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IoTのセンサーやデバイスの選び方・活かし方とは? ― 2/29セミナーレポート

こんにちは、ソラコムの松下(ニックネーム: Max)です。

IoTとは、センサーやカメラといったデバイスで現場をデジタル化し、そのデータを活用する仕組みです。この中で出てくる1つの課題が「センサーやデバイス選び」になります。

2/29に行ったセミナー「やりたいことから選ぶ、IoTデバイス入門」ではIoTの全体像といった基礎から、実現したい事から紐解くIoTデバイスの選び方、そしてセンサーの活かし方をライブデモを通じて紹介しました。その様子をレポートとしてご紹介します。

【セッション1】問い合わせ例から学ぶ!はじめてのIoT / SORACOM

冒頭はソラコムのセールスマネージャー日野(ニックネーム: Takaya)より、お客様からお寄せいただいた実際のお問い合わせと事例を題材に、IoTプロジェクトの成功における重要な要素「スピード」に焦点を当て、ソラコムが提供するIoT通信プラットフォームとその活用方法について解説しました。

株式会社OWL-TYの事例では、既成のIoTデバイスとクラウドを組み合わせることで、新事業の「車両盗難検知サービス」を素早く開発できたことを紹介しました。

まとめとしては、IoTプロジェクトにおいて、何を改善・実現したいかの目的を明確にすることで、組み合わせるべきIoTデバイスやクラウドサービスが見えてくる事をお伝えしました。

【セッション2】やりたいことから選ぶ、IoTデバイス入門

続いては、ソラコムのソリューションアーキテクト 内田(ニックネーム: Jet)より、IoTデバイスの選び方と、実際にデバイスを活用している事例を紹介しました。

IoTデバイスには完璧なものを求めるのではなく、目的に沿った機能を満たすデバイスを素早く試し、繰り返し改善するアプローチが、結果的に素早く始められる秘訣であることを紹介しました。また、自社ですべて賄えない場合でも。ソラコムのパートナー企業を活用することで、IoTへの取り組みのハードルを下げることができる事も併せて解説しました。

【セッション3】得たいデータから紐解くセンサー選び入門

3つめのセッションでは、私(松下)より、IoTでよく使われるセンサーの解説と、仕様に縛られない柔軟な発想によるセンサー活用方法を紹介しました。センサーは現実世界のデジタル化において中心的な役割を果たしますが、使い方はアイデア次第です。

そこで重要なのが、ビジネス側で実際に欲しい情報とセンサーの仕様を結びつける「ひらめき」になります。一つの例として、距離センサーを用いた燃料の残量検知を紹介しています。(ASCII の記事も併せてごらんください)

セッション後半では、GPS等4種のセンサーを内蔵したIoTデバイス「GPSマルチユニット SORACOM Edition」を用いて「加速度センサーによるドアの開閉を知る」というデモを通じて、ひらめきのヒントを解説しました。

【セッション4】手軽に始める!IoTデバイスの購入方法

最後のセッションでは、日野よりIoTデバイスの購入方法について詳しく解説しました。

SORACOM IoT ストアを利用することで、簡単にデバイスを購入できること、アカウント作成から料金体系、見積もりツールの使い方までを紹介しました。また、ソラコムが提供するIoTデバイスの種類や、プロジェクトの予算を活用した前払いクーポンの利用方法についても触れました。

3/29までのキャンペーンも実施中です。産業用のLTEルーターや、アイデア次第で用途が広がるIoTボタンが対象となっています。IoTを始める機会としてご利用ください!

当日お寄せいただいた質問へのご回答

セミナーの最後では、質疑応答も行いました。以下でご紹介します。

Q. IoTデバイスのセンサーデータをGoogle Cloudに送信しているが、SORACOM Harvest(SORACOMのデータ蓄積サービス)でデータを見る仕組みを作ることは可能ですか?

 A. SORACOM のUnified Endpoint(ユニファイドエンドポイント)を使用する構成が考えられます。Unified Endpointとは、SORACOMへのデータ送信における統合エントリーポイントです。Unified Endpointへの送信で、SORACOM Beam等を経由してGoogle Cloudへデータ送信をしつつ、SORACOM Harvest でのデータ可視化が可能です。いわゆる分岐ができます。

Q. SORACOM Lagoon(ラグーン)はオープンソースの時系列ミドルウェア「Grafana(グラファナ)」に似ているように見えますが、操作方法は同じですか?

A. SORACOM Lagoonは、IoT 向けアプリケーションをWeb上で作ることができるダッシュボード作成・共有サービスです。SORACOM Lagoonは、ソラコムのマネージドGrafanaです。そのため、基本的に操作方法は同じです。ユーザーによる独自プラグインが追加できなかったりと、オリジナルのGrafanaとは異なる点もありますが、SORACOM Lagoon独自のIoT向け機能があり、またFreeプランから用意されているため、IoTアプリケーション作成の第一歩としてお使いいただけるかと思います

Q. 電源に太陽光パネルを利用した、すぐ使えるIoTデバイスはありますか?

A. ソラコムのリファレンスデバイス(SORACOM IoT ストアで購入できるデバイス群)は電力供給やバッテリー利用のデバイスがほとんどです。一方で、ソラコムのパートナーによる「SORACOM 認定デバイス」には、該当するデバイスを扱っている企業があります。具体的な環境や要件が明確になれば、ご紹介できますので、お問い合わせください。

Q. SORACOM LTE-M Button デバイスの利用ユースケースを教えていただけませんか?

A. SORACOM LTE-M Button とは、乾電池で動作するIoTボタンです。いくつかモデルが存在しますが、SORACOM LTE-M Button Plus というモデルでは、接点タイプのセンサーを取り付けられます。例えば磁気によるドア開閉センサーがあります。こういったセンサーで、イノシシの罠にボタンを取り付け、罠が作動した際に通知するシステムがあります。

― ソラコム松下 (Max) / 下書きはChatGPTで生成しました!