こんにちは。広報のkyonです。
ソラコムのエバンジェリストの松下(通称:max)は、静岡から東京に新幹線で通って15年のプロ新幹線通勤ワーカーです。IoT技術やIoTがビジネスや皆さんの生活にどう役立つか、どのように導入すれば良いかについて、日本全国津々浦々に伝える伝道師(エバンジェリスト)の仕事をしているため3年で100回以上のビジネス出張をこなします。
そこで大事になるのが、「長距離通勤」をどう乗り越えるか。そんなプロ新幹線通勤ワーカーのmaxに長距離移動における仕事術を聞きました。
松下 享平 / max
株式会社ソラコム テクノロジー・エバンジェリスト
Twitter:ma2shita(気軽にフォロー&お声かけ下さい)
企業・開発者にIoT活用とSORACOMの価値をご紹介するエバンジェリストとして全国各地を飛び回る。
多数の事例を通じた「IoTの活用法、始め方」の解説の他、デバイスメーカーでの経験を活かし、ネットワーク・デバイス・クラウドといった複数の専門分野をまたがる技術解説が好評。
共著に「SORACOM入門」(日経BP社)、「IoTエンジニア養成読本」(技術評論社)
Q:長距離通勤とビジネス出張は似ていますか?
max:はい。お泊まりグッズが加わるだけで基本的な戦略は同じです。私は普段から「小さな荷物」「仕事できる時間確保」の2つの心構えを意識しています。
1つで2度使える?荷物を小さくするための工夫
Q:荷物ってなぜか増えますよね、どうすれば小さくなるんでしょうか?
- max:荷物の一つの目安がLCC等の「手荷物の重量 7kg 制限」です。この重さに収めるには「軽い」「1個2役(1つで複数の役割をするもの)」の2点で選択することが重要です。これは地道な努力が実を結びます。
Q:maxのかばんには普段何が入っているんですか?
max:ざっとこういう感じですね。
- パソコン
- 電源アダプタ
- Type-Cケーブル(パソコン充電用)
- micro USB – USBケーブル(スマホ充電用)
- 電源延長ケーブル(電源タップ)
- イーサネットケーブル(ホテルなどでLANを使いたい時に便利)
- HDMIケーブルおよび、HDMI-Dsub変換ケーブル(プレゼンでプロジェクタやモニタにつなぐ時用)
- イヤホン(ワイヤレスは利用中に充電が切れる可能性があるので有線イヤホンを2本常備)
- 飲み慣れた薬・コンタクトレンズ
- 着替え(宿泊時)
- ネックピロー(中にプラスチックの支えの入った巻きスカーフ型ネックピロー)
Q:こだわりのポイントってありますか?
max:まずパソコンについては、Macをお持ちの方も多いと思うのですが、Windows派には、富士通のLIFEBOOK WU2/C2をおすすめします。Core i7 というコンピューティングパワーを持ちながら、約 800gという軽さです。ちなみに、プレゼン時のプロジェクター接続トラブルはまだ一度も起きていません。品質も太鼓判です。
おすすめのパソコンの充電アダプタがありまして、私は「RAVPower 61W」を使っています。多くのWindowsパソコンは横長のACアダプタとケーブルがついていますよね。「RAVPower 61W」は、軽量でプラグが折りたためるACアダプタ、そしてtype-Cの充電器にUSB充電口がついているのでUSB充電器としても使えるため、「軽量化」「1個2役」の両方に貢献できるグッズです。
Q:軽量化のために付属品以外の充電アダプタを買うんですね。
max:そして長距離移動族のエチケットとして、「電源延長ケーブル」をおすすめします。電車内の限られた電源を使う場合、上記の充電アダプタやMacのアダプタは1つで2口分占領してしまうんですね。「10cm程度の1口電源タップ」があるだけで、お隣さんと気持ちの良い電源利用ができます。これなら軽く便利ですので常備しておきたいところです
Q:その他の機器はどうですか?
max:ヘッドホンは、有線のピン付ヘッドホンを2本常備しています。ワイヤレスは充電が必要で、いざというときに充電できていないと使えません。充電必須の機器を持たないということも長距離移動族には重要です。ちなみに、有線ヘッドホンのうち1本はスマホ(Pixel3)専用のもので、スマホ側でノイズキャンセルや音量増幅などの機能を利用でき音声がクリア、こういったスマホ専用ヘッドフォンはおすすめです。
Q:そういえばリストにモバイルバッテリーがないですね。
max:はい。持っていきません。パソコンが充電器代わりになります。「1個2役」の考え方ですね。小さな機器類やケーブルは、ガジェットポーチに整理しておきます。ポーチは黒など地味なものが多いので、女性の方はポケットの多い化粧ポーチなどを利用するのも良いと思います。
Q:あれ?maxはメガネですよね。持ち物リストにコンタクトレンズがありますね。
max:そうです。私は目が悪いので万が一メガネが壊れた場合仕事に支障がでます。そこで1Dayコンタクトレンズを常備しています。飲み慣れた薬も同じですね。
移動中の仕事ができる時間とは「座って○○できる時間」
max:長距離移動族が仕事をこなすには、移動中にいかに確実に長時間の作業時間を取るか=「集中時間の確保」が決め手です。集中することができれば、時間あたりの作業効率が高くなります。
「集中時間の確保」のためには、「電源の確保」「座ってパソコンが開ける時間を確保(乗り換えを極力少なく)」が重要です。飛行機は移動時間は短いのですが、フライト待ち時間にパソコンを開けることができないので、私は1時間の飛行機と、3時間の新幹線なら、新幹線を選んでいます。
Q:他には何かありますか?
max:私は普段から心構えとして、「ノートパソコン1台あれば仕事ができる」ように普段から鍛えています。
外付けディスプレイは使わない、マウスも使わない。狭い机の上や膝の上でも仕事ができるようにしておきます。さらに、私は普段講演などの仕事が多いこともあり、万が一パソコンが壊れてもすぐに代替品で仕事ができるように、キーボードなどもカスタマイズしない、特殊なソフトウェアを使わずに仕事をするようにします。万が一の備えです。
Q:長距離移動と仕事を両立するには日々の準備が重要なんですね。
max:はい、いろいろと工夫を重ねて今のスタイルになりました。今お話していて、「プレゼンテーション」についても仕事術がお話できると思ったのですがどうですか。
Q:聞きたいです。
次回、エバンジェリスト max の仕事術(2)「年間講演数100回以上!心に残るプレゼン資料を作るコツ 」に続きます。
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