こんにちは、最近プロテインバーをおやつに食べるのにハマっている yuta です。
お菓子より背徳感が低いのですが、運動しないと結局脂肪が蓄積されてしまうのが落とし穴です。
今日取り上げる SORACOM Harvest はクラウド側を実装しなくても SORACOM プラットフォームにデータを収集・蓄積できる SORACOM の世界観を感じていただけるサービスです。リリース後も定期的に追加機能が実装されています。
- Harvestデータ保持期間に731日延長オプションが追加されました!
- ユーザーコンソールがアップデートされました。SORACOM Harvest のデータ削除機能などが追加
- インターネット経由でSORACOM Harvestにデータが入れられるようになりました。
- SORACOM Harvest で位置情報データをサポートしました
SORACOM Harvest の強みはその手軽さです。SORACOM Air の通信を認証に利用することで、お客様のデバイスからは認証なしで直接データを送信することができます。送信されたデータはユーザーコンソールや SORACOM Lagoon から閲覧することができます。
一方、SORACOM Harvest はセンサーデータなどの少量なデータを想定して作られているので、画像データのようなバイナリファイルや、ログファイルのような容量の大きいデータを保存する用途にはご利用いただけませんでした。
SORACOM Harvest の強みはそのままに、大容量データにもご利用いただけるサービス。それが今日ご紹介する SORACOM Harvest Files です。SORACOM Harvest Files は SORACOM Air for セルラーの回線から認証なしで最大 5GB までのデータをアップロードすることができます。ユースケースによっては保存場所の指定すら不要です。グループ設定で「デフォルトパス」を指定することで、どの回線から送信されたかを示す :imsi や受信日時の :timestamp をファイル名に付与することができます。例えば、デフォルトパスを /images/:imsi/:timestamp.jpg と設定しておけば、あとはエンドポイントのルート (http://private.harvest-files.soracom.io/) にデータを送信するだけで自動的に指定されたファイルに保存されます。保存先を変更したければ、グループ設定をクラウド側で更新するだけでよく、デバイス側の設定変更は必要ありません。デフォルトパスが設定されている場合でも、ファイルパスを指定して送信すれば任意のパスに保存できます。デフォルトパスでご紹介した :imsi や :timestamp はこの場合でもご利用いただけます。
もちろん、ファイルのダウンロードにも対応しています。ユーザーコンソールやAPI経由でアップロードしたファイルは SORACOM SIM や API 以外からはアクセスできない領域なので、安全にダウンロードできます。ファームウェアの配布のようなユースケースにご活用いただけます。
もちろん、権限設定も可能です。グループ設定にファイルへのアクセス権限を SAM ユーザーのロールと同じ記法で設定することで、SIMからアクセスできる領域を制限できます。ファイル一覧へのアクセスを制限すれば保存されているファイルを把握されないのもポイントです。
SORACOM Harvest Files のリリースに伴い、今まで SORACOM Harvest として提供していた機能は SORACOM Harvest Data と名称を変更します。
SORACOM Lagoon 連携は残念ながら今回のリリースには含まれていません。Harvest Files と Harvest Data を連携させる機能について、いくつかの調整が必要だからです。
今後のリリースにご期待ください。
ご利用料金は Harvest Data の料金体系と違い、SIM 1枚あたりの基本使用料ありません。
Harvest Files にアップロードしたデータの容量と、ダウンロードした通信量に応じた料金がかかります。
サービス内容や価格の詳細については、サービスページ や Getting started をご確認ください。本サービスへの感想は本日の SORACOM Discovery 2019 の会場や Twitter などでお待ちしています。無駄のない IoT システムを実現できるようなサービスをお届けできればと思っています!