こんにちは、Customer Reliability Engineer (CRE) の三國です。私が担当している ソラコムのサポートで、生成 AI の SORACOM Support Bot からの回答を受け取るオプションを Public Beta として提供開始しましたのでご紹介します。
ソラコムのサポートとは
ソラコムでは、IoT プラットフォームの SORACOM やクラウド型カメラサービスの「ソラカメ」を利用するお客様へ技術サポート、課金サポートを提供しています。お客様は SORACOM ユーザーコンソール右上の「サポート」メニューから問い合わせを作成できます。
「サポート」メニューから遷移する SORACOM サポートサイトで、新しい問い合わせの作成 (リクエストの送信) や過去に作成した問い合わせの確認ができます。
SORACOM Support Bot から回答を受け取るには
SORACOM サポートサイトにて「リクエストを送信」ボタンをクリックすると、問い合わせフォームへ質問を入力できます。
様々なカテゴリのお問い合わせができますが、今回のリリースでは「問い合わせのカテゴリを選んでください」で「技術仕様・使用方法に関する問い合わせ」を選択したときに、SORACOM Support Bot から回答を受け取るオプションを提供開始します。
SORACOM Support Bot の特徴
SORACOM Support Bot は問い合わせフォームの「件名」と「説明」セクションに入力した内容に対して Azure OpenAI Service を利用してソラコムのドキュメントに基づいた回答を生成します。人間の回答に比較して、回答の正確さは十分でない場合もありますが、数分程度の速いレスポンスで回答が送信されます。
なお、現時点では SORACOM Support Bot は問い合わせへの初回回答のみ提供します。追加の質問がある場合はサポートスタッフが回答します。
その他の制約・注意事項はユーザードキュメントをご参照ください。
実は一足先に同じバックエンドアプリケーションを用いた Slack Bot をソラコム社内で運用しておりましたが、それなりの回答精度があることを確認できたことから、この度お客様にも Public Beta として提供させていただくことにした背景があります。今回リリースすることでお客様からのフィードバックを得ながら、更にサービスを発展させていきたいと考えています。(下の画像をご覧いただくとわかるように、実は社内の Slack Bot は既にバージョン 3 です)
2023 年 3 月 9 日 (木) 開催の LINE Technical Writing Meetup vol.22 でも、社内 Slack へ組み込んだ話を Technical Writer の makoto がしています。
ソラコムの生成 AI に対する取り組み
ソラコムでは今回のように自社のサービスへ生成 AI を組み込むだけでなく、「研究と新規開発」、「情報発信や共有」といった形でも生成 AI へ取り組んでおります。
詳細については、以下のブログもぜひご覧ください。
ソラコムのサポートを担当する Customer Reliability Engineer チームは、「お客様の不安をゼロに近づける」をミッションに、顧客サポートだけでなくドキュメントやサポート基盤の開発にも取り組んでいます。生成 AI の活用により、お客様がより速く、かつより正確に不安を解消できることを目指してまいります。
― ソラコム三國 (mick)