投稿日 2019-10-09

オフィスハッカソンでオフィスがIoT化された話

みなさんこんにちは。ソラコムのasakoです。

先日(9月26日)オフィスハッカソンというイベントを開催したのでレポートしたいと思います。

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こんなオフィスで働いています

オフィスハッカソンとは

オフィスハッカソンとは文字通り、オフィスに関連したハッカソンです。ハッカソンについて調べてみるとこんな記載がありました。

ハッカソン(英語: hackathon 、別名:hack day ,hackfest ,codefest )とはソフトウェア開発分野のプログラマやグラフィックデザイナー、ユーザインタフェース設計者、プロジェクトマネージャらが集中的に作業をするソフトウェア関連プロジェクトのイベントである。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

一般的にはエンジニアが集中してソフトウェア開発に関する作業をするものを指すようですが、ソラコムではセキュリティ周りの情報整理など、ソフトウェア開発だけでなく、あらゆる仕事を「ハッカソン」と称して皆で集中して作業をやっていたりすることがあり、とてもいいアイデアだなと思っていたので、今回オフィスに関連することでもハッカソンを開催することにしました。

きっかけ

ソラコムではSlackというチャットツールで日々色々な会話がされています。

その中にはオフィスでの出来事に関連することをあれこれチャットするチャンネルもあるのですが、そこである時こんな会話が交わされました。

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〜〜

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エアコンが局地的に寒いのをどうにか空調を自動で制御することで対応できないか・・というエンジニアならではの何気ない会話をきっかけに、気がついたらoffice hackathonやりたいですねーという流れに!!!

普段開発やサポート業務で忙しいエンジニアのメンバーがやる気になったこの瞬間、逃してはならぬ!!・・ということで自分は何をできる訳ではないものの、実現に向けて日程だけまずは押さえたのでした。

プランニングはなんでも同時に書き込みできるScrapboxで

日程を抑えたらあとはやること(やりたいこと、解決したいこと)を各自に書き出してもらい、そこでまずブレインストーミングをやりました。・・とは言ってもミーティングを設けて集まって..ということはやりません。一年ほど前に導入されて今はすっかり定着しているScrapboxという共有ノートツールにページを作成して趣旨を伝えるとみなさんが一気に書き込みをしてくれました。(ここまででほんの十数分!)

出てきたアイデア(一例)

  • 会議室のフロア電気をええ感じに遠隔制御したい。「あれくさ、ライト点けて」的な
  • 貸し出し用のオフィス入館カードの管理が自動でできるようにしたい(人で管理すると紛失が出て困る)
  • 大会議室のスクリーンにカメラを設置したい(リモート参加の人にも会議の様子を映して共有したい)
  • 電子工作用の作業スペースを確保したい
  • オフィスのゴミ箱をおおきなものに変更したい

余談ですが、ソラコムではアイデアをノートで共有するとそこに誰でもコメントを書き加えることができ、あっという間にノート上で意見交換が行われて結論に至る、という素晴らしい文化があります。今回も、エンジニアのみならず、バックオフィスメンバーからも日頃抱えている課題について書き込みがあり、ありがたいことにそれに対するコメントも続々と。

やることが決まったらもくもくと

みなさんの書き込みが収まった頃にはだいたいそれぞれの項目に結論が出ているので、あとは当日にやることを各自申告してもらい、機材の準備に入ってもらいます(必要な経費については基本は承認が降りるので、予算を組んだりする必要もなく、スルスルと準備が進んでいきます)。

当日

当日は時間になったら自席で始めるメンバーあり、カフェスペースで作業を始めるメンバーあり、この時間をディスカッションに充てることにしたメンバーはミーティングを始め・・・と各々作業開始です。

当初は5時間くらい取っておいた方が?とも思っていたのですが、事前のヒアリングで3時間もあれば十分そうだということがわかり、3時間の枠を取っていたのですが、無事に時間通りにみなさん大体の作業が終了、前出のScrapboxに結果報告を入れて終了!

成果発表!

3時間とはいえ集中して作業したので、申告した内容はほぼ完成!オフィスオペレーションの仕組みがまた一段と進化しました。中にはIoT化が実現した運用もあったりして、成果の一部を簡単にご紹介したいと思います。

【成果1オフィス入館カードの貸し出しシステムが誕生

やりたいことにあった、貸し出し用のオフィス入館カードの管理を自動化したい、という要望に対しては、Slack上に自動システムが誕生しました。mamaという名前の擬似メンバー(いわゆるbot)を呼び出して、入館カードの貸し出しを登録すると、チャンネルメンバーに周知をしてくれた上に、返却しないと繰り返しリマインドをしてくれるようになりました。返さないとだんだんと口調が怖くなるという、おかんのような対応が特徴です(笑)。もともとサポート用の機材の貸し出し用に作られていた仕組みをオフィス用に流用してくれました(深謝)

使い方

ちょっと使い方をご紹介します。

Slackで “/mama” と入力してmamaを呼び出すと順番にメッセージを出してくれます。

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案内に従って借りたいものを選ぶと(ここではテスト用にテスト備品1を選びました)

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登録完了!丁寧にフォローのメッセージをくれます。

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更には、前出のオフィス関連チャンネルでアナウンスを出してくれます(ここも自動!)

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返却もやってみました。(やり方は借りる時とほぼ同じ)

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今度はこんな優しい声掛けが..!(ちょっとほっこり)

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そして、チャンネルに返却のアナウンスをしてくれて、これでめでたしめでたしです。
ちなみに、3日間返さないとこんな風になります。

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 じわじわ怖いmama(テストであえて借りっぱなしなのでoguに責はありませんw)

効果

これによって返却管理を自動で行ってくれるようになり、担当者の物理的かつ心理的な負担が軽減される予定です!(これは嬉しい..)

【成果2】オフィスの電気のスイッチをアプリ管理できるように(オフィスIoT その1)

フロア電気をええ感じに遠隔制御したい、というニーズには2つの仕組みができてそのうちの1つです。どちらも背景には「プロジェクターを使うときに電気を消す際、オフィスの遠い場所にあるスイッチまでいちいち歩いて行かなければならない」という「困った」があって、それを解消するhackです。

MicroBot Push というBluetoothで動く「ボタンを押すロボット」を電灯のスイッチに設置し、プロジェクターのあるミーティングスペースでカメラ用のiPhoneには制御用ののアプリを入れ、アプリ上のボタンを押すとオフィスの電気のon/offができるようになりました。

使い方

効果

今まではオフィスでプロジェクターを写す際にわざわざ入り口に行って手動で電気を消していたのですが、これからはアプリボタンをひと押しすれば消えるようになりました。実際に使ってみると想像以上に便利です!!

【成果3】オフィスの電気のスイッチをリモコン管理できるように(オフィスIoT その2)

iPhoneが設置されていないもう一つのプロジェクターについては、Raspberry Pi(通称ラズパイ)という小型の機材と SORACOM LTE-M Button を使って、成果2と同様の動作ができるようになりました。

ボタンをワンクリックすると、電気がon/offできます。モノ向けの携帯通信網を使っているので、距離が遠かったり、wifiが入りづらい場所でもリモコンとして機能を果たしてくれます。

ちなみに、Slackコマンドから起動するという仕組みもあるよ、ということでそれもサクッと作ってくれました。(こちらはオフィスチャンネルで”/switch 会議スペース名”と打つだけで電気がon/offします)使い方は本当にワンステップなので省略しますが、下の方で構成図があるのでご興味のある方は参照してみてください。

使い方

効果

このプロジェクタースペースでは社内の全体会議を行うことが多いのですが、スイッチが遠いところにあり、オンオフの度に誰かが歩いてい行って・・・という作業が消えるだけで会の進行がスムーズになり集中も途切れることがなくなりそうです!

構成&物理

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作成したメンバーから構成図をもらったのでご紹介します。詳しいことはエンジニアにお任せですが、ぱっと見すごくシンプルな構成なのがよくわかります!

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物理側の様子。電気スイッチを押してくれる装置( SwitchBot )を貼り付けて、信号が実際の動作に変わります。

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今回活躍してくれている Raspberry Pi Zero。これで物理を制御しているのかと思うと小さいのに本当にすごい。

最後に

その後、Slackのオフィスチャンネルでは早くも次のオフィスIoT化の話題もやり取りされたりして、そのうちいろんなものがオフィスハッカソン経由で便利になっていくといいなと思う今日この頃でした。

みなさんのオフィスでも、もし機運が高まったらぜひ開催してみてください!

さて、そんなオフィスのIoT化が進んだソラコムでは、一緒に働くメンバーを募集しております!10月30日(水)19:00〜 にはオフィスでエンジニア向けのオープンハウス(採用説明会)も開催しますので、オフィスを見てみたい方、ソラコムでの働き方に興味がある方、ソラコムのエンジニアと会話してみたい方がいたらぜひ気軽にお越しください。お待ちしています!

ソラコム平