みなさま、こんにちは。
クラウドリソースアダプタ「SORACOM Funnel」でクラウド側に送信される情報に SIM ID が追加できるようになりました。SIM ID はオプション設定で ON にした場合に送信されます。
そもそもFunnelとは
SORACOM Funnelはクラウドサービスに特化したクラウドリソースアダプターです。
Funnelを使用することで、お客様は転送先のクラウドサービスと転送先URLを指定するだけで、クラウド側のデータ・フォーマットに合わせたデータを指定のリソースにインプットすることができます
Funnelアダプターは Soracom Hosted Adapter とソラコムのパートナー様が提供する Partner Hosted Adapter の2種類があります。
Soracom Hosted Adapter は、以下の5つに対応しています。
- AWS IoT
- Amazon Kinesis
- Amazon Kinesis Firehose
- Microsoft Azure Event Hubs
- Google Cloud Pub/Sub
Partner Hosted Adapter はこちらをご確認ください!
Funnelアダプターは、デバイスから送信されたシンプルなデータを各クラウドサービスに適したフォーマットに変換して送信します。送信するクラウドサービスを変更する場合やテスト環境と本番環境で異なる環境がある場合にも、デバイスを更新することなく、ソラコムのFunnelの設定を更新することで対応できるのも嬉しいところです!
SIM IDとは
SIM IDとはソラコムが管理するSIM1枚ごとに割り振られた番号となります。物理的なSIMカードを一意に識別します。詳細はSIM IDをご覧ください。
SORACOM Funnel の SIM ID を含めるオプション
このオプションをONにすると、以下のようなフォーマットでクラウド側にデータを送信します。(以下はKinesis Streamの場合です。simId
が含まれていますね。)
{
"operatorid": "ソラコムのアカウントID",
"timestamp": "funnelがデータを受け取った日時(unix time)",
"destination" : {
"resourceUrl": "送信先クラウドサービスのURL",
"service": "kinesis",
"provider":"aws"
},
"credentialId": "ソラコムの認証情報のID",
"payloads": "デバイスから送信されたペイロード",
"sourceProtocol": "http",
"imsi": "送信元のSIMのIMSI",
"imei": "送信元デバイスのIMEI",
"simId": "送信元のSIMのSIM ID"
}
注意点
現時点(2021年2月時点)では、「SIM ID を含めるオプション」は Soracom Hosted Adapter が対象です。Partner Hosted Adapterには対応しておりません。
ソラコムでは、先日もSORACOM BeamのHTTPヘッダにSIM IDを追加しています。
ソラコムプラットフォームは引き続きSIM IDのサポートを拡充します。
IoTデバイスからのデータ送信にソラコムプラットフォームを経由することで、送信元を特定しやすくなり、お客様は柔軟なシステム設計が実現できます。
これからも、お客様のシステム構築の負担を減らすための機能を拡充してきます。ぜひご利用ください!
江木