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  • Arduino向けLTE-Mシールド「LTE-M Shield for Arduino」と、スターターキットの販売を開始しました!

    新しいデバイスの登場には、いつもワクワクするソラコム 松下(ニックネーム: Max)です。

    本日より、Arduino向けLTE-Mシールド(拡張ボード)「LTE-M Shield for Arduino」(以下、LTE-M Shield)と、すべてが一度に揃うIoT スターターキット for Arduinoの販売を開始したのでお知らせいたします!

    新発売のLTE-M Shield for ArduinoとIoT スターターキット for Arduino

    Arduino とは?

    早速LTE-M Shieldを紹介したいところですが、まず先にArduinoについて解説します。
    「アルデュイーノ」と読み、センサーやモーターを操作できるマイコンの一種です。安価で、またパソコンからの簡単なプログラムで操作ができる事から、センサーやモーター制御の初学者だけでなく、世に無いアイデアを形にする時にも使われることの多いマイコンになります。

    Arduinoのスタンダードなモデル「Arduino UNO」

    Arduinoの活用例としてはハムスターの走行距離の記録装置や、RFIDカードと組み合わせたジュークボックスといったものがあります。このようなユニークなハードウェアを作ることができるのがArduinoの特徴です。

    Raspberry Piとの違いは?

    IoTで用いられるハードウェアにはRasbperry Pi(ラズベリーパイ)もありますが、Arduinoとは何が違うのでしょうか?

    Arduino(左)とRaspberry Pi(右)

    Raspberry Piは小型コンピュータです。見た目だけでなく、センサーやモーターを取り付けてプログラムで制御でき、また安価に入手できる面もArduinoと似ています。これらの異なる点は大きく2つです。1つ目が「対応インターフェイスの数」、2つ目が「処理性能と汎用性」です。

    出典: IoTエンジニア養成読本 (2015) P33

    対応インターフェイスの数が多いと、制御できるセンサーやモーターの数や種類が増えます。この点においてはArduinoが有利です。一方、処理性能と汎用性はRaspberry Piに分があります。処理性能は読んで字のごとくですが、汎用性とは言い換えると「プログラミングのしやすさ」と言っても良いでしょう。PythonやNode.jsといったプログラム言語で開発することができます。

    これらの詳しい違いや選び方については IoTエンジニア養成読本 (Amazon.co.jp) のP32「ArduinoやRaspberry Piの位置づけとゲートウェイ」をご覧ください。

    ArduinoでLTE-Mによる通信が可能となる「LTE-M Shield for Arduino」

    Arduinoは単体でも様々なセンサー等を制御可能ですが「シールド」と呼ばれる拡張ボードを取り付けることで、さらなる機能拡張が可能となります。通信機能を加えることができるシールドとしてはWiFiシールドイーサーネットシールド がありますが、LTE-M Shield for Arduinoはスマートフォンで利用されている “LTE” の省電力版 LTE-M による通信がArduinoで使用できるようになるシールドです。
    LTE-M自体に興味をお持ちの場合はLTE-M とはもご覧ください。

    このLTE-M Shieldを用いることで、WiFiのようにアクセスポイントが無くともクラウドと通信できるため、ArduinoをIoTデバイスとして活用の幅を広げることが可能となります!

    LTE-M Shield for Arduinoの使い方

    アンテナとSIMを取り付けたLTE-M ShieldをArduinoに重ねるように取り付けます。
    Arduinoは用途に応じて様々なサイズがありますが、LTE-M Shieldが対応しているサイズは一番スタンダードなモデルであるArduino UNOのサイズとなります。

    LTE-M Shield for Arduino 全景
    Arduino UNOにLTE-M Shieldを取り付けた様子

    LTE-M ShieldにはSIMスロットがついており、アンテナも同梱されているため、Arduino本体とSIMをご用意いただくことで利用開始できます。

    LTE-M Shield for ArduinoのSIMスロット部分

    具体的な技術情報になりますが、LTE-M Shieldのピンアサインは10(RX)と11(TX)を使用し、Arduino UNOからはソフトウェアシリアル(SoftwareSerial.h)で利用します。ピンアサインは固定です。ArduinoとLTE-M Shield間の通信速度は9600bpsとして出荷されています。取り付け可能なSIMサイズはnanoSIMで、対応しているSORACOMのプラン(サブスクリプション)はSORACOM 特定地域向けIoT SIMの plan-Dplan-KM1 となります。

    開発環境の準備やサンプルスケッチ(プログラム)についてはGetting started(始め方)をご覧ください。

    すべてが一度に揃う「IoT スターターキット for Arduino」

    本日から発売開始となったLTE-M Shield for Arduinoですが、Arduino本体とSIMを準備する必要があります。
    今から揃えるなら、LTE-M Shieldに加えて10種のセンサーやモジュールとArduino本体が一体化されたボード「Grove Beginner Kit for Arduino」と、SORACOM 特定地域向け IoT SIMがセットになった「IoT スターターキット for Arduino」がオススメです!

    IoT スターターキット for Arduino

    Grove Beginner Kit for Arduinoには10個のセンサーやモジュールがついており、中心にはArduino UNOと互換性があるSeeeduino Lotus(シーデュイーノ ロータス、以下 Seeeduino)がついています。利用可能なセンサーやモジュールの種類についてはIoT スターターキット for Arduinoの商品ページをご覧ください。

    モジュールとSeeeduinoはボードに固定されていますが、この状態でもモジュールとSeeeduinoの回路はつながっているため、ケーブル接続やハンダ付けをすることなく利用できます。切り離してから付属のケーブルでSeeeduinoとモジュールをつなげて使う事もできます。面白いですね!
    ちなみに一度切り離してしまうと、ボードに固定した利用ができなくなるため、その点はご注意ください。

    ボード上でつながっている回路の様子

    IoT スターターキット for Arduinoには、LTE-M Shieldで使用できるSORACOM 特定地域向け IoT SIM(plan-D / nanoSIMサイズ)も同梱されているので、すべてが一度に揃います。

    IoT スターターキット for Arduinoの使い方

    LTE-M ShieldにアンテナとSIMを取り付けた後、Seeeduinoに重ねるように取り付けます。ボードに固定したまま直接取り付けることも可能です。その場合はSeeeduino本体部分を支えるようにして取り付けると、不慮の切り離しを回避できるでしょう。

    Grove Beginner Kitに直接LTE-M Shield を取り付けた様子

    開発環境の準備やサンプルスケッチ(プログラム)についてはGetting started(始め方)をご覧ください。

    「屋内環境モニタリングデバイス」のIoTレシピを無償公開中!

    IoT スターターキット for Arduinoを利用して作る「屋内環境モニタリングデバイス」のIoTレシピを無償公開しています!

    IoT スターターキット for Arduinoで作る「屋内環境計」動作の様子

    このレシピではGrove Beginner Kit上の明るさ、環境音、温度、湿度、気圧の5つセンサーを利用し、60秒毎に計測してダッシュボード作成・共有サービス「SORACOM Lagoon」で可視化するまでのステップを紹介しています。
    まずはここから初めてみて、改良してみたりするのはいかがでしょうか?

    IoT スターターキット for Arduinoを利用したIoT DIY レシピを公開中!

    価格やご注文方法

    本日から発売開始となったLTE-M ShieldとIoT スターターキット for Arduinoは、それぞれの商品ページもしくはSORACOMユーザーコンソールの “発注メニュー” からご注文いただけます。価格は以下の通りです。

    ※価格は税抜き、送料別です。

    ちなみに:Arduinoで利用できるその他の無線通信 ― Sigfox

    SORACOMではSigfoxというLPWA(省電力の長距離無線通信)も利用でき、Arduino用Sigfoxシールドも提供しています。
    SigfoxそのものについてはSigfoxについてを、そして、Arduino用SifgoxシールドはSigfox Shield for Arduino (UnaShield V2S)の商品ページをご覧ください。

    作ったものを公開してみませんか?ソラコムのキャンペーンのご紹介

    現在ソラコムでは「ブログ等のアウトプットを応援するキャンペーン」を2つ行っています。

    • Try! SORACOM キャンペーン
      • SORACOMのサービスや機能、LTE-M Shieldを含めたリファレンスデバイスを使ってみた様子や、皆さんが発見した便利な使い方、他サービスとの組み合わせ方法をブログで紹介いただくとプレゼントをお送りします!
      • 締切: 12/31まで
    • SORACOM IoT レシピチャレンジ!
      • 身近な課題をIoTで解決する「レシピ」として作成し公開いただくとプレゼントをお送りいたします!
      • 締切: 2021/1/12まで

    企業・個人問わずどなたでも参加いただけます。新商品が出た今がチャンスかもしれません!
    ご応募お待ちしております!

    あとがき

    「誰でも簡単、安価にデジタルなモノづくりが出来るように (Arduino The Documentary (2010))」として始まったArduinoは2013年時点で70万枚を販売していたりと、昨今のメイカーズムーブメントの原動力の1つとなっていることは間違いないでしょう。
    このようにハードウェアの民主化を実現したArduinoに、IoTの民主化を目指すSORACOMの通信を載せることができるのは、非常に嬉しく感じています!

    この機会に皆さんのアイデアをArduinoとLTE-M Shieldで形にしてみてください!

    ― ソラコム “Max” 松下