こんにちは。広報の田渕です。今日は先日開催された「Hello SORACOM ビジネス編」の開催レポートを、IoT導入企業としてゲスト登壇していただいた東急スポーツオアシス様の話を中心にお届けします。
Hello SORACOM Online ビジネス編とは
2020年10月22日に、IoTの始め方を学ぶセミナーシリーズ「Hello SORACOM Onlineビジネス編」が開催されました。
本セミナーの前半では、IoTの活用が進む各業界の最新事例とIoT技術についてソラコム ビジネスプロダクトマネージャーの伊佐(ニックネーム:martin)と、テクノロジーエバンジェリストの松下(ニックネーム:max)から解説。後半では、IoTを活用してフィットネスクラブの店舗業務の効率化と設備点検の自動化に取り組む東急スポーツオアシス様からIoT導入のプロセスとその効果についてご紹介いただきました。
東急スポーツオアシスで実践 施設管理xIoT
DX推進部 BeesConnect 事業(兼 情報システム)の川添氏は、フィットネスクラブの設備の点検、具体的には機械室や水道ポンプの漏水検知、ボイラーの異常検知、プールの浄水に利用する塩素タンクの補充時期の通知、水道やガスのメーターの自動検針といった業務のIoT化の取り組みを紹介しました。
その結果、今まで店舗スタッフが見回りやデータ入力により行っていた業務を効率化し、本社の設備担当がデータを一括管理できるようになり、早期の障害検知とメンテナンス対応を行う体制を実現しました。
IoT活用の今後
川添氏は、SORACOMプラットフォーム利用のメリットとしてその開発の容易さに触れ、「SORACOMのIoT通信は設置したらすぐに使えるため他店舗展開しやすい。さらにSORACOMプラットフォーム上でクラウド連携の設定をすれば、デバイス側の設定は最小限でダッシュボードに連携することができる点が便利だ。IoTのはじめの一歩でSORACOMを利用することでIoT活用は加速するだろう。」と語りました。
この事例では、SORACOM LTE-M Button Plusを利用して装置の電気信号を取得、データ送信しています。
また、今後の展開については「フィットネスクラブのような店舗の業務はまだ人手に頼っている業務も多く、データが点在する状態。これらのデータ収集を自動化し一元管理することで、作業ではなく、意思決定とアクションといった「人にしかできないサービス」により多くの時間を掛けることができる。今後は、フィットネスクラブで培ったノウハウをリゾート施設やスパ、ゴルフ場など幅広い業種にも提供していきたい。」と答えました。
IoTプロジェクトを円滑にすすめるコツ
質疑応答は、セミナー参加者からご質問を募りながら、ソラコムの登壇者とともに「IoTプロジェクトの始め方」を深堀りしていきました。
このプロジェクトは、情報システム担当と設備担当の二人三脚でスピード感を持って進めています。川添氏は、できることからスモールスタートしIoTデータを用いて人の取るべきアクションを変えていくこと、つまり最初から自動化を目指すのではなく、まずは最終判断は人がやることとし、そのためにテクノロジーを活用するというスタンスが、IoT活用の効果を周囲にも理解してもらいプロジェクトを円滑に進めていくポイントだと語りました。
IoTを始める第一歩とは
これからIoTに取り組む方に向けたメッセージとして、「IoTはマイコンやクラウド、プログラミングなど聞くと大変そうだが、まずはやりたいことを実際に作ってみると次に何をしたらよいかが見えてくる。SORACOMならIoTデバイスを設置して、データを飛ばすところまでわずか半日で体験できる。一度一通りの流れを体験することを”IoTの第一歩”としてはどうか。」と締めくくりました。
他にも登壇者からは様々な質問が寄せられ、惜しみなくそのノウハウをご紹介いただく大変貴重な時間となりました。
次回のセミナー開催予定
Hello SORACOM Onlineは、次回テクノロジー編を10月29日(木)に開催します。IoTを始めるための準備をしている方はぜひご参加ください。
経験ゼロから始めるIoT
DX実現の鍵を握るIoTをエキスパートから学べる
『Hello SORACOM Online テクノロジー編』
日時:10月29日(木)14:00〜17:00
参加費:無料
配信方法:Zoomウェビナー
セッション詳細:
- IoTのキホンを総ざらい!よくある構成と用語を15分で解説
- IoT 事例からひも解く「SORACOMが選ばれた理由」
- デモで解説「作らない、利用する」で結果を出すIoTシステム開発の今
作ってみよう!IoTワークショップ(ハンズオン)
開催日 2020年10月29日(木) 16:00〜17:00
実際にIoTシステムを構築し、IoTに必要となるデバイス、通信、クラウドの使い方を学習します。受講には機材が必要になりますが、お持ちでない方は講師の手順をオンラインで見学することも可能となっております。見学方法はセミナーセッションでご案内します。
お申し込み:https://www.hello.soracom.jp/
広報 田渕(ニックネーム:kyon)