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【Ask SORACOM Vol.11】 2020 年 12 月の更新ドキュメントの内容と見どころのご紹介

こんにちは、Customer Reliability Engineer (CRE) の加納です。
ソラコムの CRE チームは「ドキュメントの充実やお客様サポートといった直接の対話を通じて、安心してお使いいただけるIoTプラットフォーム」を実現するため、日々ユーザードキュメントや FAQ のアップデートに努めています。各ドキュメントの活用方法についてはソラコム公式ドキュメントの歩き方も参考にしてください。  また CRE チームの活動詳細はチーム紹介ブログをご参照ください。

Ask SORACOM」とは?
ソラコムでは日々たくさんのお客様からお問い合わせを頂いておりますが、多くのお客様のナレッジとできるようなお問い合わせ・回答・ドキュメントを紹介しています。SORACOM サービスのご利用にあたって気付きになれば幸いです。

今回は 2020 年 12 月分となります。さっそく紹介していきます!

IoT スターターキット for Arduino のリリースに伴いセットアップガイドを作成しました

2020 年 12 月 9 日に 「IoT スターターキット for Arduino」 を販売開始しました。IoT のはじめの一歩に必要な一通りのパーツが揃っておりプロトタイピングに最適です。キットの内容は以下のとおりです。

  • Arduino UNO 等と接続し LTE-M 通信が可能になるシールド「LTE-M Shield for Arduino」 (単体でも販売しています)
  • IoT の用途でよく使われる 10 種類の Grove センサーやモジュール、Arduino UNO 互換基板である Seeeduino Lotus が一体化されたボード「Grove Beginner Kit for Arduino」(Seeed社製)
  • SORACOM 特定地域向け IoT SIM
  • 1,000 円分のクーポン

この商品をご購入いただいてすぐにお使いいただけるようセットアップガイドを作成しました。どのように使うかイメージできると思いますので、ご購入を迷っている方もぜひご覧ください。

また、「IoT スターターキット for Arduino」及び「LTE-M Shield for Arduino」は先日 (2021 年 1 月 25 日) 販売を開始した「ビーコン対応GPSトラッカーGW」とあわせて 2021 年 2 月 9 日 19:00 よりオンラインでのお披露目会を予定しております。実際にデバイスを使用されている方から使い方や活用方法についてのプレゼンもありますので、Arduino を利用した IoT 開発を検討中の方、IoTデバイスに関する情報収集をされている方は是非ご参加ください!

デバイスやお客様のシステム環境に依存する設定情報を外出しするアーキテクチャをまとめました

SORACOM では IoT SIM を使用するデバイス自身から、IoT SIM の情報を HTTP 経由で取得できるメタデータサービスという機能があります。この機能を使用して、デバイス毎に必要な設定情報をデバイスの外部に保存し、デバイスの起動などをきっかけに設定情報を取得し適用するアーキテクチャをまとめました。このアーキテクチャによりデバイスの生産時において個体差を無くすことができるため、出荷前の初期設定の削減が期待できます。また、設定情報をクラウド上に保存することから出荷後における設定変更も容易に実現できることも大きなメリットです。なお、このアーキテクチャを活用した例として「GPS マルチユニット SORACOM Edition」を使用したシステム構成もご紹介しております。デバイス設定の効率化をお考えの方は是非ご覧ください!

認証情報ストアの利用手順を作成しました

デバイスの設定情報などを SORACOM プラットフォーム側に外出しできるメタデータサービスを上記でご紹介しましたが、認証情報ストアは SORACOM の各種サービスと接続する時に利用する認証情報を登録できる機能です。認証情報をデバイスに保存するのではなくクラウド側に外出しすることで、セキュリティの向上及び認証情報の変更に伴う運用負荷の軽減が実現できます。これまでサービス毎のドキュメントに設定例を個別に記載しておりましたが、汎用的な手順や設定項目の詳細などを追加したうえで新たに利用手順を作成しました。

認証情報をはじめとして、SORACOM はお客様のセキュリティ強化を支援するソリューションを多くご用意しています。Technology Camp 2020 のセッションもぜひ参考にしてください。

S+ Camera Basic のサンプルアルゴリズム「Image Classification(Face)」の追加をドキュメントに反映しました

電源をつなぐだけで通信するエッジ AI カメラ「S+ Camera Basic」は機械学習による効果をいち早く体験・検証いただくことができる「サンプルアルゴリズム」も充実しております。2020 年 12 月 24 日にリリースした「顔認識」が可能となる新たなサンプルアルゴリズム Image Classification (Face) 、及び顔認識モデルの作成と学習を GUI で操作いただけるコンソールの利用手順をドキュメントに反映しました。

また、使い方の概要についてブログでもご紹介しております。

ソラコムでは、今後もお客様からのフィードバックを元に機能のみならずドキュメントも改善を進めてまいります。ご要望やご質問はサポート窓口にお寄せください。私たち CRE チームを始め、ソラコムメンバー全員でより良いサービス提供に努めます。

Ask SORACOM の過去記事はこちらをご覧ください。

それでは、次回もお楽しみに!

― ソラコム 加納