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IoTのシステムソリューションが集結! IT Weekレポート

こんにちは、ソラコムマーケティングチームの北川(ニックネーム:martha)です。

本日は東京ビッグサイトで開催中の「Japan IT Week【春】2023」(2023年4月5~7日)の速報レポートです!

最新のIT製品やサービスが一堂に会する日本最大のIT展示会で、初日の午前中から大盛況でした。日本の企業だけでなく、インドやバングラデシュなど今話題のグローバルサウスからの出展ブースもあり、熱気にあふれています。
今回は、出展中のソラコムブースや各パートナーブースをご紹介いたします。

IoTの具体的な用途がわかる、SORACOMの展示

ソラコムブース(東5ホール、ブース番号:E47-49)では、SORACOM AirのSIMやドングル、ボタンなどの通信デバイスからクラウド型カメラ「ソラカメ」がずらっと並びます。

SORACOMのIoT通信を採用いただいた製品も展示されています。

左上から時計回りにポケトーク|POCKETALKMIXI|みてねみまもりGPSハローライト|Hello Light日本瓦斯|スペース蛍

日本瓦斯で採用されている「スペース蛍」は、自社開発のNCU(ネットワーク コントロール ユニット)でガスメーター検針や異常検知をオンライン化できるデバイスです。

家庭用ロボット「LOVOT」もいます。今回は、普段ソラコムのオフィス内にいる「そらまめ君」が皆様をお待ちしています。

壁いっぱいに張り出された事例集も「こんな用途もあるんですね」と、来場者の関心を集めていました。

各製品やサービスの解説や紹介は、ソラコムのセールスやマーケティングのメンバーに加えて、IoT技術に精通しているソリューションアーキテクト、そしてサービス開発に携わるエンジニアも応対しています。

また「ソラコムのビジネスパートナーになるにはどうすればいいですか?」といった、IoTのビジネス活用に向けたご質問や専門的なご相談にも喜んでお答えいたします!ぜひ、現地ではお気軽にお声かけください。

PLC不要のスマートファクトリー|株式会社KYOSO

KYOSOのブースでは、現場機器の遠隔制御が可能なスマートファクトリー「MORAT GW」が展示されています。
「MORAT GW」は、市販のModbus RTU対応センサーやアクチュエーターと接続し、PLCが無くともセンシングデータの収集やアクチュエーターの制御ができます。

PLCを導入するほどの規模ではないが、遠隔で監視・制御を行いたい場合には、MORAT GWが役立ちます。たとえば、〇〇度以上の熱を検知した場合にはスイッチを切る、もしくは稼働速度を緩めるなどの制御ができるので、人的コストを抑えながら精度の高い安全管理が可能になります。

多くの工場で導入されているアナログセンサーのデジタル化に適した「CurrenTIA」も並んでいます。既存設備を活かしつつデジタル化(DX)をする「レトロフィット」をお考えの方にはおすすめです。

ほかにも、クラウド型カメラとAIを組み合わせた異常検知システムも紹介されていました。

AIとクラウドカメラを用いた異常検知の精度を高めるには、一般的には「不良品の例を数多く集める」のがポイントです。しかし多くの製造業では、普段の生産品質が高いことから不良品の例が少ないため、精度の高い異常検知のAIを作ることが困難でした。

KYOSOでは「良品の例のみAIに学習させて、それ以外を不良品とする」という逆転の発想で高精度のAI作りを実現しています。

下に並んだのが良品の画像。これら以外の画像が取り込まれれば不良と判定
良品に異物(シールを貼付)が見つかると「不良(NG)」と判定

KYOSOでは、AIカメラを使用した課題解決について、PoC段階の前にサポートを提供するサービスがあります。異常検知に課題をお持ちの方は一度ご相談してみてはいかがでしょうか?

製造現場のデータ収集から可視化を実現するミドルウェア|株式会社ソルティスター

ソルティスターのブースでは、製造業の現場で日々発生するデータの収集から可視化といった活用までを少ない手間で実現するミドルウェア「SpeeDBee Hive」の展示をされています。

SpeeDBee Hiveは、PLCや各種センサー、ゲートウェイなどに組み込めるIoTミドルウェア兼アプリケーションプラットフォームで、多様なデータを取り込んで分析したり、制御および可視化したりもできます。ブースではBLE(省電力Bluetooth)のセンサーやPLCからのデータを、Raspberry Pi (小型コンピューター; ラズパイ)上で収集・可視化する一連のデモがご覧いただけます。

SpeeDBee Hiveの機能「カスタムコレクタ」や「カスタムエミッタ」を使えば、オンプレミスシステムからのデータ収集やCSVなどでの出力も対応可能とのことでした。

製造現場のデータ収集や処理に課題をお持ちの方は、ソルティースターブースへお立ち寄りください!

IoTゲートウェイの遠隔設定を簡単に|センチュリー・システムズ株式会社

センチュリー・システムズのブースでは、センサーや現場の機器とクラウドをつなげる「IoTゲートウェイ」が展示されています。

どのゲートウェイも、マルチキャリアLTEに対応しており、設置温度範囲が-20℃から60℃までであり、変動電源でも使用できるなど、共通の仕様があります。

高性能モデルは64ビットのデュアルコアCPUを搭載し、複雑かつ高速な処理にも適用可能です。また、耐振動性に優れているため乗用車やバス、鉄道などの輸送サービスにも利用されています。

省電力モデルは、スリープ時の消費電力は最小で約1.93mA(LEDや乾電池動作の機器と同レベルの電力)に抑えられるのが魅力です。コストを抑えてデータ収集をしたいと考えていらっしゃる企業様などからの熱い視線が注がれていました。高性能モデル同様、耐振動性があるため輸送にも適しています。加えて海外対応タイプもあり、欧米や東南アジアなど39か国で利用可能です。世界160を超える国と地域に対応している「SORACOM IoT SIM」との組み合わせで、多くの場所からデータ収集やクラウド連携ができます。

さらに、屋外利用にはIP65相当の防水防塵/LPWA対応モデルもおすすめ。こちらも省電力に長けており、ソーラーパネルやバッテリーでの運用も可能です。SORACOMサービスと組み合わせたサービスでは、遠隔地からでも機器設定が簡単に行えます。
ゲートウェイにSORACOM IoT SIMを挿入すればクラウドから自動でファイルをダウンロードできるので、現地でDIPスイッチを変更する必要がなく、電源を入れるだけで設定変更が完了し、作業効率が高まるとのこと。詳しくは「FutureNet MA-S120の “SORACOM ブート機能” 紹介」もご覧ください。

現場の機器とクラウドをつなげるゲートウェイをお探しの方、また海外でも安心してお使いいただけるIoT機器についてのご相談は、センチュリー・システムズブースへ足をお運びください!

IoTのシステム導入を一気通貫で伴走|株式会社Fusic

Fusicのブースには、ソラコムのクラウド型カメラ「ソラカメ」を用いたスマート寿司工場のデモが展示され、ひときわ来場者の目を引いていました。

”シャリ”を乗せた車がレールを一周する間に、海苔に見立てたリボンをベストタイミングで巻き、海苔の中にぴったりとネタを乗せて出荷、までの一連の工程が完了します。各工程の様子はソラカメで記録され、インシデント発生時にはサムネイル表示された録画データから詳細を確認することができます。見た目のポップさとは裏腹に、何週しても寸分たがわぬ完璧なタイミングで完走する様子から、緻密に計算され尽くされた技術力の高さが伺えます。

Fusicは、スクラッチからのシステム開発やWebシステム開発の知見をもとに、IoTの導入をゼロから伴走してくれます。データ収集からストア分析、価値創造につながるAI活用など、システムに関わるすべてを一気通貫でスピーディーにかなえてくれるため、新規事業のパートナーとして、とても心強い存在ですね!

以上、Japan IT Weekのレポートをお伝えしました。

ご来場いただいた皆様に伺うと「明確な課題があり、解決策を探している」といった方が多い印象でした。実際、応対しているソラコムのメンバーや、パートナー皆様の初日の感想も「具体的な次のアクションを欲しているような、熱量が高い方たちばかり」と、現場のデジタル化が動き出していると実感しました。

本日(4/6)は18時まで、最終日(4/7)は17時までオープンしております。
ご予定の合う方は、ぜひご来場をお待ちしております!こちらから申し込みいただくと無料招待券が発行されます。

皆様とお会いできることを楽しみに、ブースでお待ちしております!

― ソラコム北川 (martha)