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  • 【事例発表】目視の作業をAIカメラでデジタル化「Hello SORACOM開催レポート」

    HELLO SORACOM はじめようAIカメラ

    こんにちは。広報の田渕です。ソラコムは、2021年2月17日(水)に、IoTのはじめ方を学ぶ無料オンラインセミナー「Hello SORACOM 〜はじめよう、AIカメラの第一歩〜」を開催しました。

    防犯カメラやドライブレコーダーなど、カメラの活用は日常生活でも見かけることが増えました。そしてカメラとAIを組み合わせることで、人が映像を見て判断するような業務を自動化できます。

    このようなAIカメラ活用の場面では、インターネットに安全につなぎ、リモートからのデータ取得やカメラの管理を可能にするIoTの技術が役立ちます。本セミナーでは、AIカメラの導入・運用における3つの課題とその解決方法を紹介するとともに、2社のゲスト企業をお迎えして具体的なビジネス活用事例について伺いました。

    以下は、本セミナーのレポートです。さらに詳しく知りたい方は、本セミナーの動画と資料を公開していますので、こちらからご覧ください。

    届いたその日に始められる S+ Camera Basic

    まずはじめに、ソラコム テクノロジー・エバンジェリスト松下享平より、「はじめてのAIカメラ」と題して、現場業務のデジタル化の可能性を広げるAIカメラについて、活用シーンと具体的な導入方法を紹介しました。

    AIカメラの活用シーン

    IoTは、遠く離れた場所にあるモノや現場をデジタル化する技術です。工場や作業現場には、今でも人が目視で確認する作業があります。例えば、計測器のメーターや通知ランプの確認などは、カメラを活用してデジタル化できます。

    また、センサーが取り付けられない設備、常に動きがある倉庫の荷物管理や人の混雑度の管理、数値化できない生産品の仕上がりチェックにも、カメラの活用が効果的です。

    AIカメラ活用における、3つの課題

    しかし、カメラ活用には、「カメラの取付」「安定した通信環境」「データ活用のためのアプリケーション(AIアルゴリズム、データ蓄積、可視化)」という3つの課題があります。

    まず「現場へのカメラの取付」。分析できる画像を撮影するためには、カメラの細かな角度調整が必要です。そのためには、調整自在なマウントなどの器具が効果的です。より広い場所を撮影するためには広角レンズを用いるなど、カメラレンズの選択も必要になります。

    次に「通信環境」です。カメラは、既設のネットワークを利用できない環境に設置するケースも多くあります。その際、セルラー通信を活用すれば、手軽にはじめられます。さらに、複数のカメラを手軽に回線管理できる点、安全に遠隔操作ができる点は、セルラー通信利用におけるメリットです。

    そして最後に「データ活用」。用途に合わせて、データを分析するためのAIアルゴリズムや、映像を活用するためのアプリケーション、データを保管するストレージやサーバーを用意する必要があります。

    ソラコムが提供する、S+ Camera Basicは、この3つの課題を解決するAIカメラです。

    セミナー後半は、本カメラの開封からAIアルゴリズムのインストールまで、一連の流れをデモンストレーション動画で紹介しました。詳細は動画でご覧ください

    S+ Camera Basicでは無料のサンプルアルゴリズムも提供

    S+ Camera Basicでは、具体的な利用シーンを想定した6つのサンプルAIアルゴリズムを無料で利用できます。設定は簡単で、SORACOMユーザーコンソールから該当のアルゴリズムを選択し、アップロードするだけです。それぞれのサンプルアルゴリズムは、検出タイミングなど一部の数値を用途に合わせてカスタマイズできます。

    <公開されているサンプルアルゴリズム> (2021年3月現在)

    • 定期画像送信
    • 顔検出/認識
    • 差分動画
    • 画像切り出し
    • 文字読み取り
    • 物体検出

    ソラコム松下は、「S+ Camera Basicは、取付からAI活用までスムーズに始められる通信内蔵AIカメラです。SORACOM IoTストアで1台からお求めいただけますので、ぜひ試してみてください。」とセッションを締めくくりました。

    システムフォレスト様:養豚場の飼料倉庫の監視

    株式会社システムフォレスト IoTイノベーション部 IoTエンジニアリングチーム 井上孔伸氏が登壇し、AIカメラを利用した養豚場の飼料工場の入退管理を紹介しました。

    飼料工場では多数の業者の出入りが頻繁にあるため、入退室管理や事故発生検知の仕組みとしてS+ Camera Basicを導入しました。ソラコムが提供する物体検出のサンプルアルゴリズムをカスタマイズし、人数の増減状況をグラフ化し、PCやスマホで手軽に見れるようにしています。

    井上氏は、「AIアルゴリズムの一部の修正は、カメラにリモートアクセスして更新しました。ご利用のお客様先を訪問せずに、セキュアに遠隔メンテナンスができる点が、特に便利だと感じます。」と語りました。

    Intelligence Design様:エッジAIカメラを使った交通量調査

    ​Intelligence Design株式会社 取締役 末廣大和氏が登壇し、渋谷センター街や新宿サザンテラスでも利用されている、AIカメラによる交通量調査ソリューションについて説明しました。

    新宿サザンテラスで年末年始に行われた交通量調査では、AIカメラを活用することで、従来は4名必要だった調査員を1台のカメラで代替し、普段計測しづらい深夜時間帯の動きも把握できたそうです。

    末廣氏は「AI開発に注力するために、S+ Camera Basicの活用を決めました。SORACOMプラットフォームでは、IoTに必要な通信やストレージ、セキュアなリモート操作や複数のエッジ管理といったAIカメラを活用するために必要なサービスが揃っています。」と締めくくりました。

    無料でリモートからカメラ実機を操作できる「トライアル」機能

    S+ Camera Basicは、デバイス通販サイト SORACOM IoTストアで提供しています。「購入前に試してみたい、借りてみたい」「操作の練習をしたい」と思われた方は、2021年2月にリリースされたばかりの「トライアル」機能をご利用ください。SORACOMユーザーコンソールにログイン後、実際に設置されたカメラにリモートアクセスして、AIカメラの機能や使用感を体験することができます。利用方法は、以下のBLOGをご覧ください。

    次回のHELLO SORACOMは3/23開催、テーマは「初めての遠隔監視」

    なお、事例を通じてIoTプロジェクトの進め方をご紹介するオンラインセミナー「Hello SORACOM」は、次回2021年3月23日(火)に、遠隔監視をテーマに開催します。ご関心をお持ちの方は、ウェブサイトからお申し込みください。

    ソラコム 田渕