こんにちは!Customer Reliability Engineer (以下、CRE) の加納です。ソラコムで技術サポートやドキュメントの整備などを担当しております。
先日(2024/1/24)に SORACOM を利用いただいている方向けのセミナーを開催しました。当セミナーでは 3 つのセッションに分けて、CRE / Solution Architect / Sales それぞれの立場でよくご質問いただく内容やお勧めしたい機能を基に SORACOM 活用のポイントをお話ししました。
このブログでは私が担当した CRE のセッションについてご紹介いたします。
当日の CRE セッション
当日 CRE セッションでは以下の内容についてお話ししました。
- 全ユーザーに知ってほしい機能 6 選
- 問題や疑問を解消するためのコンテンツ
- トラブルシューティング時の基本的な考え方
以下、それぞれご紹介します。
全ユーザーに知ってほしい機能 6 選
SORACOM は様々な IoT プロジェクトで必要となる数多くの機能を提供しています。そのため、全ての機能を網羅的に利用するのではなく、ユースケースごとに必要となるサービスをピックアップしてご利用いただくことを想定しています。
ただし、ここでは比較的ユースケースに依存せず、全てのユーザーに利用を検討してほしい機能に絞ってご紹介しました。具体的には以下の機能です。
- ルートユーザーと SAM ユーザー
- リカバリメールアドレス
- MFA (Multi-Factor Authentication)
- イベントハンドラー
- ご利用料金アラート
- 監査ログ
同様の内容についてテクノロジー・エバンジェリストの松下 ( ニックネーム: Max ) がブログ化しているので、詳細は以下を参照ください。
因みに、私が上記の機能の中で更に 1 つを選ぶとしたら、それは「リカバリメールアドレス」です。リカバリメールアドレスは以下のスライドで紹介しています。
「リカバリメールアドレスを設定していないアカウント」のログイン情報が分からなくなってしまった場合は、ログインができなくなってしまいます。このブログを読んでいる方の中で、まだリカバリメールアドレスを設定していないという方は是非とも設定していただきたいです。
手順は以下の通りです。設定するメールアドレスが決まっていれば 3 分で完了します。
問題や疑問を解消するためのコンテンツ
SORACOM は各サービスや機能をセルフでご利用いただけるようなユーザードキュメントや FAQ をご用意しています。
- ユーザードキュメント:各サービスやデバイスの仕様や利用手順をまとめたドキュメントです。
- FAQ:よくあるお問い合わせに対する回答をまとめています。
また、ソラコムではサービス同様に、ドキュメントについてもお客様の声を基に改善を継続しています。先日も、よりお客様の声を集めることができるように、ユーザードキュメントにフィードバックフォームを追加しました。以下の方法でドキュメントの改善要望などをお送りいただけます。
皆様からの声は我々にとって非常に励みになりますので、是非フィードバックをお待ちしております!
トラブルシューティング時の基本的な考え方
続いて、SORACOM におけるトラブルシューティングの手順や SORACOM を利用する上で知っておいていただきたい「セッション」についてご説明しました。
最後に、上記でもご紹介したトラブルシューティングを支援する「診断機能」についてご紹介して私のセッションを終えました。
当セミナーは動画が公開されております。上記でご紹介した内容以外に、Solution Architect 服部 ( ニックネーム : masa ) や Sales 松村 ( ニックネーム : matsu ) のセッションについてもご覧いただけます。
ソラコムの CRE の活動
最後にソラコムの CRE について簡単に紹介させてください。
ソラコムの CRE は「お客様の不安をゼロに近づけること」をミッションに活動しています。 具体的には、前述したように技術や課金についてのお問い合わせへの対応や、FAQ や 技術ドキュメント の整備などを担当しています。また、エンジニアとしてお客様の不安をゼロに近づけるための機能を開発しています。
- 問い合わせ時に生成 AI からの回答を受け取る機能:SORACOM Support Bot (参考:ソラコムのサポートにて、生成 AI からの回答を受け取るオプションを提供開始しました)
- 通信やサービスのトラブルシューティングを支援する機能:診断機能 (参考:IoT通信のトラブルシューティングを迅速化する、診断機能を提供開始)
- バイナリパーサーの挙動を簡単に試せる機能:SORACOM Binary Parser Playground (参考:新機能: バイナリパーサーを簡単にお試しいただけるようになりました)
なお、SORACOM Support Bot については現在は Public beta として提供しており、頻繁に機能強化しております。(参考:SORACOM Support Bot の機能強化を実施しました)
このように CRE はお客様にとって SORACOM がより使いやすくなるような改善活動をしています。今回のセミナーもその一環です。サポート宛によくお問い合わせいただく内容について広くお伝えすることで、問い合わせをすることなくトラブルが回避できるようになればと考えました。
なお、過去に同様の目的でソラカメというサービスを安定運用する方法についてもお話しさせていただきました。(参考:クラウド型カメラサービス「ソラカメ」を長期・安定稼働する方法とは)
今後も、より SORACOM をご活用いただけるようなセミナーを開催していければと考えております。
また、ソラコムでは CRE として一緒に働いていただける方を絶賛募集中です。このブログを読んで少しでもソラコムや CRE の活動に興味を持っていただけましたら、是非ともご連絡ください!
― ソラコム加納 (kanu)