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IoTボタンで勤怠管理、呼び出し、設備点検を実現。1/27 Hello SORACOM開催レポート

こんにちは。広報の田渕です。
2021年1月27日(水)に、IoT活用により現場の業務効率化を実現するゲストを招き、オンラインセミナー「Hello SORACOM Online / 事例で学ぶ、すぐにはじめる簡単IoT入門」を開催しました。

本セミナーでは、GEクリエイティブ、フィリップス・ジャパン、東急スポーツオアシスの3社のゲストが登壇。いずれも身近な業務をIoTで改善されている事例でしたので、セミナーにご参加いただかなかったお客様も最後までお読みください。

GEクリエイティブ様:誰もが簡単に打刻できる勤怠管理

株式会社GEクリエイティブ 取締役 事業部長 伊藤和美氏が登壇し、勤怠管理システム「DAKOKUL」の取り組みを紹介しました。

勤怠管理はあらゆる会社で必要な業務ですが、紙のタイムカードやICカード、スマートフォンなどを使った従来の勤怠管理は、場所の制約や操作の複雑さがあります。より簡単な勤怠打刻方法として、クラウド連携するボタン型デバイスを新たに採用しました。ボタンを押すというシンプルなアクションだけで、出勤・退勤時間の打刻を記録できます。

「『誰もが簡単に使える』というコンセプトについて議論を重ねました。リモートワークで働く人、スマホの操作に慣れていない人、言葉が違う人や障害がある人も簡単に勤怠を記録できるようにしました。通信搭載のIoTボタンは設置が簡単で、操作も直感的に使いやすいという声をお客様からいただいています。 」と伊藤氏は語りました。

フィリップス・ジャパン様:誰もが助け合える社会の構築~SOSボタンの活用

フィリップス・ジャパン TC ECRクリニカルスペシャリスト 成川憲司氏が登壇し、心肺停止などの急病人が発生したときに、SOSボタンを押して建物内や近隣の方々に救援を依頼するアルム社のスマホアプリ「MySOS」と連携したIoTデバイスについて紹介しました。

本取組みでは、AEDの利用をスムーズにするための策として、他のフロアや施設内にいる人達に急病人の発生と救援の依頼を知らせる「覚知システム」に着目。具体的には、AED付近にクラウド連携するIoTボタンを設置し、このボタンを押すことでスマホアプリ「MySOS」を通じて近隣の方々に通知します。すでに大学やスタジアムなどで利用が広がっています。

成川氏は、「通信搭載のIoTボタンにより、リーズナブルなコストで提供できます。クリックしたら通知が飛ぶシンプルな機能で、多くの人にご利用いただきやすいサービスになりました。」と述べました。

東急スポーツオアシス様:点検業務をIoTで省力化!現場の「働き方」を変える

東急スポーツオアシス BeesConnect事業(兼 情報システム) エキスパート 川添祐太氏が登壇し、これまで人手で行っていたフィットネスクラブの空調やボイラーなどの設備点検を、IoT活用によって省力化した取組みについて紹介しました。

フィットネスクラブでは、安心・安全にお客様がご利用いただけるように、設備点検を欠かさず行います。人手で行っていた業務をIoTで自動化し、本社の管理者がダッシュボードで一括チェックできるようにしました。この取組みにより、店舗スタッフはお客様対応などの本来力を入れるべきサービス提供に注力できるようになり、現場の働き方改革としても効果がありました。

川添氏は、「フィットネスクラブでは、人手でチェック、紙に記録など、デジタル化していない業務がまだあります。現場業務におけるDXは、小さく試しながら現場で実績を作っていくことが推進の鍵だと感じました。このような現場主導のアプローチでは、すぐに作って試せるSORACOMのデバイスとサービスが役立ちます。引き続き自社でフィットネスクラブのDXの知見を蓄積するとともに、同業や他業界にも役立てていただけるよう提供していきます。」と締めくくりました。

業務効率化に使える、セルラー通信搭載のIoTボタンとは

いずれの取組みでも、「SORACOM LTE-M Button」シリーズを利用して、スピーディにIoT活用をスタートしています。

SORACOM LTE-M Button 3モデル / 左から SORACOM LTE-M Button Plus、SORACOM LTE-M Button for Enterprise、SORACOM LTE-M Button powered by AWS

本ボタンは、乾電池で動く省電力セルラー通信のLTE-Mを利用してインターネットにつながり、3種類の「ボタンを押す」アクションをお客様自身で設定できます。Wi-Fi環境に依存せず、屋外でもご利用いただけます。「SORACOM LTE-M Buttton Plus」は、ボタンの機能に加えて接点端子がついており、マグネットセンサーやフロートセンサーなどを組み合わせることで機器のIoT化にも役立ちます。記録や呼び出し、アラート通知など、さまざまなIoTのアイディアの実現をサポートします。

ソラコムのデバイス通販サイト「SORACOM IoT ストア」で1個からお買い求めいただけ、用途に合わせて必要な機材一式と開発手順を解説する「IoT DIYレシピ」も公開していますので、ぜひお試しください。

参考:SORACOM IoTストアについて

「SORACOM IoTストア」は、活用実績のあるIoTデバイスを、ウェブサイト上での手続きのみで、買って試せるIoTデバイス通販サイトです。「IoT DIY レシピ」として、「温湿度の計測」、「遠隔アクセス」、「冠水検知」などの具体的なIoT 活用シーン別に、必要となる機材一覧と、デバイス開発からクラウド連携までのステップ毎の手順を解説。はじめてのIoT 活用をサポートしています。
SORACOM IoT ストア  https://soracom.jp/store/

参考:次回のオンラインセミナーの開催予定

次回のオンラインセミナーHello SORACOMのテーマは、AIカメラ活用です。こちらも身近な事例を解説とともにご紹介します。S+ Cameraの操作をブラウザから体験できるワークショップも開催しますので、ぜひご参加ください。

日時:2021年2月17日(水)14:00~16:30
Hello SORACOM Online
S+Camera Basic編 はじめよう、 AIカメラの第一歩
ウェブサイト: https://www.hello.soracom.jp/20210217

ソラコム 広報 田渕