を入れ替えられる点が挙げられます。

Q3.
SORACOM上で、AWSへの証明書の発行・認証が連携できる点は、IoTデバイスの数がたくさん増えた段階で非常に便利になると感じました。一方で、プロジェクト初期のPoCフェーズでIoT端末が2~3台レベルだとIAM(AWS Identity and Access Management)によって個別に権限管理してしまったほうが楽な気がします。

どの段階で、どの台数でそういう管理をしていけば良いかなど、ご知見あれば共有いただきたいです。

A.
目的によるところが大きいのですが、クラウドとの疎通が目的であれば、ご質問のように関わる部品や機能が少ないほうが障害対応のうえで良い場合はあります。

一方で、台数が多くなってから変更するというケースにおいては、デバイス側の変更を後から加えるということになり、たとえばリリース後などすでに手元にないデバイスへも影響が及ぶように、範囲の大きいデバイスアップデートを実行する形になることが想定されます。
デバイス開発という観点において、初期段階でご検討いただいたほうが良いと考えています。


今回は、IoTにおけるパブリッククラウド活用セミナーの様子をお伝えいたしました。本セミナーに限らず、フィードバックの大きかったセミナーに関しては繰り返し開催していきたいと考えておりますので、今後のセミナーに参加された際には、こんなセミナーが聞きたい、このテーマを取り上げて欲しいなどのご要望をお寄せください。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

アーカイブ動画は、こちらにご登録いただくとご覧いただけます。

― ソラコム北川(martha)