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SORACOM が実践している非同期コミュニケーション

こんにちは、エンジニアの清水です。
今回は、ソラコムが日々実践している非同期コミュニケーションについて、紹介してみようと思います。

ソラコムでは、メンバーの働く場所について制限がありません。
いつ、どこで働くかは本人の裁量に任されています。

家や近所のコワーキングスペースで仕事することもできますし、子供を保育園に送ってから出社したりすることもできます。 単純に、通勤ラッシュを避けるオフピーク通勤や、通勤時間がもったいないから今日は家で頑張る、ということもできます。
あくまで本人が責任と主体性を持って仕事に取り組むことが前提になっている(出社していることを言い訳にできない)ので、それなりの緊張感は伴いますが、組織のステージに合ったいい制度だなと思っています。

このワークスタイルで課題になるのが、コミュニケーションの方法です。
リモートワークを経験されたことがある人なら心当たりがあるかもしれませんが、物理的に離れたメンバーと意思疎通をするのは大変です。

その課題を解決するために、以下のようなことを取り入れています。

Slack を使った ChatOps

ソラコムでは社内のやりとりにはメールを使わず、Slackを使っています。
メールに比べてストレートなやりとりができるので、コミュニケーションのコストを削減できます。
デメリットとしては、チャットが気になって仕事に集中できないときがあることですが、以下のような対策をしています。

  • スヌーズを使う
  • 見て欲しいときはちゃんとメンションをする。メンションされてなければ基本的にスルーしてよい
  • チャンネルを細かくわけて、話題、参加者を絞る

Slack は Single-Channel-User という1つのチャンネルだけに所属できるユーザーを追加する機能があるので、これを使って一部の取引先ともSlackでやりとりをしています。
社内規則上使っていただけない会社もありますが、Slack でやりとりしたほうが早く物事が進むので、とても助かっています。

Slack には複数の bot を飼っています。外部サービスと連携する webhook も大量に設定して、必要な情報が集約されるようにしています。
オフィスの会議室の予約状況や冗談をつぶやいてくれる ソラコ(秘書)や、

ソラコ

チームメンバーを称えたいときなどに使うソラオはチームの雰囲気作りにも一役買っています。

ソラオ

Geekbot を使った非同期 Sync

お互いが何をやっているかを把握するために、ソラコムでは毎日11:00から Sync という名前で Meeting を行っています。
リリース前はメンバーがだいたい会社に居たので、スクラムで行われる Standup meeting を実施していました。

しかし、メンバーが増えて時間がかかるようになってきたこと、営業メンバーやリモートワーカーが増えて、オフィスに集まれなかったり、同じ時間にリモートで参加できなかったりして、効率が下がっていきました。

そこで、非同期に Sync をするためのツールである、 Geekbot を導入しました。

Geekbot

Geekbot は Slack の bot が毎日決められた時間に各メンバーにプライベートチャットで報告を促してくれます。
メンバーはそれに答えるだけで、報告が完了します。

Geekbot

Sync は各自報告をする場から、各自が事前に書いた報告を参加者全員でモクモクと読み、その後、Slack call で気になったところを議論する場に変わりました。
これによって、時間が合わず参加できなかったメンバーも各メンバーの動きを知ることができるようになったし、Sync の時間もかなり短縮することができました。

Geekbot

2週間のイテレーション開発

ソラコムでは2週間のイテレーションで開発期間を区切っています。
イテレーションの初日には、リリース報告会&プランニングMTGをして、全メンバーに2週間の成果を報告し、このイテレーションで開発するものを決めています。
最終日には開発メンバーで2週間の開発内容を確認し、問題がないかをチェックしています。

また、最終日は Happy Hour と称して、夕方から軽食を囲んで、2週間のねぎらいをしています。
リモート勤務が多いメンバーも、この日はなるべく集まれるようにしています。
自由参加なので、一杯飲んでから他の集まりに出かけたり、家に帰ったり、作業に戻ったりと、各自好きなようにしています。
なかなか忙しくて全員集合することはありませんが、チームが大きくなっても続けていきたい習慣だなと思います。

ちょっとした相談事や、ブレストをしたりするのに良い場になっています。

happy hour

まとめ

今回はリモートワークを中心としたワークスタイルについて紹介してみました。
試行錯誤しながら、組織の変化に合わせて調整しています。
まだ語り足りない部分もありますので、また定期的に、ご紹介できればいいなと思います。

告知

7/13 には自社開催イベントの SORACOM Conference Discovery が予定されています。
こちらはご好評につき、申し込みを締め切らせていただきました。
ナイトイベントのSORACOM UG #3 はまだチケットがあるようですので、お早めに!

皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

ソラコム 清水