ソラコムでインターンをしているmarinです。
SORACOMのモバイルデータ通信&サービスは便利だけど、用途によってはWi-Fiが使いたい…という場面もあります。
「SORACOM=モバイルデータ通信」のイメージが強いと思いますが、SORACOM Inventoryというデバイス管理サービスを利用することで、Wi-FiでもBeam / Funnel / Funk / Harvest / LagoonといったSORACOMのサービスを利用できます。
この記事では、Wi-FiでSORACOMのサービスを使う一例として、社用スマホ管理ツールをつくってみたので紹介します。
実装概要
- Android端末にSORACOMのSIMを入れて管理用アプリをインストール
(最初だけモバイルデータ通信を使います^^; SORACOMのSIMを使うことによって、デバイスに認証用の鍵を置く必要がありません。 また、この管理用アプリはInventoryのAgentが動作しており、Androidのデバイス管理者権限を持っています。) - 位置情報・バッテリーをSORACOM Lagoonで可視化し、無許可のアプリがあれば管理用アプリにアンインストールさせて管理者に通知
この監視システムではInventory用のAPIをコールすることで、デバイスの情報を取得したりアプリのアンインストールを実行させたりしています。
Lagoonによるバッテリー・位置情報の可視化
左側がバッテリー、右側が位置情報です。
無許可アプリの遠隔アンインストール
管理者へのSlack通知
すべて実装するには、約10日かかりました。
Inventoryの詳しい使い方についてはこちらをご覧ください。
つくってみて
久しぶりのAndroidアプリ開発は楽しかったです!
今回はアプリの遠隔アンインストールを実装しましたが、他にもWi-FiのSSIDの監視や、画面のロックなど色々拡張できるなと思いました。
SORACOMのSIMカードとAndroid端末があれば、ハードウェアを触ったことがない方でもSORACOMのサービスを気軽に使えるので、ぜひ試してみてくださいね!